血統

血統について質問です。
例えばサンデーサイレンス産駒の牝馬にサンデーサイレンス産駒の種馬で種付けしたらどうなるんでしょうか??
体質面や気性面とかに問題が出るんですか？過去に例とかはないんですか？　ご解答お願いいたします

No.5 ベストアンサー 回答者： tetrarch 回答日時： 2007/04/29 00:59

No.2です。

あまり込み入った話をすると面倒なので多少端折って説明します。
子供は父親と母親から遺伝子を貰い生まれます。それで、どの生物にも言える事だが、この遺伝子に潜在的に悪い事をするものが含まれています。（なぜといわれると困りますが＾＾）　しかし、この悪い事をする遺伝子を貰っても、それが発症（行動）しなければ問題は無いのは分かりますよね？　つまり、父親から悪い因子を貰っても母親からコレを押さえ込む遺伝子をゲットすれば問題はないということです。
しかし、その母親が同様の遺伝子又は制御する因子を持っていなければ奇形や疾患として子供に表れてしまいます。
例えば父親と母親の父が同じ場合、父親が危険な遺伝子を持っていれば、母親も持っています。ですので、押さえ込む遺伝子が少なく発症してしまうんです。

図式でいくと、１が悪い遺伝子。０がそれを押さえ込む遺伝子。
父×母＝子供
０×０＝０　（発症しない）
１×０＝０　（発症しない）
０×１＝０　（発症しない）
１×１＝１　（発症する）
通常は上の３つに当てはまり、変な子供は生まれませんが、父・母親の父が同じなどはそれだけ危険な遺伝子を多く持ってしまい、４番目が出る可能性が高くなるんです。
つまり、近親交配をすると優秀な遺伝子が集まるが、それと共に悪い遺伝子も多く集まり、それを押さえ込む遺伝子が少なくなって通常より奇形・内臓疾患の発症率が高くなるんです。

＞新たな疑問で近親交配すると犬でも馬でも、奇形や体質の弱い仔が生まれるんでしょうか？人間でも同じような事になるんでしょうか？
上記したように必ず奇形・体質の弱い仔が生まれるわけでは無いですが、通常より可能性が高くなるということです。人間でも同様に起こります。地球上の同じ生物ですから＾＾。
まぁ、日本では従兄弟未満とは結婚できないようになっているみたいで、上記したようなことが一つの理由でしょう。（民法第734条）　
つまり、政府のお墨付きって事でいいのかな＾＾。　

あんまり文章がうまくないので分かり難いかな＾＾。
ウィキに近親交配のページがあったんで載せときます。コッチは血液型で説明してますね。↓
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%BF%91%E8%A6%AA% …

つい数時間前の事を引き合いに出すのはいい事ではないかもしれませんが、青葉賞で予後不良となったナタラージャはノーザンダンサーの４×３×５とニジンスキーの３×４ときつめのインブリードを持っていて、もしかしたら上記したことが一因にあるのかもしれません。（ご冥福をお祈りします。）

この回答へのお礼

詳しくご解答していただき有難うございます。疑問がすべて解けました。お世話になりました。

お礼日時：2007/04/29 13:26

No.4 回答者： gohara_gohara 回答日時： 2007/04/29 00:14

強烈な近親配合というのは、非常にリスクの伴うものがあります。

ただ、本当にたまに、ですが、すばらしい馬がでるのも確かですが。

種牡馬として成功した例としては、１９８２年～９２年にかけて、日本のリーディングサイヤーを１１年連続で獲得したノーザンテーストが有名だと思います。
この馬は、レディアンジェラの２×３という強烈なクロスがあります。
２×２くらいまで来るとさすがに殆ど成功例はないですが（それこそ、成功例はＮｏ．２さんが仰っている、コロネーションくらいでしょう）。

ちなみに、人間でも当然、同様のリスクがあります。
現在、日本の法律では三親等以内での結婚は禁じられていますが、その理由のひとつは、これです。

この回答へのお礼

ご解答有難うございます。自分でも勉強していきます。

お礼日時：2007/04/29 13:27

No.3 回答者： sasakuri 回答日時： 2007/04/28 18:45

競馬を楽しむ上では下記だけ踏まえておけば大丈夫だと思います。

長所：産駒のいいところが出やすい。突然変異で強い馬が生まれる
短所：健康面、気性面で問題があり大成しにくい。スタミナに問題がある場合が多い。

この回答へのお礼

有難うございました

お礼日時：2007/04/29 13:28

No.2 回答者： tetrarch 回答日時： 2007/04/28 03:59

インブリード（近親交配）ですが基本的には避けるのが当然であり、その最高例としてはコロナティオン（牝）があがります。

というより、この馬以外見当たらないんですがね＾＾。
コロナティオンはトゥルビヨンの２×２で要は祖父が同じということです。
戦績としては凱旋門賞を制しています。ただし、近親交配の影響か死産・不受胎で産駒を残すことなく亡くなっています。
おそらく過去２００年、もしかすると競馬史上２×２以上配合で唯一の成績優秀者です。
次に有名どころでラムタラ（牡）のノーザンダンサーの２×４というのがあります。こちらも戦績は抜群（欧州三冠）ですが産駒はイマイチで３２億が３０００万程度になって帰っていきました。（輸入する方がアホ）

これからも分かるように、
＞例えばサンデーサイレンス産駒の牝馬にサンデーサイレンス産駒の種馬で種付けしたらどうなるんでしょうか??
１×２なんてのはまともな馬じゃない。予想としては奇形児や内臓疾患等で生きてるのがやっとかと、レースに出るなんて不可能。

ついでに言えば、日本ではよく３×４（18.75％）が奇跡の血量だともてはやされていますが、みんながみんなこの配合を試せば数頭はいい仔が出ても不思議ではなく、いまだに根拠なるものが無いのが実情です。

ちなみに日本での最高例は「リトルジャスミンの1994」です。（タイ記録はありそうですが＾＾）　１×２なので質問文通りです。検索しても○○の1994と出ますので名前すらもらえてないみたいですね。（走って無いということ）

馬ではないですが、犬の近親交配を調べるとわんさか出てきますよ。
コッチはより商業的で見た目で価値が変わるので、中身は疾患だらけの強心剤を打たれて生きてるかわいい子犬を生産するため、近親交配をする悪い業者が多いみたいです。

この回答への補足

近親交配がなぜ避けられるかは解りましたが、新たな疑問で近親交配すると犬でも馬でも、奇形や体質の弱い仔が生まれるんでしょうか？人間でも同じような事になるんでしょうか？

補足日時：2007/04/28 17:34

No.1 回答者： blazin 回答日時： 2007/04/28 00:26

同系統の馬の近親交配はやはり身体が貧弱だったり、気性難の馬が生まれるため避けられてるようですね☆