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このことについて皆さんに質問します。
1.石油資源の現在の実態
2.石油の開発技術について
3.石油生産国のナショナリズム
4.世界の石油消費の傾向
5.他の一次エネルギーの状態
6.我々は今後どうすべきか?
一つだけでもかまいません。
6は主観でもいいです。
皆さんのご意見お待ちしております。

A 回答 (1件)

ご質問の幅が広く、内容が難解であることから、長文に


なるのはお許しいただいて....。


1.可採年数と埋蔵量
 a.原油の埋蔵量をどのように規定するか国際的に統一
   されたルールがなく、埋蔵量自体も国家機密や企業
   秘密であるため非公開の場合が多く、公表数字に
   は各種ありますが、OGJ(Oil and Gas Journal
   1999)では
    ・世界合計では1兆160億バレル
    ・OPEC/非OPECの数字では、OPEC8,025億バレル
(79%)非OPEC:2,136億バレル(21%)
    ・地域別では
      中東:6,756億バレル(67%)
      北米/中南米:1,220億バレル(12%)
 b.可採年数とは、年末の確認埋蔵量(Reserve)を
   年間生産量(Production)で割った数値。

 ■石油の可採年数の推移■
                    単位:年
年  度 1973 1975 1980 1983 1987 1992 1998 1999
可採年数 30.1 33.1 28.7 33.4 41.5 43.1 43.0 43.0

  「石油は有限」と云う説が超主流ではありまして
  私もその説を支持するんですが、実際問題は採掘
  技術の進歩などによって可採掘年数は減っていない
  わけでして、ここら辺りの解釈は難解なところです。


2の「開発技術」というのは、ちょっとご質問の内容が
解りかねますので割愛します。
(油田系の採掘技術/探査技術なのか、精製・輸送まで
 含めた物なのか....。 どちらにしても、範囲が
 広すぎて書き切れません)


3.石油産出国のナショナリズム
 これは三和総研の「中東情勢と原油価格」という公開
 資料が、ナショナリズムを価格の面から分析しており
 結構解りやすいので、そちらにお任せします。
 (参考URLにPDFのアドレスを入れておきます。)
 これで不十分な場合は、論文や調査報告を取り寄せて
 読まれるのが宜しいかと思います。
 (キーワードは資源ナショナリズムと米国および
  メジャーとイスラエルの三者、そして、外的要因
  としての冷戦終結とEUの成立、そして中国の政治
  経済体制の変化ですね。)


4.石油消費の傾向&他の一次エネルギーの状態
 これはまとめて原子力白書にお任せします。
 URLはhttp://aec.jst.go.jp/jicst/NC/hakusho/wp1989/ind …


6.我々は今後どうすべきか?

「個々人がどうすべきか」と「集団としてどうすべきか」
に分けて考える必要があるでしょうね。

○個々人
 これはもう「節約と投資」しか無いと思います。
 例えば省エネでも良いですし、仮定への風力や太陽光
 の導入でも良いでしょう。
 ただし、太陽光や風力については、本来は導入が容易
 となる様な諸施策(補助金等)が強ければ強いほど
 導入が促進されますから(デンマークの例等)それも
 勘案する必要はありますがね。
 そして、「個々人でやって有効なもの」と「個々人で
 やっても有効でないもの」の仕分けも必要かと。

○集団として
 これは非常に難しい問題です。 といいますもの、
  ・集団を構成する人間が多くなれば思想もそれだけ
   幅広いわけで、中には観念論も存在する。
  ・民主主義の原則としての各意見の尊重
  ・十分な情報を元にしていない理論の存在
  ・弱者救済の問題
  ・安全保障の問題
 と、色々な観点を盛り込む必要がありますね。

 確かに、先行きに不安(環境破壊や温暖化)が存在し
 ますから、有力な対策として脱石油あります。
 ただし、これを観念論で勧めるとどうなるか....。

 例として、食糧問題を加えて考えてみましょ。
 日本の食料自給率を熱量ベースで見ると、恐らく40%前
 後でしょう。
 つまり、不足分の60%は輸出の対価として存在する訳で
 現状の輸出は石油無しには成立しない事を考ると、脱
 石油の方策を誤ると60%の国民が餓死するシナリオが見
 えますね。

  ※:夢物語でなく、食料輸入が少なかった戦中戦後
    の食糧危機という実例もありますし。
    また、石油動力無しだと、自給率は更に低下
    するでしょうな。

 また世界に目を転じても、現在の食料輸出国も、化石
 燃料からの脱皮を誤れば、食料生産力は桁違いに落ち
 るでしょうね。(特に北米)

 じゃ、帰農者を増やすとどうなるか....というと
 今度は輸送手段で行き詰まる可能性がありますな。
 例えば、江戸時代に飢饉が頻発しましたが、これは
 「食料生産力の低下で飢饉になったのか」「片方では
 豊作地帯が存在したが、輸送手段が貧弱で飢饉地帯が
 発生したか」かが問題ですな。


まとめると、個人ベースでは出来ることが沢山あります。
例えば、節約生活に励むも良し、自給自足に流れるのも
良し。

ところが、背景の安全保障(例えば食料問題と、それを
支える経済)が成立している場合は、そういう個々人の
努力も可能ですけど、それが破綻したら、個々人の努力
も無意味になりますし、個々人も生存し得ないシナリオ
まで存在するんですな。

確かに、地球温暖化等は深刻な問題で、国際間での会議も
度々開催されていますが、視点を変えたら、これは安全保
障の枠組みの外で行うことが可能で、そういう範囲内での
み話し合わているから国際会議が成立するとも言えるわけ
で、各国の安全保障に関連しそうな分野については国際合
意も為されない場合が多いとか、およそ全ての国(これに
は後進国と呼ばれる国も含みます)が、したたかに行動し
ている現状がありますね。

これらを悪と断ずることも可能ですし、富や資源の平準
化って理念も存在するんですが、それで問題が解決する
のか、これについては実は解りきれないというか、しっ
かりとした予測は、私の見た範囲では存在していない
ですな。(相当努力しても見つからない、重大な問題で
あるのに人々が知り得ないこと)

でも、「解らん解らん」と言っていても仕方ないですし
考えずに理念で行動するのも、人の生死に関する部分
なので危険すぎると。

ですから、安全保障が関連するから...として考えること
を止める現状があるなら、それを盛り込むも良し、意識を
変革するもよし、とにもかくにも、キチンと考えて、その
結果として脱石油が出るなら方策まで読み切る。
予測外の事柄についての対応策も立てておく。
しかも、将来不安だけでなく、現実に人口問題(&餓死者)
を抱えている国も存在するのだから、素早く行う必要があ
り、これを我々がどうやって支えていくか...。
その支え方については、自分自身で考えるべき事なんでし
ょうね。
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この回答へのお礼

お礼が遅れました。
すいません。
大変長い回答でさぞ時間を割いたことでしょう。
本当にありがとうございます。

お礼日時:2002/06/04 12:04

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