街中で見かけて「グッときた人」の思い出

NHKラジオ英会話講座より
He's going to pay for a round of beers? It's a miracle!
彼がみんなのビール代を払うつもりなの?奇跡だわ!

(質問)roundについてお尋ねします。
(1)[a round of beers]で「みんなのビール代」と訳されています。
辞書には「(酒などの)全員へのひとわたり分」とありますので、これでピッタリかと思います。でも用例に
 How about another round? お代わりはいかがですか?
 IT's my round? 私の払う番だ。
等は「(酒などの)全員へのひとわたり分」にはどうしても結びつきません。roundの持つ語感はどのようなものでしょうか?何かヒントをいただければ助かります。 宜しくお願いいたします。以上

A 回答 (5件)

こんにちは。

いつもご丁寧なお返事を有難うございます。

だいたいの回答は出ていますが、別の視点から補足します。

ご質問1:
<a round of beers>

1.このroundには、「まるい」という原義からきた「ひとまわり」「回転」「循環」という意味が内包されています。

2.その意味から、ご質問文にあるような「(酒などの)全員へのひとわたり分」という意味になっています。

3.ただ、もっとわかり易く言えば、この例文のroundは「みんなへの一杯目のお酌」ということです。

お酌は「酒を酌むこと」=「飲むこと」という意味で使われます。

4.例文では、a round of beersと不定冠詞aがついていますが、このaは「一回の」「1度の」という回数を表しています。この彼は、みんなに「1杯づつだけ」おごったことがわかります。


ご質問2:
<How about another round? お代わりはいかがですか?>

1.ここで使われているroundは、みんなへの「もう一杯目のお酌」のことです。

2.一方roundには、単なる「みんなへの一通りのお酌」だけではなく、「みんなで一杯飲みながら楽しむ時間」という意味も含まれています。

3.例えば、ゴルフの1ラウンドが、「1回目のプレーを楽しむ時間」のひと区切りとして使われるように、お酒の1roundもまた、「1杯目のお酒で楽しむ時間」のひと区切りとして使われます。

4.この例文などは、まさにそんなニュアンスが伝わってきます。この辞書に書かれている訳をパブ風に訳すと、
例:
How about another round?
「もう一杯やろうよ?」
となるでしょう。

5.また、変化球をつけると
How about another round at another pub?
「別の店でもう一杯やらない?」
といった会話も可能です。この英文例など、まさに、roundに「お酒を飲みながら楽しむ時間」のニュアンスが出ています。


ご質問3:
<IT's my round? 私の払う番だ。>

1.この英文は、It’s my turn「私の番だ」と同じような意味に取れるため、このroundが、フィーリングでは一瞬turn「順番」と同じ意味に見えますが、実はこのroundは「順番」の意味ではありません。

2.roundには、「循環」「巡回」の意味はあっても、「順番」の意味はありません。「巡回」は「ひとまわりすること」であって、「順番」ではありません。

3.従って、Itは「支払う番」という意味で使われている代名詞ではないのです。

4.わかり易く説明するために、このItを便宜上Thisにしてみます。すると、以下の書き換えが可能なことがわかります。
例:
This is my round.「これは、私の酌だ」
→This round is mine.「この酌は、私のものだ」
→「この酌は私がもつよ」

となります。ThisをIt、Itsとしても同じことです。

5.つまり、「私が支払う」のニュアンスは、主語thisやitではなく、myやmineに含まれていることが分かります。

6.従って、It's my round. が「私の払う番だ」となるのは、Itに「支払う番」という意味があるからではありません。ItはあくまでIt=roundの関係になり、Itの直接の意味は「今回」「このお酌」といった意味になるのです。

例:
It's my round.
(直訳)「これは、私が支払うお酌だ」
→(意訳1)「この酌は私がもつよ」
→(意訳2)「今度は私が払う番だ」

英語をフィーリングだけでつかもうとすると、こういった間違いや思い込みもでてきますから、やはり文法上の基礎知識は大切になってくるわけです。

もちろん、フィーリングでは「今度は私が支払う番だ」という意訳で通じますから、そのフィーリングで結構ですが、細部の分析など間違った情報を与えてはいけませんね。そのフィーリングが何故出てくるのか、といった英語の土台への疑問をいつも真摯に追求しているtommyさんに対しては、正しい文法知識でお答えしたいと思っています。


以上ご参考までに。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

ご回答有難うございます。今回は同じ内容のお礼文で失礼致します。とてもよく理解できました。2人で飲みに行ったことをイメージしてたので分らなかったようです。グループ(多人数)を想定すると[round]の語感が掴みやすくなりました。今回、回答者の皆様の説明が、生き生きしていているように感じました。きっと親しい仲間と盛り上がるのが大好きな皆様だろうと推察しました(笑い)。年の瀬にふさわしい質問になりましたね(笑い)。お酒もはどほどに、来年も健やかな日々でありますようお祈り致します。今年一年有難うございました。敬具
 

お礼日時:2007/12/26 18:59

Gです。

 こんにちは!! 私なりにまた書いてみますね。

これは、文法・辞書の定義と言うよりも、文化的な知識が大きな役割をしているのですね。

こちらでは、グループでバーに行って飲み物を頼むときに、そのドリンクが来たときにその分を払うと言う支払い方が普通なのですね。 

つまり、レストランで食事をしてその時同時に飲み物をオーダーした場あり食べ終わってから合計の請求が来るのはちょっと違うわけです。

ですから、みんないっぱい飲んで帰ると言うのであればその場で一人一人がお金を出し合ってウエイトレスに払う事もありますし、合計してそれを一人がはらうと言うことで事が終わってしまいます。

しかし今回の状況とは、しばらくいるつもりで何杯かみんなで飲むつもり、と言う状況にいると言うことがわかるのですね。

なぜなら、この表現を使うときにはその状況が存在するときとなっているからなのです。

つまり、そのような条状況では、ウエイトレスがみんなに最初のドリンクが来たときに、誰かが「じゃ、俺がこの分払っておく」と言うことになるわけです。 みんなに行き渡ったドリンクの分の一回分がa roundなんですね。

この単語は名詞としてボクシングのラウンド、ゴルフのラウンド(一回り)、拳銃や銃からの発砲数、などいろいろな意味合いを持ちますが、ドリンクと一緒に使われた場合は、a round of beerと言うように、一緒にいるグループの一人一人に一般のビール、と言うような意味合いになるわけです。

ですから、最初の文を払うときに、「じゃ俺がこの最初の分のビールを払うわ」と言いたいときには、Ok, I will pay the first round of the beer, Let me pay the first round of the beer, The first round of beer is on me.と言う表現をするわけです。

It's my roundはこのfirst roundと言う表現がmy roundに変わっただけなのです。 このitは支払う番ですね。 つまり、「今度(支払う番)は俺のおごりだ」、と言う訳にもなるわけです。

ウエイトレスがジョッキやコップが空っぽになりつつある時にみんなの前に来て、どう(皆さん)もう一杯ずつと言うのは?と促している表現が、How about another round?と言うウエイトレスのビジネス定石せりふと言うことになるわけです。 ですから、それを言っている人だけではなく一緒の人たち皆さんはどうですか?と聞いているわけです。 

言い換えれば、a piece of xxx, a cup of coffeeと言うような言い方と同じで「単位」なのですね。 a group of people, the first group of peopleと言うのとまったく同じ使い方をするわけです。 使うときの意味合いと状況が違うと言うだけに過ぎないわけです。

気前のいい人とか自分のグループだけに払うのではなく店にいるみんなの分も、特にみんなにお祝いしてもらいたいときとかちょっとした賭けをするときなど、OK, Jackie (ウエイトレスやマスター)、give everybody here a round of beer!!ジャッキー、ここにいるみんなにビールを配ってくれ(俺が払うからーつまり、言うだけいって払うのは誰かがすると言う考えはないと言うことですね。<g>)と言うようにも使うわけです。 その代わり、一杯だけ、と言うフィーリングが含まれているのはこの表現からわかりますね。

じゃ、なんで、この人は、He's going to pay for a round of beers? It's a miracle!と言う表現がでたのでしょう。 その人のフィーリングが出ているのはわかりますね。 その人のフィーリングそのものなのです。 

5人で行ったときに5roundsを飲まなければ(割り勘の事は無視して)少なくとも一人は「じゃ俺が」と言うせりふは出て来ないわけですね。

つまり、時にして「ただ飲み」する人がでてくるわけです。 「He」は多分このただ飲み人として知られているのかもしれませんね。

または、飲むときだけでなく、みんなと一緒に時など自分から払う事をしない人と言うレッテルが張られている人なのかもしれないですね。 けちな奴、なのかも知れません。

または、その人の経済状態が非常によくないのを知っているから、みんな分を払ったのには驚きだったのかもしれませんね。

私の言いたいのは、いつも言っている事ですが、訳だけに満足しないで、なぜその表現が使われたのか、使った人のフィーリングはどういう風なのか、を感じてもらいたいのです。 そして、多くの場合、日本での状況や性格等を考えると結構同じ事が起きていて同じフィーリングがあって「その訳として使えるせりふ」を日本語で言っている、と言うことに気が付くようになるのです。

文法の知識は程ほどにして、このように文化的な知識なしではまず理解しにくい事があるので、フィーリングの中の「文化的社会文法」と言うことになるわけですが、そろそろそこに力を入れてもらいたいと思うのです。 

参考になりましたでしょうか。 お分かりにくいところがありましたら締め切る前にまた書いてくださいね。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

ご回答有難うございます。今回は同じ内容のお礼文で失礼致します。とてもよく理解できました。2人で飲みに行ったことをイメージしてたので分らなかったようです。グループ(多人数)を想定すると[round]の語感が掴みやすくなりました。今回、回答者の皆様の説明が、生き生きしていているように感じました。きっと親しい仲間と盛り上がるのが大好きな皆様だろうと推察しました(笑い)。年の瀬にふさわしい質問になりましたね(笑い)。お酒もはどほどに、来年も健やかな日々でありますようお祈り致します。今年一年有難うございました。敬具
 PS:いつも興味深いご説明で大変役立っています。個々の単語のフィーリングが身に付けば熟語を覚えるのもどれほど楽か、といつも願っているのですが・・。難しいですね。頑張ります。

お礼日時:2007/12/26 18:31

日本の英語辞書の定義はおいておいて、経験的に日本語でイメージする円とか○(マル)と、それに該当する英単語のもつイメージが合致せず、英文におけるイメージもつかみにくい人は多いようです。



round(around)は、円やマルを描いているそのぐるっと周った部分そのものです。(輪のイメージ)
circleは、ぐるっと周った部分と、さらにその内側を充たすエリアを含むイメージを持っています(円の内側)。
このため人が集るサークル(クラブ活動など)は、人集ったその外周だけではなく、その内部で活動する人や行為などもさすことができます。

英国系の辞書の多くでは、circleには次のような説明をみつけることができます(下記はケンブリッジ)

circle
noun [C]
a continuous curved line, the points of which are always the same distance away from a fixed central point, or the area enclosed by such a line.


その英文でのround は、例えばパブ(日本の居酒屋でもいいですが)で8人でビールジョッキをオーダーし、(┼は形がくずれないように入れただけ)
┼●┼●┼ ┼6┼5┼
●┼┼┼● 7┼┼┼4
●┼┼┼● 8┼┼┼3
┼●┼●┼ ┼1┼2┼

そのテーブルについている人の全部の支払いを数えると1周するため、→「みんなのビール代」という訳がついています。
同時に、輪のライン上にメンバーや参加者の順番があり、輪の自分の位置にもどってきたり、回ってきたイメージから、私の番だというわけです。(It's my round.はこちらの用法)
世界には日本のような「きっちり割りカン」とか「今日はあなたね。次回は私が払うわ」いう感覚ばかりではなく、同じ日でも「じゃあ今度は私が…」みたいな、カルチャー的なものを含む言い方でもあるのです。
(my turn とかもあります)。

その英文では、飲み会の参加者が順番に支払いをしているイメージよりも、普段おごらない人が全員分を出す、といっている状況をとらえた場面なのだと思います。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

ご回答有難うございます。今回は同じ内容のお礼文で失礼致します。とてもよく理解できました。2人で飲みに行ったことをイメージしてたので分らなかったようです。グループ(多人数)を想定すると[round]の語感が掴みやすくなりました。今回、回答者の皆様の説明が、生き生きしていているように感じました。きっと親しい仲間と盛り上がるのが大好きな皆様だろうと推察しました(笑い)。年の瀬にふさわしい質問になりましたね(笑い)。お酒もはどほどに、来年も健やかな日々でありますようお祈り致します。今年一年有難うございました。敬具
 PS:手のかかる図形まで使って説明いただき有難うございました。とてもよく分りました。

お礼日時:2007/12/26 18:16

Random House Webster's Unabridged Dictionaryによるroundの定義です。


a single serving, esp. of drink, made more or less simultaneously to everyone present, as at table or at a bar:

全員(複数の飲兵衛のこと)へほぼ同時に酒(酒以外でも使うことがあります)がいきわたることを言います。It's my round. とは、例えば、予め全員で全員の1杯分の酒代を払う人を決めておき、自分の番になるときに言う言葉です。アメリカでの経験では、バー等では、1ラウンド毎に全員の酒代を払い、全員の飲み物を取ってきて、配ります。今度は俺んちのおごりだ、と言うときには、The next round is on me. と言ったりします。

How about another round? は、飲んでいる相手全員(相手が例え一人でも)に対してもう一杯どう、と訊ねるときに言い、皆でまた一杯飲もう、と誘っているのです。断るときは、Count me out. とか、I'll pass this round.
とか言います。

参考にしてください。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

ご回答有難うございます。今回は同じ内容のお礼文で失礼致します。とてもよく理解できました。2人で飲みに行ったことをイメージしてたので分らなかったようです。グループ(多人数)を想定すると[round]の語感が掴みやすくなりました。今回、回答者の皆様の説明が、生き生きしていているように感じました。きっと親しい仲間と盛り上がるのが大好きな皆様だろうと推察しました(笑い)。年の瀬にふさわしい質問になりましたね(笑い)。お酒もはどほどに、来年も健やかな日々でありますようお祈り致します。今年一年有難うございました。敬具
 PS:(相手が例え一人でも)roundが使えるんですね。貴重なアドバイス助かります。

お礼日時:2007/12/26 18:12

「ひとわたり分」のイメージが、できていないのではないかと思います。



例えば、みんなでパブに行ったときなど、最初に一杯づつ飲み物を頼みますよね。
そういう場合の「みんなに一杯づつ」が“round”(ひとわたり)です。

イギリスのパブ等では、注文のたびに食べ物・飲み物と引換えに代金を払うところも多いです。
そういうところでは、それぞれの人が自分の分を注文して、食べ物・飲み物が来るたびに自分の分の勘定を払うというのでもいいのでしょうが、たいていは、みんなの注文をまとめていっぺんに注文しますよね。
この「みんなの注文をまとめて、いっぺんに注文」が「ラウンド」です。

そういう注文の仕方をする場合、毎回いちいち割り勘にするのも面倒なので、「最初のラウンドはAさんがまとめて払う、次のお代わりのラウンドはBさんが払う、その次のラウンドはCさんが・・・のようなことも一般的です。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

ご回答有難うございます。今回は同じ内容のお礼文で失礼致します。とてもよく理解できました。2人で飲みに行ったことをイメージしてたので分らなかったようです。グループ(多人数)を想定すると[round]の語感が掴みやすくなりました。今回、回答者の皆様の説明が、生き生きしていているように感じました。きっと親しい仲間と盛り上がるのが大好きな皆様だろうと推察しました(笑い)。年の瀬にふさわしい質問になりましたね(笑い)。お酒もはどほどに、来年も健やかな日々でありますようお祈り致します。今年一年有難うございました。敬具

お礼日時:2007/12/26 18:07

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!