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映画[ラストエンペラー]で坂本龍一が演じた甘粕憲兵大尉

[満州は、昼は関東軍が支配し、夜は甘粕が支配する]とまでいわれた人物なのですが、なぜ彼はそんなに権力を持っているのですか?

[虹色のトロツキー]というマンガをよんでも、石原莞爾より偉そうなのですが、憲兵というのは位が高いのでしょうか?

よろしくお願い致します。

A 回答 (5件)

#4です。


甘粕正彦について詳しく知りたければ以下の本をお勧めします。
割と安くて簡単に読めるので通勤通学でも読破できますし、なにより甘粕さんの事だけに特化して書かれた本は珍しいと思います。

「甘粕大尉」角田房子・著 ちくま文庫 ¥882税込 2005年刊
(アマゾンのURLは長すぎて表示できないので、ここに書きました)

大杉事件のこともフランス留学中のことも、東条との関係についても触れられています。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

>なにより甘粕さんの事だけに特化して書かれた本は珍しいと思います。「甘粕大尉」角田房子・著 ちくま文庫 ¥882税込 2005年刊


私の知っている甘粕正彦の知識は[日本黒幕列伝]と[日本軍人列伝]別冊宝島の中にある、たった2,3ページほどなので助かります。

まことにありがとうござました。

お礼日時:2008/02/10 14:08

甘粕さんは最初、憲兵ではなく普通の軍人を志していましたが、(視力の問題だったかと思いますが)ほんの小さい条件が満たずやむなく憲兵に転向しました。

実は「憲兵」という分野は軍の中でもあまり人気が無いらしく、本人も腐っていたのですが、そんなときに励ましたのが先輩であった東条英機でした。
以後も一貫して甘粕さんは東条と公私共に交流を続けており、東条は彼のフランス留学(遊学?彼はあまり楽しんでなかった様子ですが)や満州赴任をサポートしていました。
軍内部は戦果をどれだけ挙げたかの「成果主義」のように思われますが、意外と派閥が重要ですので 甘粕さんの力の背景には「東条閥」の力が果たした役割が大きいと思います。

なお東条はじめ陸軍が彼を影日向にサポートし続けた他の理由としては、憲兵時代に、彼は本当は大杉栄夫妻らを殺害したのではないが軍の体面のため責任を一身に負って辞職した為と言われています。彼は一切前にも後にも弁解めいた事を言わずに亡くなったので真相は謎の部分もありますが、後の満映での従業員や俳優への心配り等を見ると、あながち出鱈目とも言えない気がします。
この生き様に対して東条や軍が共感と同情(と軍の弱みを握られているという後ろめたさ)を以って彼を支え続けたとすれば、彼の力が大きい理由も自然の理解できます。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

>「東条閥」の力が果たした役割が大きいと思います。

なるほど。辻政信大佐のようなものですね。

まことにありがとうございました。

お礼日時:2008/02/10 10:23

満州国協和会の総務部長だったからです。


協和会というのは、満州唯一の政治組織。支部長は各警察署長だったりします。
おおざっぱに言うと、満州国におけるナチス党が協和会です。そこの実質的な親分が甘粕氏ということになります。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

>満州国協和会の総務部長だったからです。


なるほど。かなり偉かったようですね。
人に背を向けて話をする偉そうなスタイルを持っていたようです。
(ゴルゴ13の逆です)

まことにありがとうございました。

お礼日時:2008/02/10 10:06

書き忘れましたが、甘粕は、出所後、予備役となりましたので、民間人です。



「甘粕機関」も、民間の特務機関です。
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この回答へのお礼

再度の回答ありがとうございます。

>「甘粕機関」も、民間の特務機関です。

なるほど。児玉機関のようなものですね。

まことにありがとうございました。

お礼日時:2008/02/10 09:59

陰の実力者と言われるだけあって、本当の理由は闇の中です。



ただ、彼が、それだけの力を得るに至った原点は「大杉一家殺人事件」と見られてます。
「大杉一家殺人事件」とは、無政府主義の大物・大杉栄と、その家族を、関東大震災のどさくさに紛れて殺害した事件です。

この事件で、甘粕は懲役10年の刑を受けてますが、4年で出所。
フランスに遊学してます。
この遊学の資金を援助したのは、陸軍です。
そこから、「大杉一家殺人事件」自体、陸軍が仕組んだ物で、甘粕が一人で責任を背負ったのではないかなど、陸軍がらみの噂が沢山あります。

フランスから帰国後すぐに満州に渡り、右翼組織に入り、その後「甘粕機関」を組織。
関東軍の下請的存在として、各種の情報・謀略工作をしたようです。
それこそ、爆弾テロから、質問にもある「溥儀擁立工作」まで、裏の仕事を相当こなしたようです。

中でも一番重要と思われるのは、アヘンの密売で主導的立場だった事です。
これによって、奉天特務機関の資金を捻出してたらしいです。

この様に、満州国において、裏工作の中心であると同時に、満州国代表団の副代表として、ムッソリーニと会談するなど、表でも満州を代表する存在だったようです。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

>甘粕が一人で責任を背負ったのではないかなど、

なるほど。陸軍の誰かをかばって、出世した可能性があるということですね。

まことにありがとうございました。

お礼日時:2008/02/10 09:57

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