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スケールの練習をしていて、メジャー、マイナー、ペンタトニック位は覚えられたのですが、ハーモニックマイナーやモードスケールなど山ほどあるスケールを覚えられる気がしません。このような場合はまずメジャーの構成音や度数がどの位置にあるかしっかり覚えて、そのほかのスケールはメジャーとどの音が違うかを考えて覚えていけばいいのでしょうか?アドバイスを下さい。

A 回答 (3件)

スケールについては、一度に山ほどあるものを一気に覚えなければと凝り固まるのではなく、覚えられるものから少しずつ覚えていくのが良いでしょう。

一挙に詰め込まなければならないようなものではありませんし、早く覚えればいいというものでもありません。一つ一つ、順に整理しながら覚えていくのが良いと思います。

どのように覚えればよいのかについては、それぞれの人のやり方があるでしょうし、自分の得意な覚え方で覚えれば良いと思いますよ。丸暗記をするのが得意なのであれば、丸暗記で記憶していくのが良いでしょう。紙に書くことで覚えるという人もいるでしょうし、楽器を鳴らしながら覚えるという人もいると思います。覚え方に決まりや万人共通のやり方があるという訳ではありませんので、焦らず自分のやり方で覚えるのが良いと思います。
スケールを覚えるにあたって、特定のスケールの音程関係をしっかり把握し、それを基準としていろいろなスケールと比較し、音程的な相違を元にスケールを覚えるというのも、悪い方法ではないと思います。ある事柄を基準として、それに関連させて他の事柄を把握するというのは、記憶法としてもよくある手法だと思います。また、それぞれのスケールの音程的特徴や、コードとの関連などを捉える上では、そうした把握も役立つでしょう。

特に、スケールなどの構成音について度数で表現することは、いろいろな面で音楽理論的な解釈の役に立つはずです。スケールを記憶するときには、単に音の並びや間隔、楽器上での音の配置だけに囚われず、各構成音との関連性とそれぞれの音程の機能などについても把握するように努めることをお勧めします。その上では、そのスケールの中心となる主音(トニック)をはじめとして、それぞれの音程の役割や機能を理解し整理するために、各音程を度数で捉えるのが判りやすいでしょう。
スケールの各音程について度数で覚えることは、コードを理解する上でも、コードの上でフレーズを展開するときの音使いを考慮する上でも有益です。度数表現について、きちんと整理して間違いなく覚えることから始めてみるのも良いと思いますよ。

なお、これから覚えようとしていることについては、あまり難しく考えすぎないようにすることもお勧めします。単純に捉えられるところは、単純に捉えてしまうのが良策でしょう。
たとえば、マイナースケールについては、ナチュラルマイナースケール、ハーモニックマイナースケール、メロディックマイナースケール上行の3種類がありますが、これらも他のスケールとの関連で把握すると手っ取り早いでしょう。
ナチュラルマイナースケールはメジャースケールの第6音から並べ直したスケールで、構成音としてはナチュラルマイナースケールの第3音を主音とするメジャースケールと一致します。
ハーモニックマイナースケールは、ナチュラルマイナースケールにおいては第7音が主音の全音下になるという特徴を解消するため、ナチュラルマイナースケールの第7音を半音上に移動したものです。スケール上において、主音に対して半音下に来る音程を導音(リーディングトーン)といい、この導音から主音に半音上行することによって展開の終止感が強く感じられるという特徴があります。ナチュラルマイナースケールにはこのリーディングトーンが欠けているため、それを補うために第7音を半音持ち上げたのが、ハーモニックマイナースケールになります。しかし、ハーモニックマイナースケールでは第7音だけを半音上に持ち上げるため、第6音と第7音との間に1音半という不自然な音程間隔ができあがっていることも特徴といえます。
メロディックマイナー上行は、ハーモニックマイナースケールにおいてリーディングトーンを確保するために持ち上げた第7音と第6音との間に1音半の不自然な間隔ができることについて、第6音も半音持ち上げることで音程の並びを自然な間隔に直したものです。ただし、メロディックマイナースケール上行は第3音以外の音程がメジャースケールと同じ音程になり、極めてメジャースケールに近接したスケールになってしまっています。そのため、リーディングトーンからトニックに展開する上行時には第6音・第7音を半音上に移動させますが、下降時にはナチュラルマイナースケールと同じ音使いに戻すのも特徴です。
このように、3種のマイナースケールについては、メジャースケールとの関連や、ナチュラルマイナースケールの構成音との比較でその特徴や相違点を把握すると楽だと思います。

モードスケールに関しては、メジャースケールを基準として捉えるのが楽でしょう。メジャースケールはモードスケールのイオニアンスケールと一致します。また、ナチュラルマイナースケールは、モードスケールのエオリアンスケールと一致します。これを基準に各スケールを捉えていくのが良いと思いますよ。
モードスケールは基本的に7つのスケールがあり、それぞれイオニアンスケール・ドリアンスケール・フリジアンスケール・リディアンスケール・ミクソリディアンスケール・エオリアンスケール・ロクリアンスケールというようになります。イオニアン・リディアン・ミクソリディアンの3つは第3音が主音から2全音上のメジャー系スケール、ドリアン・フリジアン・エオリアン・ロクリアンの4つは第3音が主音から1音半上のマイナー系スケールになります。
メジャー系スケールは、メジャースケールとの対比で記憶するのが良いでしょう。メジャースケールとイオニアンスケールは上記の通り、一致するスケールになります。リディアンスケールは、メジャースケールの第4音が半音上に移動したスケールになります。ミクソリディアンスケールは、メジャースケールの第7音が半音下に移動したスケールです。
マイナー系スケールは、ナチュラルマイナースケールとの対比で把握すると良いと思います。ナチュラルマイナースケールとエオリアンスケールは、これも上記の通り一致するスケールです。ドリアンスケールは、エオリアンスケールの第6音を半音上に移動させたスケールになります。フリジアンスケールは、エオリアンスケールの第2音を半音下に移動させたスケールです。ロクリアンスケールは、エオリアンスケールの第2音と第5音を半音下に移動させたスケールになります。
なお、モードスケールについては、ひとつのメジャースケールについて、その構成音を変えずに主音を移動させたものとして関連付けるのも良いかもしれません。たとえば、Cメジャースケールに関して言えば、その構成音をそのままに、Cを主音とすればCイオニアン、Dを主音とすればDドリアンというようになります。つまり、Cメジャースケールと同じ構成音を持つモードスケールについては、Cイオニアン、Dドリアン、Eフリジアン、Fリディアン、Gミクソリディアン、Aエオリアン、Bロクリアンの7つがあり、これらはすべて構成音が同じスケール群になります。
このように、関連付けられるものは関連させて覚えてしまうのが楽でしょう。また、あまり難しく考えず、基準と対比しての相違点をまとめて、単純に捉えられるところは単純に考えると、覚えやすくなると思います。

蛇足が長くなりましたが、参考になれば。長々と失礼しました。
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この回答へのお礼

詳しくありがとうございます。

お礼日時:2007/11/29 23:31

ギタリストですか?


だとすると、みんなまずは左手の形で覚えるってのが普通みたいです。
構成音とかは、とりあえフォームを覚えた後で、おいおいと。

鍵盤とか管楽器だとすると、
とにかく、なにも考えずに12keyで丸暗記すること、が結局一番早いと思います。
度数とかメジャースケールとの音の違いとか考えてる暇があったら、とにかく丸暗記してしまうこと。
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全音半音の組み合わせで覚えてはどうでしょうか?


例えば
ドリアンなら全、半、全、全、全、半、全、
HmP5↓なら半、全半(全音+半音)、半、全、半、全、全、
コンディミなら半、全、半、全、半、全、半、
スパニッシュなら半、全、半、半、全、半、全、
みたいにノート間の長さで覚えてみてはどうでしょうか?
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