【あるあるbot連動企画】あるあるbotに投稿したけど採用されなかったあるある募集

A≒C([0,1]) Xо∈[0,1]
Iо≡{F∈A:F(X1)=0}

このとき
1、IоはAの閉idealをなることを示せ
2、A/Iоは何か?

って問題なんですけど
よろしかったら
教えてください

A 回答 (1件)

tyabatakeさん。

こんにちは
少々記法に間違いがあるようですね。

>A≒C([0,1]) Xо∈[0,1]
C([0,1])というのは[0,1]上の連続関数全体(に通常の和と積で環の構造を入れ、かつ最大ノルムにより位相を入れた空間)のことでしょうが、A≒C([0,1])というのはC([0,1])をAと書く、という意味でしょうか。≒は近似値の意味なのでそういう風には解釈されませんよ
>Iо≡{F∈A:F(X1)=0}
X1とは何ですか。たぶん
Iо≡{F∈A:F(Xо)=0}
の間違いだと思いますが。

問題の条件を次のように解釈して回答します。違っていたら補足して下さい。

C([0,1])は[0,1]上の連続関数全体から構成される位相環である。
ただし和と積は通常の関数の和と積で定義し、位相は最大ノルムにより定義されるものとする。
この位相環をAと書く。
また、Xо∈[0,1]とし、
Iо≡{F∈A:F(Xо)=0}
と定義する。


1、IоはAの閉idealとなることを示せ

イデアルであることは簡単に示せます。
(1)F_1,F_2∈ Iо とすると F_1 + F_2∈ Iоであること。
(2)任意のF ∈ Iоと任意の G∈A に対し FG∈ Iоであること。
の2つを示せば良いのです。どちらもIоの定義からほとんど明らかですね。

次にIоが閉(集合)であることを示します。
これは、Iоの任意の収束列がIоの点に収束することを示せばOKです。
{F_i}をIоの要素の列であって、ノルム収束するものとします。すなわちあるF∈A に対し
||F_i - F|| = max |F_i - F|→0(i→∞)
となるようなものとします。
(念のため書き添えておくと、max |F_i - F|とはx∈[0,1]としたときの |F_i(x) - F(x)|のとり得る値の最大値のことです)
ここで
0≦|F(Xо)|=|F_i(Xо)- F(Xо)|= |(F_i - F)(Xо)|≦max |F_i - F|→0 (i→∞)
ですからF(Xо)=0,すなわちF∈Iоであることがわかりました。
よってIоの収束列がIоの点に収束することが示されました。


2、A/Iоは何か?

A/IоとはAをIоで類別したものです。すなわち、F_1,F_2∈ A に対し、F_1 - F_2 ∈ Iо のときF_1とF_2はA/Iоの要素として同値とみなされます。
この条件を満たすのは明らかにF_1(Xо)=F_2(Xо)のときだけですから、この類別は結局のところAの要素をXоにおける値だけで分類していることになります。
Aのとりえる値は実数ですから、A/Iоにおける"異なった"要素は、実数における"異なった"要素と1対1に対応しています。
さらに
F_1,F_2∈ Aの同値類を[F_1],[F_2]と書き,
[F_1]+[F_2]=[F_1+ F_2]
[F_1][F_2]=[F_1 F_2]
と定義するとこの定義はwell defined(整合的)になっています。すなわちA/Iоは環になります。
(この例に限らず一般的にある環をその(両側)イデアルで類別したものはやはり環になります)
そしてこの環は実数環Rと同型になります。A/IоとRが環として同型であることを示すためには、A/IоからRへの環同型写像が存在することを言う必要があります。そのような写像fとして
f([F])=F(Xо)
と定義します。これが環同型写像であることを示すためには、

(1)fが全単射であること
(2)環準同型であること。すなわち任意の[F_1],[F_2]∈ A/Iоに対し
f([F_1]+[F_2])=f([F_1])+f([F_2]) および
f([F_1][F_2])=f([F_1])f([F_2]) を満たすこと

の2つを示せばOKです。これは簡単なのでtyabatakeさんご自身でやってみて下さい。
よって結論としては
A/Iоは実数環Rである
ということになります。
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この回答へのお礼

間違いを訂正していただき、ありがとうございました。解説も丁寧でわかりやすかったです。

お礼日時:2002/05/31 08:50

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