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いつもお世話になっています。

イージス艦にはフライトレコーダーのような記録は有るのですか?

最新鋭艦のイージス艦が民間漁船と衝突しました。当然漁船は大破し乗員は未だに行方不明です。

今後この事件について事実究明が進むのでしょう。当然事故当事者の防衛省から原因について発表があるでしょう。どのような結論が出されるのか分かりません。しかし防衛省側に有利な報告がなされる心配がありうると考えています。。

一連の防衛省の行動を見ていてにわかに防衛省の発表を信じる気にはなれません。

そこで上記質問です。旅客機事故などで良く話題になるフライトレコーダー。これが航海中の船舶にもあれば客観的事実を明らかにする上で大いに有効と思います。

船に詳しい方、宜しく御願いします。

A 回答 (1件)

 一昔前はロランと呼ばれる、海洋における艦船の位置確認電波発信基地の3点測量によって自艦の位置を把握していました。

しかし現代の戦闘艦にはほとんどがGPSを搭載しています。これは主に対空対艦戦闘においてミサイルや砲などの武器を使用する際のデータをインプットするに当たって、自艦の正確な位置把握しておくためのものです。さらにその副産物的な効用として、あなたのおっしゃるようなフライトレコーダー的な役割も与えられていますので、そのデータを解析すれば今回の事故のような場合の「あたご」の衝突直前の行動がある程度把握できるかと思われます。

 ただそれよりも個人的にはCIC(戦闘指揮センター)ルームにある、対水上レーダのデータが非常に気になります。対空対水上レーダーのデータも記録されているはずですので、衝突直前に「あたご」と漁船の両者がどのような回避行動を取ったかがいずれ解明されるのではないかと期待しています。

 今回の事故ですが、個人的には自衛艦側には驕りがあり、漁船側には油断があったように思えてなりません。
 現時点での報道を見ていると、自衛艦側に回避義務があったように思えますが、それでも自衛艦側にはこれだけでかい船が急に回避できる訳が無いことは相手も分かっているだろう。したがって相手がそのうち避けるに決まっていると考え、漁船は漁船でこっちは海事法的には優先権があるのだから、あっちがそのうち避けるさという油断があり、相手の巨大な船体ゆえに小回りが効かないことに考えが及ばなく、結果的に衝突寸前に舵を慌てて切ったが間に合わなかった。
 
 これは「あたご」の艦首部から右舷側にかけて漁船のものと思われる塗料が付着していることから、漁船は面舵を、「あたご」は取り舵を取った形跡があることから推測できます。報道では「あたご」が後進、いわゆるバックしたことを伝えていますが、満載排水量で9000トンを超える戦闘艦が後進をしたとしても、静止位置からなら話は別ですが、前進の巨大な慣性を打ち消して後進が利くようになるまでの時間を考えれば、別の効果的な回避行動があったのではないかと考えます。

 いずれにしてもあなたのおっしゃるように、最近の防衛省の言動は不信感が付きまといますので、今後の報道を注意深く見守っていくべきだと考えます。

 
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この回答へのお礼

回答有り難う御座いました。

専門的な話しを易しく解説していただき大変勉強になりました。

>今回の事故ですが、個人的には自衛艦側には驕りがあり、漁船側には油断があったように思えてなりません

なるほどですね。どちらかの否と言うより両者に問題点が会った可能性も有るのですね。

>CIC(戦闘指揮センター)ルームにある、対水上レーダのデータが非常に気になります

こういう物が存在するのですか。事実解明に強力な武器になりそうですね。

ありがとう御座いました。

お礼日時:2008/02/20 17:52

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