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地球温暖化の問題が良くニュースなどで取り上げられていますが、例えば、水田(イネ)や畑(例えば麦畑やトウモロコシ畑など)、空き地の雑草など1ha当たり年間どれだけの二酸化炭素を固定できるのでしょうか?
御教示の程宜しくお願い致します。

A 回答 (4件)

>これを知りたいのですが、具体的にどういうサイトを見ればいいのでしょうか?どのような計算式で求めるのか、是非御教示下さい。

宜しくお願い致します。

1)以下の農業環境技術研究所の温暖化ガスの研究結果の概要を以下に示します。
結論はご期待に沿うような結果にはなっていませんが。

http://www.niaes.affrc.go.jp/rp/pdf/rp09_2007.pdf

2)CO2固定量の計算は計算式を作ってみました。(但し、地球温暖化に関して言うときには、メタンや亜酸化窒素など他の要因を考慮して話をしないときちんと言うことはできないと思います。)乾燥稲ワラに含まれる、炭素量は以下のページにでている数値を使いました。CO2ベースですとこの重量の3.66倍になります。

単純計算だとCO2固定量(kg)は 
 単位はhaあたりの稲ワラ量(kg) X 0.374 X 3.66
になります。米は人間が食べるから計算から除外するという前提です。

http://www.affrc.go.jp/seika/data_tnaes/h07/tnae …
http://www.affrc.go.jp/seika/data_tnaes/h07/TNAE …

3)後は農業環境技術研究所が数々の論文を出していますので、参考にされるといいと思います。(読むのには登録してお金を払う必要があります。)
IPCCも報告書を出していますが英文で膨大なので読むのが大変です。

http://ci.nii.ac.jp/naid/110003709662/

4)又、平成19年11月30日に行われた食料・農業・農村政策審議会企画部会地球環境小委員会(第2回)で農業による、地球温暖化ガス削減が話し合われているはずです。インターネット上で議事録は見当たりませんでしたが、農水省に確認されれば、出ているかもしれません。

>現状でしていることを数値で表し、アピールしたいと考えています。
今、考えておられることを、環境省のカーボンオフセットのパブリックコメントに出されてみてはいかがですか。12月30日が締め切りです。誰でも、簡単な内容で出すことができます。政府も困っていますから、色々なアイディアを求めています。私も、他の分野で出そうと思っています。
募集のページのリンク先を添付します。

http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=9105

実際には、堆肥とか肥料とか、複雑な要因が、絡んでいると思います。中途半端で申し訳ありませんが、別の用事が急に入ってきたので、ここらへんで失礼します。
是非、他の方の意見も聞いてみてください。別の発想があるかもしれません。
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この回答へのお礼

wakranai様
ありがとうございます!こんなに詳しく書いていただき、本当にありがとうございます。
わざわざ計算式まで作っていただき、とっても助かりました!!
水田で稲を育て、畑で農作物を作り、休耕田で雑草を育て(?)、これだけすればかなり地球環境のために良いことをしているとアピールできると単純に思っていたのですが、メタンという強敵が水田にはあったのですね・・・。亜酸化窒素は今回初めて知りました・・・。
当初考えていたようには、なかなか単純に行かないと言うことがよくわかりました。でも、やっぱり環境に対して積極的に良いことをしていると言うことを外部に向けてアピールしたいです。。。。

ところでお恥ずかしながら、カーボンオフセットのパブリックコメント、このようなものを募集していたとは全く知りませんでした。是非30日までに考えをまとめ、出してみたいと思います。ダメ元ですが。

wakranai様に刺激され、俄然力が湧いて参りました。
ご多忙の中、本当にありがとうございました。

お礼日時:2007/12/23 21:05

樹木も基本はカーボンニュートラルです。

シベリアのタイガと温帯の森林と熱帯雨林では、分解速度が違うので少し違うようですが。

森林によるCO2吸収の背景は、COP3で決めた政治的な理由によるものです。発展途上国の森林破壊を抑えること、失われた林を元に戻すことが目的です。
森林破壊は、昆虫、微生物を含めた生態の多様性の減少と言う、不気味な環境変化をもたらします。生態系の自然バランスを壊すことですから、私は、本当はこれが一番怖いと思っています。

もともと環境問題は、人口問題、食糧問題から発生してきています。食料を確保するために、農業が進み、灌漑農業も行われ、オーバーディベロップメントが起こりました。例えば、アメリカを飛行機で東から、西に飛ぶと畑の連続です。ここには昔、温帯の豊かな自然があったのです。人間がそれを農業で破壊してしまいました。
今、ブラジル等の原生林でもそれが起こるのを世界は恐れているのです。発展途上国にしてみれば、アメリカやヨーロッパがやったことをやって何が悪いのかということになりますが。

草もカウントされるのではないかということは、基本的にはないです。
最近、稲のワラ、とうもろこしの茎などのセルロースを使ってバイオ燃料を作って、それをガソリンの代替にするという議論はあります。(バイオ燃料の学会では、休耕田を使って日本酒から、アルコールをとればいいではないかという案まで出てきます。)
しかしながら、これらはいずれも、政治家の農業票に有効なだけであって、バイオ燃料による、草のカーボンの利用は、パイロットプラントまで作った段階で終了するでしょう。

農業の生育期のCO2の消費量は、単位面積の植物の生育量(重量)と成分から計算すれば出ると思います。

質問があります。なぜ、地球温暖化防止のために、稲、麦を育てなければならないのですか? 農業振興に地球温暖化防止の補助金を出すことを考えておられるのですか?
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この回答へのお礼

wakranai様
再度の御回答ありがとうございます。

「なぜ、地球温暖化防止のために、稲、麦を育てなければならないのですか?」
はい、田や畑はあるので、環境のために少しでも良いことをしたいという気持ちからです。休耕田等もあるので、微力ながら二酸化炭素削減というか環境によいことができればと思っています(農薬問題等は今回は横に置いておいて下さい)。
補助金をもらうことは一切考えていません。ただ、次のようなことは考えています。
「これだけの植物を育てて、二酸化炭素の削減に積極的に関わっています。うちの田畑で生育期間中に○○tonの二酸化炭素を固定していることになります。」
たとえ、春から夏の終わりまでの数ヶ月間でも二酸化炭素を固定していると言うことは間違いありませんので、何もしないよりは地球環境のために役に立っているのではないかと考えます。田や畑を樹木で覆うことはできませんので、現状でしていることを数値で表し、アピールしたいと考えています。

「農業の生育期のCO2の消費量は、単位面積の植物の生育量(重量)と成分から計算すれば出ると思います。」
これを知りたいのですが、具体的にどういうサイトを見ればいいのでしょうか?どのような計算式で求めるのか、是非御教示下さい。宜しくお願い致します。

お礼日時:2007/12/23 17:13

農業は環境破壊の最も悪者です。



もともとあった自然を、人間の都合の良いように変えてしまうことです。生態系への影響は計り知れません。

特に、最近は同じ品種を広大な範囲にわたって植えています。これはどこでも皆、兄弟の植物が植わっているということです。

稲を人間にたとえてみると面白いことになります。農業がやっていることは、日本のほとんどの田んぼで、同じ顔をした人間がずらっとたっているようなものです。関東でも、東北でも、中国でも、九州でも同じ顔がいるんですよ。我々は稲の顔が分からないからこのことに気がつかないだけです。

これに対して、農業政策が無策だとは言っていません。対策は色々講じられていると思います。但し、人間の環境破壊の起源が、農耕であるということは、ここ10年ほどはあまり話題に上らなくなりました。

ご質問の稲と麦と雑草は、基本的にカーボンニュートラルだと思います。ほって置けば冬には枯れて分解しますから、夏にため込んだCO2を冬以降少しずつ、分解して吐き出すことになります。
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この回答へのお礼

wakranai様

早速の御回答ありがとうございます。
「農業は環境破壊の最も悪者」ですか・・・。確かに御回答を読ませていただきますと、そのような感じもしてきてしまいます。。。

「二酸化炭素排出権」というものがありますが、稲、麦、雑草等の植物はいくら積極的に育ててもカウントされることは絶対ないのでしょうか?将来環境税というものが導入された場合も、同様に何もカウントされないのでしょうか?育てないよりは育てた方がましだと思うのですが・・・。

樹木が二酸化炭素固定に有効だと言われていますが、樹木も同様に切り倒して腐っていけば結局、植物と同じだと思います。樹木は長期間育ちますので、その間、問題を先延ばししているだけのように思えてしまいます。樹木もカーボンニュートラルと言うことになると思うのですが、いかがでしょうか?
と言うことは、植物関係で二酸化炭素を固定しても意味がないと言うことになるんでしょうか?

お礼日時:2007/12/23 10:44

よく分かりませんが、食物は食べられてエネルギーに変わり最終的に、


各段階で水と二酸化炭素に分解されます。
分解されて出てくる二酸化炭素量=固定した二酸化炭素量
ですから、増やしはしないが減らしもしないといったところですね。

たとえば、土地に毎年キリンソウ(よく育つ雑草なら別に何でもよい)
を植え、育ったところで刈り取り日本海溝の底のように低温で分解の
進まない場所に沈めるなどすれば、着実に固定化が進みます。
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この回答へのお礼

oosaka_girl様
早速の御回答、ありがとうございます。
なるほど、「増やしはしないが減らしはしない。」ですか・・・。

現在考えているのは、積極的に植物(イネや小麦、あるいは雑草等)を育て、どれだけ環境に良いことをしたか定量的に表示したいと言うことです。
一年草では、二酸化炭素を固定してもすぐに排出されることになるので、「増やしはしないが減らすことにはならない。」と言うことになると思うのですが、その「固定」の方にだけ着眼して、どれだけ固定しているのか知りたいと考えております。
統計データ等はございませんでしょうか?
どうぞ御教示の程宜しくお願い申し上げます。

お礼日時:2007/12/23 10:35

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