No.6ベストアンサー
- 回答日時:
「男性・女性」は尊敬語ではないと思いますが、新聞やテレビの事件報道では、被害者を「男性・女性」、被疑者を「男・女」と呼び分けています。
たとえば『女性が男に刺された』というふうに。昔は被害者も犯人もたんに「男・女」でした。この変化は、事件報道で被疑者を呼び捨てにするのをやめた頃からの現象のようです。
余談ですが「男性性・女性性」ということばもあります。二重敬語、…ではありません。
"男性性" の検索結果 約 950,000 件
http://www.google.co.jp/search?q=%22%E5%A5%B3%E6 …
"女性性" の検索結果 約 1,420,000 件
http://www.google.co.jp/search?q=%22%E5%A5%B3%E6 …
この回答への補足
「生物学的な女性性/男性性」「文化・社会的な女性性/男性性」
というのがあるのですね。
初めて知りました。
本題とは逸れたかもしれませんが、興味を持ちました。(笑)
ありがとうございます。
#3さんへの補足に書いたのですが、
入れ違いで私も、刑事事件報道での「男」「女」のことに気づいていました。
しかし、かつては被害者も「女」「男」だったのですか。
私は、すでにオヤジですけれども、昔から聞いたことがないような気がするので、
驚きました。
No.9
- 回答日時:
No.8です。
タイプミスがあります。No.8の回答の上から5行目は
「相手の地位を高める」は「謙譲語」の定義ではありません。
と訂正して下さい。
この回答への補足
さらなるご回答を求めるわけではありませんが、
以下、所感を述べさせていただきます。
>>>
物理的な論理と同じで、相手が前に進まなくとも、自分が下がれば、相手は自分より進んだことになります。
そうですね。ガリレイの相対性原理と同じですかね。(笑)
さて、根拠はありませんが、
なんとなく、女性と男とで感覚が違うのではないかという気がしてきました。
女性にとっては、ご自分のことを「私は女性です。」と言うのは自然。
男(私を含む)にとっては、自分のことを「私は男です。」と言うのが自然。
・・・・・と思うケースが多い
ということなのかな、と。
(ただし、前回も書きましたが「私は女性です。」という言い方を、
面と向かって実際にされた経験はないですけれど・・・)
たびたびのご回答ありがとうございます。
まさかここまでお付き合いいただけるとは思わなかったので、恐縮です。
(嫌味ではなく、本心です。)
No.8
- 回答日時:
No.7です。
補足質問にお答えします。ご質問1:
<「謙譲語」という言葉の定義には、「相手の地位を高める」ということは書かれていません。あくまでも、「へりくだる」「自分のことを誇らない」ということのようです。
さらには、広辞苑に「(自分の側を)卑下謙譲を含ませて表現」とさえ書かれています。>
「相手の地位を高める」「謙譲語」という言葉の定義ではありません。謙譲の結果として伴う効果です。補足質問におっしゃられているとおり、<謙譲語(「男」「女」は除く)が結果的に、相対的に相手方を高める言葉である>ということです。
意図的に「相手(の地位)を高める」のではありませんが、「へりくだる」「卑下する」ことは、自分が「下になること」「下になろうとする意志」ですので、相手の位置は動かなくとも、「自動的に」相手は自分より上の位置になってしまいます。
物理的な論理と同じで、相手が前に進まなくとも、自分が下がれば、相手は自分より進んだことになります。自分が引けば相手の立場は立つ、自分がへりくだれば相手は敬われる、それら全て同じ論理です。
ご質問2:
<(事実として、)自分のことを「女性」「男性」と呼ぶことに違和感がある人と、そうでない人の両方がいる。>
おっしゃる通り主観の違いだと思います。個人の世代や背景も異なりますので、主観的に自分の感性と合致する言い方をされていいものだと思われます。
例えば、戦争時代を生きてきた世代、戦後教育を受けてきた世代などは、「上」への尊敬は徹底したものでしたから(教師へ反抗などなかった時代ですから)、自分を「男」「女」と自己紹介するのに、何の違和感もなかったのだと思われます。尊敬というより、かなり自分をへりくだることが「敬意」、と勘違いしていた向きも感じられます。
例:
1.軍隊の上官の前で:
「自分は男であります」
*軍隊用語で「自分は」に相当する謙譲語が今ちょっと浮かびません。
2.先生の前で:
「私は男です」
と普通に使われていましたし、、、。現在でも、そうした言い方が相手への敬意になる、と信じておられる人は、その信念を通されて何ら問題ないことだと思います。
sanoriさんは、「私は男である」の方がご自分にしっくりくる、相手に敬意を表する、相手に失礼にあたらない、と考えておられるのであれば、そのスタンスを守られるといいと思います。
人の主観はそれぞれ違いますから、「私は男です」と言われて「マイナスイメージ」を持つ人もいれば、全く持たない人もいるでしょうし、「私は男性です」と言われて、「自分に尊敬語を使っている」と不快感を持つ人もいれば、逆のイメージを持つ人もいるでしょう。同じスタンス同士の会話であれば問題ありませんが、違うスタンス同士ですと、しょっぱなの自己紹介から、多少の不協和音が生じてしまうかもしれませんね。それはどうにも仕方のないことです。
度々失礼しました。
No.7
- 回答日時:
No.3です。
ご丁寧なお返事を有難うございました。補足質問にお答えします。ご質問:
<ネガティブイメージであるからこそ、「男」「女」は謙譲表現であるかのような感じを受けます。つまり、謙譲語の名詞である「拙宅」「粗品」「粗茶」等に、ある意味、通じるところがあるのかな、と。>
1.ご質問にある謙譲語「拙宅」「粗品」「粗茶」などは、相手に恐縮させないように使われている、便法としての謙譲用法=「自らの地位を下げる」用法です。
例:
わが家にいらして下さい。
拙宅にいらして下さい。「大した家ではありませんが」
贈り物ですがお受取下さい。
粗品ですがお受取下さい。「つまらない品ですが」
お茶をどうぞ。
粗茶ですがどうぞ。「上等でないお茶ですが」
2.これらの謙譲語を、「 」に書いてあるような意味で「本気で」使ったとしたら、大変失礼なことになります。「 」の意味が本意でなく、相手への配慮から使われている言葉だとわかっているからこそ、話し手も聞き手も違和感なく使えるのです。
ただ、外国人には日本人独特の「配慮」は通じませんから、原義のまま英訳したら大変失礼なことになってしまい、ともすれば人格さえ疑われます。
3.謙譲語とは、「自分の地位を下げることによって、相手の地位を自動的に高める」修辞法を言います。
「男」「女」に伴うネガティブなイメージ、「がさつ(男)」「意志が弱い(女)」は、決して謙譲語ではありません。その理由は、相手に対して「男」「女」を使ったからといって、相手が持ち上がるわけではないからです。
つまり、「私は男です」と自己紹介したところで、相手へ敬意を表した表現にはなっていないのです。むしろ「がさつ」といったネガティブなイメージを連想させ、丁寧さにかけ、却って無礼に映ることも有り得ます。
4.一方、「男性」「女性」という言い方は、そのようなネガティブなイメージを払拭した語ですから、その意味で「男」「女」に対する一種の丁寧語・美化語と言えるかもしれません。
対人には、そうした丁寧語・美化語を用いるのが、敬意を表した言い方になるのではと思います。
ご参考になれば、、、、。
この回答への補足
気になりましたので、あらためて調べてみたのですが、
「謙譲語」という言葉の定義には、「相手の地位を高める」ということは書かれていません。
あくまでも、「へりくだる」「自分のことを誇らない」ということのようです。
さらには、広辞苑に「(自分の側を)卑下謙譲を含ませて表現」とさえ書かれています。
その点、「男」「女」に謙譲語的なニュアンスがあると思うのです。
ただし、謙譲語(「男」「女」は除く)が結果的に、相対的に相手方を高める言葉であるであることには異論ありません。
一方、
「女性」「男性」が丁寧語・美化語と言えるかも、とのご意見をいただきましたが、
「お茶」「お酒」「お料理」「御祝儀」などと同類の言葉であるような気はしません。
「男」「女」が謙譲語に近いとする私の感覚が、正しいのか間違っているのかは判断できませんけれども、
これまで複数の方々にご回答いただいた内容を、思いっきり要約してみますと、
1.
(事実として、)刑事事件の犯人・容疑者のことを、マスコミは必ず「男」「女」と呼ぶ。
2.
(事実として、)自分のことを「女性」「男性」と呼ぶことに違和感がある人と、そうでない人の両方がいる。
(おそらく、今まで生きてきたバックグラウンドが違う。・・・私の場合、ネットではなく実際にお会いした人がそう言うのを一度も見たことがない。)
No.5
- 回答日時:
こんばんは。
自分のことを、「私は女性です」、「私は男性です」というのは、違和感がありますね。
理由は、「男」「女」というのは、自分の「ジェンダー・アイデンティティ(性自認・性同一性)」を表していますが、「男性」「女性」は、その「ジェンダー(属性・社会的性)」を示しています。
「男性」「女性」の「ジェンダー」を指し示すときには、その社会的な属性をも意味しているので、社会的に、ジェンダーとしての係わり合いを意味する言葉をつけないと、なんとなく抜け落ちているような気がするわけです。また、小学生などの学童などが、「男性」「女性」と呼称で区分けしないのも、同じことです。
例えば、
「私は、20歳の女性です。今、大学生をしています。」「私は、25歳、男性で、サラリーマンをしています。」という言い方のほうがバランスが取れます。事件報道の時には、他者からみた、その人が社会的な属性の性別を示すから、「25歳の男性が、殺害されました」とか言うわけです。
ところが、「私は、女です。」というのは、「自分自身の存在」、つまり、アイデンティティの一部を表すことになってしまい、それ自体には、何かを足したり引いたりすることがありません。逆に、男なのに、「私は女です」と言っても、それは、「女性」としては存在していないことになってしまいます。それは、あくまでも、「ジェンダー」は、他者からみた、性だからです。
ここらは、時々、異論が付くことが往々にしてあるようですが、特殊な世界で、自分たちの存在を示しても、それは特殊な世界だから成立する話で、一般論にはなりえないわけです。
だから、「私は、女性です」「私は、男性です」という一人称の「ジェンダー」の存在を示す言葉だけでは、なり立ちにくいわけです。
>「大学1年の女子です」「中学生の男子です」でよいかなと思っています。
も同じことです。「女子」「男子」というのも、「ジェンダー」表現のひとつだからです。
この話は、哲学の問題だと思います。「自我」の中に「アイデンティティ」というものがあるわけですが、それ自体は、「私は、日本人である」ということと同じで、一般的には、表明しないわけです。それは、日本で生きて、他者も、自分を「日本人だ」という認識があるからです。自分を「日本人だ」と表明する必要があって、それが発せられます。
それは、同様に、「私は、女です」「私は、男です」というのは、その人自身が、「ジェンダー」の表明を必要になる時だけ、本来は、必要になる言葉なのだと思います。もちろん、性別を間違えられた、というような下世話な話を引き合いにするつもりではありません。
ただし、他者に対して、「あの人は、男」「この人は、女」というのは、「男性だ」「女性だ」というのと同義で、「ジェンダー」としてしか力は働いてはいません。ここには、いかに、その人が、「男」だと思うが、「女」だと思うが、その人自身のジェンダー・アイデンティティは含まれません。
この回答への補足
「私は、20歳の女性です。今、大学生をしています。」
「私は、25歳、男性で、サラリーマンをしています。」
の例ですと、「女性」「男性」はジェンダー(他者から見た性)を表す、
ということですね。
したがって、
「20歳の女性です。今、大学生」の部分や
「25歳、男性で、サラリーマン」の部分は
三人称、つまり、傍目から客観的に見た自分。
そして、その「三人称の自分」を自分自身で紹介している、
・・・というような感じですかね。
No.4
- 回答日時:
回答というより、感想にちかいですが。
女性というように「性」をやたらにつけることを嫌がった女流作家がいたように思います。
漱石なんかの物語の文章には、『停留所の女である』などとありますね。
「女」を「女性」と、「性」をつけるのはいかがなものかと。
>(尊敬語のように聞こえてしまいます。)
尊敬語でも美化語でもないのではないですか?
社長、課長というと、呼び捨てにするようで何か違和感を感じて
社長さん、課長さんと言ったり、聞いたりします。
校長、教頭というと、呼び捨てにするようで何か違和感を感じて
やはり校長先生、教頭先生と言ったり、聞いたりしますよね。
そんな感じで、
あの人は女です、よりも、あの人は女性です、が使われているのかも。
また、#3の方の指摘にもあるように、「女」にはいろいろな意味があります。
「女」の語の持つ多様な意味を、「女性」とすることにより、限定しているのかもしれません。
的外れだったらごめんなさい。自身はありませんが。
ありがとうございます。
文学作品の例を挙げていただきましたが、
そういえば、歌の歌詞でも、「女性」「男性」は聞いたことがないです。
No.3
- 回答日時:
こんにちは。
sanoriさんの博識な回答にはいつも勉強させられております。ご質問1:
<「私は女性です」「私は男性です」という言い方を頻繁に見かけますが、
ご自分のことを、「女性」「男性」と呼ぶことに違和感があります。
(尊敬語のように聞こえてしまいます。)>
確かに自分を「女性」「男性」と言うのは、自己敬語を使っている錯覚を起こしますが、個人的にはやはり使ってしまいます。それ以外に相手にも失礼にあたらず、自分をも卑下しない表現が見当たらないからです。
この表現は、敬語の中でも「美化語」に属する表現だと思われます。「女」「男」を自分を品良く・礼儀良く見せるために、自分に対して丁寧に言い換えた敬語の一種です。
1.以下、例を「女」にとって比較します。
女:
(1)生物学上の性別で、「子を産む体の構造になっている」人をいいます。
(2)成年女子をさす場合もあります。
(3)女性の器量・容貌、女ぶりをいいます。
(4)愛人・情婦をさします。
(5)召使である女子をさします。
女性:
(1)おもに、成年女子をいいます。
上記の2つの語の意味の違いを見ると、「女」には生物学的、外見的、消極的、否定的な意味合いがあります。そんなニュアンスを避けるために、「女」は対人ではあまり使われないのだと思われます。
2.その他の語:
女性のほかに、女子、女人などの語もありますが、いずれも漢語の用法になります。「じょ」「にょ」と漢語の読みが、「おんな」という生々しい響きを中性化させています。
3.「男」:
「おとこ」は「おんな」に比べ、マイナス面では「ガサツな」「乱暴な」イメージが伴ってしまいます。やはり、対人ではそんなマイナスイメージを中性化する「男性」が好ましいと思われます。
奥深い知識をお持ちのsanoriさんが納得されるような回答には至らないと思いますが、ご参考程度にお聞き流しいただければ幸いです。
この回答への補足
・「女」・・・消極的、否定的な意味合い
・「男」・・・「ガサツな」「乱暴な」イメージ
なるほど。
文脈によって変わりますけれども、たしかに、そのようなニュアンスで使われることがありますね。
また、
(#6さんのご回答が来る前に、入れ違いで気づいていたのですが)
刑事事件の報道でも、犯人の呼称としては専ら「男」「女」が使われ、
それは、ネガティブイメージです。
しかし、逆に言えば、
ネガティブイメージであるからこそ、「男」「女」は謙譲表現であるかのような感じを受けます。
つまり、謙譲語の名詞である「拙宅」「粗品」「粗茶」等に、ある意味、通じるところがあるのかな、と。
「男性」 > 「男(=ネガティブ)」
「女性」 > 「女(=ネガティブ)」
「我が家」「自宅」 > 「拙宅(=ネガティブ)」
「贈り物」「品」 > 「粗品(=ネガティブ)」
各々、左側は尊敬語ではありませんが、右側との対比で考えると、
自分のことを指すときには、へりくだる意味で、ネガティブな言葉を使用するのが
自然に思えるのです。
ありがとうざいます。
褒められすぎで、大変恐縮です。
こちらこそ、見事なご回答、博識さで多くの質問者さんたちを満足させるパリマダムさんには、
いつも感心させられ、そして勉強させていただいております。
No.2
- 回答日時:
私は全く逆のことを思っています。
自分のことを「○性です。」と言えずに、
「私は女です。」「男です。」と書く人には未熟なイメージがあります。
事実、「大学1年の女です。」とか「中学生の男です。」と、質問(回答)を読むと、比較的若い方に多いですよ。文も稚拙だったりすることも多い。
こういった見知らぬ人が交差する場所では、ぶしつけに「私は男(女)です。」と言い放さず、「私は男性(女性)です。」と書くほうが読むほうに対しても丁寧なイメージを持ちます。
とは言っても、自分を振り返ってみて、学生のころに公の場所で「女性です。」って言うのは、自ら「性」の部分を認めて、公言してるっぽい感じでこっぱずかしくてなかなか言えなかった気がします。
社会人になってしばらくしたら自然と言えるようになりました。
ですので、ご質問者も若い方かな。と推測しています。
ありがとうございます。
そうですか・・・
なお、学生さんの場合には、
「大学1年の女子です」「中学生の男子です」でよいかなと思っています。
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