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次の問題の解き方かヒントお願いします。
Q1.固有値の和はAのトレースに等しい。つまり、
     TrA=Σ(1<=i<=n)aii=λ1+λ2+…+λn

Q2.n次の正方行列Aの特性根をλ1、λ2、…、λnとすると|A|=λ1λ2…λn

Q3.Aが正則行列ならtAAは正定値対称の行列である。

Q4.Aが正定値行列、Pが正則行列ならtPAPも正定値行列である。

A 回答 (5件)

PをAの右固有値ベクトルからなる行列、Qを左固有値ベクトルからなる行列とします。

Λを対角要素iiがλi、その他が0の対角行列とします。QP=I(単位行列)ですから、
Q1. TrA=TrAQP=TrQAP=TrΛ
=λ1+・・・+λn
Q2.|Q|=|P|=1ですから、
|A|=|Q|・|A|・|P|
=|Q・A・P|
=|Λ|
=λ1・・・λn
Q3.任意のゼロでないベクトルxに対して、Aは正則なので、Axはゼロではない。よって、
txtAAx=t(Ax)(Ax)>0
明らかにt(tAA)=tA(ttA)=tAA
Q4.任意のゼロでないベクトルxに対して、
y=Pxとする。その時、明らかにyはゼロではなく
txtPAPx=tyAy>0
よってtPAPも正定値である。

この回答への補足

TrAQP=TrQAPのところはどのように変形しているのですか?
Traceに関して教科書などに述べられていないので、いくつか簡単な公式があったらお願いします。

補足日時:2002/05/30 23:05
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この回答へのお礼

ありがとうございました。

お礼日時:2002/05/31 21:44

線形代数は


「有限次元線形空間」から始まって「ジョルダンの標準形」で終わるのです
「ジョルダンの標準形」は線形代数の最後の関門なのです
「ジョルダンの標準形」は幾つかの証明方法が有りますが難解なので
一度は理解して後は忘れてもいいから
「任意のn次正方行列は適当なn次正方正則行列によってジョルダン標準形化され
前記n次正方行列が実行列であって前記前記n次正方行列の固有値がすべて実数ならば
前記n次正方正則行列を実行列とすることができる」
という事実を覚えておいて
実際に標準化できるようにしておけばいいでしょう

ジョルダンの標準形はジョルダン細胞(正方行列)
[λ 1 0 0 0 ・・・・・・ 0]
[0 λ 1 0 0 0・・・・・ 0]
[0 0 λ 1 0 0 0 ・・・・ 0]
[0 0 0 λ 1 0 0 0 ・・・ 0]
[ ・・・・・・・・・・・・ ]
[ ・・・・・・・・・・・・ ]
[ ・・・・・・・・・ 0 λ 1]
[0 0 0 0 0 ・・・・・ 0 λ]
(でこぼこでなく正方形である)
がすべての固有値λについて対角線上に並び
対角に並んだジョルダン細胞以外はすべて0行列である行列です
同じものが複数並ぶときも有り1x1のジョルダン細胞は実数λである

易しい本にはジョルダンの標準形を省いているものが有りますが
だいたいの本には載っています

応用分野によっては
「正規行列はユニタリ行列によって対角化される」
のところまででokの場合もありまが
「制御理論」をマスターしたければジョルダンまでやっておいた方がいいでしょう

この回答への補足

nubouさんいつもお世話になっています。No.#1の右固有値ベクトル、左固有値ベクトルというのって何なのかご存知ですか?知っていましたら補足回答よろしくお願いします。

補足日時:2002/06/13 22:44
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この回答へのお礼

補足回答ありがとうございました。ジョルダンは線形代数の最後の関門なんですね。

お礼日時:2002/06/01 21:50

Q1:



P=[pij],Q=[qij]をそれぞれ任意のn次正方行列とすると
tr(P・Q)=
Σ(1≦i≦n)・Σ(1≦j≦n)・pij・qji=
Σ(1≦j≦n)・Σ(1≦i≦n)・qji・pij=
tr(Q・P)

従って
tr(A)=
tr(I・A)=
tr((U・U^(-1))・A)=
tr(U・(U^(-1)・A))=
tr((U^(-1)・A)・U)=
tr(U^(-1)・A・U)=

U^(-1)・A・Uは3角行列であって対角線にAの固有値が並ぶ

「任意のn次正方行列は適当なn次正方正則行列によってジョルダン標準形化される」
を使っても良い
この定理は悪名高い(有名な)ので忘れる心配がないからである
(ジョルダン標準形は3角である)

この回答への補足

ジョルダン標準形化って初めて聞いたんですが何のことですか?

補足日時:2002/06/01 14:41
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この回答へのお礼

さらに細かい説明ありがとうございます。一つ教えて頂きたい事があったので補足に書いておきます。

お礼日時:2002/06/01 14:44

補足質問にお答えします。


一般にnxnの正方行列A,Bがあるとき
TrA・B=TrB・A
です。(トレースの定義に戻って計算すれば証明は簡単です)
したがって、
TrAPQ=TrQAPになります。

この回答への補足

No.#1で右固有値ベクトル、左固有値ベクトルという初めて聞く言葉が出てきましたが、これはAの固有ベクトルとどのように違うものなのですか?いったいどんなものなのですか?補足回答よろしくお願いします。

補足日時:2002/05/31 21:57
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この回答へのお礼

補足質問にお答え頂きありがとうございました。一つ分からない事があったので、補足に書いておきます。何度もすいません。よろしくお願いしますm(__)m

お礼日時:2002/05/31 21:51

Q1&Q2:


適当なユニタリ行列UによってU^(-1)・A・Uを三角行列にすることができる
U^(-1)・A・UとAの固有値のセットは同じである

Q3:
(A^*・A)^*=A^*・AだからA^*・Aは正値エルミート
xを0でない任意のn次列ベクトルとする
Aが正則だからA・x≠0
従って0<(A・x)^*・(A・x)=x^*・(A^*・A)・x

Q4:
(P^*・A・P)^*=P^*・A・PだからP^*・A・Pは正値エルミート
xを0でない任意のn次列ベクトルとする
Pが正則だからP・x≠0
Aが正値エルミート行列だから
0<(P・x)^*・A・(P・x)=x^*・(P^*・A・P)・x

なおM^*はMの複素共役転置
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この回答へのお礼

複素数の範囲まで拡張してもこの問題は成立するんですね。一歩進んだ回答ありがとうございました。納得できましたp(^^)q

お礼日時:2002/05/31 21:47

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