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こんにちは。細胞培養の初心者です。
素朴な疑問があります。

例えば、同じRatの骨芽細胞でも、
継代培養して不死化させたCell Lineと、Primary Cellでは、細胞の増殖、分化に違いは絶対生じるものなのでしょうか?

Cell Lineはどこか染色体異常を持っているため、In vitroの実験結果を、生体内で起こる反応として考える上で、より確からしいとしていいのは、Primary Cellの方と考えて細胞生物学的によろしいのでしょうか?

基礎中の基礎と思いますが、どなたかご教授いただけたら幸いです。

A 回答 (1件)

動物を解剖し、細胞を分離して得た初代培養細胞は、一般的に株化細胞に比べて増殖が遅く、培養を続けると脱分化するなど、培養を維持するのが難しいです。

しかしながら、正常性が高く元の臓器と類似した性質をもつという点で重要な位置を占めています。
逆に、特定の性質をもち長く継代可能な細胞を株化細胞といいますが、染色体数は2倍体から異倍体になっています。細胞の性質の保持は株化細胞の方が安定していますが、そのような異常な細胞であることから、必ずしも生体の反応を忠実に反映しているとは限りません。したがって研究内容によって使い分けます。
実験内容によっては、株化細胞のほうが刺激に対するレスポンスが高く、きれいな結果が出ることが多いことから株化細胞に飛びつきがちになりますが、先ほどお話しした通り、実際の生体反応を反映している保障はできませんので、結果を客観的に見る必要があります。
つたない説明ですみません。ご参考になれば幸いです。
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この回答へのお礼

骨再生の実験をしていて、結局のエンドポイントは動物実験になるんでしょうが、In Vitroで実験材料であるエージェントの細胞分化能、石灰化能に与える影響を探る場合に、初代培養した骨芽細胞の方が株化細胞よりも生体内の反応を反映しているのではないか、と思ってました。
また、過去の論文などで、株化細胞を使用している場合は、使用されている細胞の特徴的な性質を知っておいた方がいい、ということですね。ありがとうございました。ずいぶん整理ができました。

お礼日時:2007/07/01 20:28

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