No.1ベストアンサー
- 回答日時:
PをAの右固有値ベクトルからなる行列、Qを左固有値ベクトルからなる行列とします。
Λを対角要素iiがλi、その他が0の対角行列とします。QP=I(単位行列)ですから、Q1. TrA=TrAQP=TrQAP=TrΛ
=λ1+・・・+λn
Q2.|Q|=|P|=1ですから、
|A|=|Q|・|A|・|P|
=|Q・A・P|
=|Λ|
=λ1・・・λn
Q3.任意のゼロでないベクトルxに対して、Aは正則なので、Axはゼロではない。よって、
txtAAx=t(Ax)(Ax)>0
明らかにt(tAA)=tA(ttA)=tAA
Q4.任意のゼロでないベクトルxに対して、
y=Pxとする。その時、明らかにyはゼロではなく
txtPAPx=tyAy>0
よってtPAPも正定値である。
この回答への補足
TrAQP=TrQAPのところはどのように変形しているのですか?
Traceに関して教科書などに述べられていないので、いくつか簡単な公式があったらお願いします。
No.5
- 回答日時:
線形代数は
「有限次元線形空間」から始まって「ジョルダンの標準形」で終わるのです
「ジョルダンの標準形」は線形代数の最後の関門なのです
「ジョルダンの標準形」は幾つかの証明方法が有りますが難解なので
一度は理解して後は忘れてもいいから
「任意のn次正方行列は適当なn次正方正則行列によってジョルダン標準形化され
前記n次正方行列が実行列であって前記前記n次正方行列の固有値がすべて実数ならば
前記n次正方正則行列を実行列とすることができる」
という事実を覚えておいて
実際に標準化できるようにしておけばいいでしょう
ジョルダンの標準形はジョルダン細胞(正方行列)
[λ 1 0 0 0 ・・・・・・ 0]
[0 λ 1 0 0 0・・・・・ 0]
[0 0 λ 1 0 0 0 ・・・・ 0]
[0 0 0 λ 1 0 0 0 ・・・ 0]
[ ・・・・・・・・・・・・ ]
[ ・・・・・・・・・・・・ ]
[ ・・・・・・・・・ 0 λ 1]
[0 0 0 0 0 ・・・・・ 0 λ]
(でこぼこでなく正方形である)
がすべての固有値λについて対角線上に並び
対角に並んだジョルダン細胞以外はすべて0行列である行列です
同じものが複数並ぶときも有り1x1のジョルダン細胞は実数λである
易しい本にはジョルダンの標準形を省いているものが有りますが
だいたいの本には載っています
応用分野によっては
「正規行列はユニタリ行列によって対角化される」
のところまででokの場合もありまが
「制御理論」をマスターしたければジョルダンまでやっておいた方がいいでしょう
この回答への補足
nubouさんいつもお世話になっています。No.#1の右固有値ベクトル、左固有値ベクトルというのって何なのかご存知ですか?知っていましたら補足回答よろしくお願いします。
補足日時:2002/06/13 22:44No.4
- 回答日時:
Q1:
P=[pij],Q=[qij]をそれぞれ任意のn次正方行列とすると
tr(P・Q)=
Σ(1≦i≦n)・Σ(1≦j≦n)・pij・qji=
Σ(1≦j≦n)・Σ(1≦i≦n)・qji・pij=
tr(Q・P)
従って
tr(A)=
tr(I・A)=
tr((U・U^(-1))・A)=
tr(U・(U^(-1)・A))=
tr((U^(-1)・A)・U)=
tr(U^(-1)・A・U)=
U^(-1)・A・Uは3角行列であって対角線にAの固有値が並ぶ
「任意のn次正方行列は適当なn次正方正則行列によってジョルダン標準形化される」
を使っても良い
この定理は悪名高い(有名な)ので忘れる心配がないからである
(ジョルダン標準形は3角である)
No.3
- 回答日時:
補足質問にお答えします。
一般にnxnの正方行列A,Bがあるとき
TrA・B=TrB・A
です。(トレースの定義に戻って計算すれば証明は簡単です)
したがって、
TrAPQ=TrQAPになります。
この回答への補足
No.#1で右固有値ベクトル、左固有値ベクトルという初めて聞く言葉が出てきましたが、これはAの固有ベクトルとどのように違うものなのですか?いったいどんなものなのですか?補足回答よろしくお願いします。
補足日時:2002/05/31 21:57補足質問にお答え頂きありがとうございました。一つ分からない事があったので、補足に書いておきます。何度もすいません。よろしくお願いしますm(__)m
No.2
- 回答日時:
Q1&Q2:
適当なユニタリ行列UによってU^(-1)・A・Uを三角行列にすることができる
U^(-1)・A・UとAの固有値のセットは同じである
Q3:
(A^*・A)^*=A^*・AだからA^*・Aは正値エルミート
xを0でない任意のn次列ベクトルとする
Aが正則だからA・x≠0
従って0<(A・x)^*・(A・x)=x^*・(A^*・A)・x
Q4:
(P^*・A・P)^*=P^*・A・PだからP^*・A・Pは正値エルミート
xを0でない任意のn次列ベクトルとする
Pが正則だからP・x≠0
Aが正値エルミート行列だから
0<(P・x)^*・A・(P・x)=x^*・(P^*・A・P)・x
なおM^*はMの複素共役転置
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