

日本音楽著作権協会がとあるレストランにピアノ演奏が著作権侵害に
あたるとして演奏差し止めの請求をしました。これに対して、店側はク
ラシックやオリジナルのみを演奏しているので著作権は侵害していない
と答えました。ところが、それを確認する術がないと協会は主張。そこ
で店は音声付きモニタカメラを設置したところ、一時は仮処分が取り消
されました。しかし、協会が改めて訴えたところ、「将来的にも著作権
侵害行為を犯す恐れがある」として演奏差し止めやピアノ撤去、損害金
約190万円の支払いなどを命じる判決を言い渡しました。
この事件の記事を読んで思ったのですが、『将来、著作権が侵害され
るかもしれない』というあやふやな可能性だけで、演奏差し止めやピア
ノ撤去は本当に(法律上)できるのでしょうか。たとえがおかしいかもし
れませんが、「あいつは包丁を持っている。将来、人を殺す可能性があ
るぞ」という理由で人を逮捕することは無理だと思うのですが。
よろしくお願いします。
(私は、この事件とは無関係の者です)
No.2ベストアンサー
- 回答日時:
「可能性」というのは幅広い言葉で、99%間違いなく起こるだろうというレベルから、万が一にはあるかもしれないというレベルまであります。
ピアノの撤去まで求めるには、将来著作権侵害が行われることについて、相当の蓋然性が必要だと私は思いますし、一般的にそう考えられていると思います。万が一の可能性があるからといって、ピアノの撤去を求めるのはやりすぎです。
したがって、裁判所が「将来的にも著作権侵害行為を犯す恐れがある」という認定を行ったということは、それなりの証拠に基づいて、将来の著作権侵害の蓋然性が高いと判断したということでしょう。
判決文を読んでいないのですが、単に「レストランにピアノが置いてある」という事実のみから、将来の侵害可能性を認定したとは考えられません。過去にその店が著作権侵害行為を行っていたとか、クラッシックやオリジナルのみという店の主張は単なる方便(嘘)に過ぎず信用できないと裁判官が認定した上で、将来も著作権侵害を繰り返す相当程度の蓋然性があると認めたのだと思います。
確かに、包丁を持っているというだけで、人を殺す可能性があると決め付けることはできません。でも、過去に包丁で人を刺し殺した前歴があり今度は○○を刺してやると言いふらしているような人が包丁を持っていれば、その人を殺人予備罪で逮捕することはできます。(民事と刑事は証明のレベルも違うので、あまりいいたとえではないですが)
回答ありがとうございます
過去に侵害していた前科があると、没収もやむをえないのですね。
私はただ記事を読んだだけで、それまでの経緯とかが分らないので
なんともいえませんが、今回はどうだったのでしょうね。
ありがとうございました

No.4
- 回答日時:
背景がわからないので、なんとも言えません。
とあるレストランで、日常的に著作権侵害があり、
それが裁判でも、立証されている。
というような背景があれば、わからなくもありません。
ピアノを撤去すれな、著作権侵害はなくなりますので
損害金が出たということは、恐らく 過去の
著作権侵害が認められたということでしょう。
多分・・・
刑事事件では、将来・・・可能性で有罪にできません。
No.3
- 回答日時:
背景事情まで分からないのですが、不当な判決だと思われます。
地裁の判決のようですから、高裁で取り消されるのではないでしょうか?私法上の対人的権利というのは、基本的には侵害された後に損害賠償請求で解決なんですよ。回復不可能な損害が予想される場合は事前の差止めができる場合がありますが、原則として法律が事前差止めを認めている必要があります(例:会社法における取締役の違法行為の差止請求)。
過去に侵害行為をしたからといって、将来どれだけ侵害行為をするか分からないし、特定の曲の演奏の差止めはまだしもピアノの撤去まで命じるとは…。蓋然性が相当程度あったとしても、他の有益な用途がある以上ピアノの撤去はおかしいですね。侵害された時点で損害賠償請求を認めるなり、将来給付の判決をすればよい話です。
回答ありがとうございます。
やはり、将来侵害するかもしれない、というだけでは
差し押さえはできないのですね。
分りました。ありがとうございました
お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!
おすすめ情報
デイリーランキングこのカテゴリの人気デイリーQ&Aランキング
-
判示に出てきた「~は格別」と...
-
最判と最決の違い!!?
-
何故、被害者や証人の「証言」...
-
よく事件で慰謝料とか罰金とか...
-
朝鮮学校 無償化は義務 大阪地...
-
覚せい剤譲渡譲受
-
東名死亡事故 あくびに遺族「許...
-
淫行条例被害者の親です。 検察...
-
オウムの蒲田駅付近にて捕まっ...
-
ハンドメイド商品を未払いキャ...
-
なぜこんなことが言えるのでし...
-
国に 従わなければ、罰って 強...
-
諫早湾干拓事業の潮受け堤防の...
-
林真須美は冤罪の可能性もある...
-
保護観察中の執行猶予、再犯
-
2016年9月に詐欺罪で逮捕され2...
-
裁判の判決文について
-
家庭裁判所
-
河井案里氏 連座制適用対象で案...
-
警備業務について。 警備員をし...
マンスリーランキングこのカテゴリの人気マンスリーQ&Aランキング
-
判示に出てきた「~は格別」と...
-
亡の読み方
-
中間確認の訴えと中間判決の違...
-
会社法の質問です。 会社法では...
-
「未決定」って正しい日本語?
-
目撃者を探す為の交通事故の立...
-
営業がオートロックなのに進入
-
判決正本の再交付について
-
大手のスーパーに勤務していて...
-
最判と最決の違い!!?
-
社員寮に荷物を置いたまま、職...
-
判決の差し戻しとその後・・・・
-
裁判の判決後の控訴期間は14...
-
判決済の判決文の再発行の手続...
-
“特許庁に係属(特許)”と“審査...
-
法律事務所から手紙が届いた
-
「差し支えにより署名押印でき...
-
会社のホームページに自社が施...
-
「判決」と「決定」の違い
-
小作地における離作料の算定基...
おすすめ情報