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以下は漫画日本の歴史最終巻からです。

1964年「本日4月1日を期して日本はIMF8条国に移行、30年ぶりに為替取引の制限が解かれることになりました。」

「そうか、やっと我々下請け業者も潤いそうだナ...!」
「どーゆーこと?」
「つまりだな。日本の円がアメリカのドルと同じように世界で通用することになったのさ!輸出入したものの代金を円で払ったり受け取ったりできるわけだよ!」
「それがどうしてウチなんかと関係するの?」
「日本のおもちゃは世界で大人気なんだ!それがおおっぴらに輸出できるとなりゃオマエ。ウチだっておこぼれにあずかれるだろーが。」

ここで質問なのですが、どうしてドルを介して輸出したら輸出業者にとって比較的損なのでしょうか?どうして円が世界通貨として通用するようになったら輸出業者にとって得なのかが理解できません。解説をお願いします。

A 回答 (1件)

当時は固定レート(1ドル=360円)になっています。



日本の円が使えないと対米取引でしたら実害はありませんが、対ポンド・マルク・フラン・リラ・ルーブルなどの取引に実害が出ます。

例えばIMF8条国前に西ドイツに物を売る場合、
   原材料をオーストラリアで買う(鉄や石炭)
オーストラリアドル→英国政府の手数料→米国政府の手数料→ドル→米国政府の手数料→日本円
   石油をメジャーから買う
ディナール→米国政府の手数料→ドル→米国政府の手数料→日本円
   製品を西ドイツに売る
マルク→米国政府の手数料→ドル→米国政府の手数料→日本円
と幾度も手数料を取られるのです。

IMF8条国加盟後に西ドイツに物を売る場合、
   原材料をオーストラリアで買う(鉄や石炭)
オーストラリアドル→英国政府の手数料→日本円
   石油をメジャーから買う
ディナール→米国政府の手数料→ドル→米国政府の手数料→日本円
   製品を西ドイツに売る
マルク→日本円
と無意味な手数料が無くなるのです。
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