A 回答 (7件)
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No.7
- 回答日時:
現在アメリカの大学院で教育学を学んでいるものです。
賛成です。
まず、さまざまな方々が小学生には英語を学ばせるのは無理だ、日本語をしっかりと小学5、6年生に学ばせるべきだ、という意見が多いです。また、近年若者の日本語の乱れが問題になっている、大学でレポートを書けない生徒が多い等否定的な意見が多いです。
確かに、僕も小学生にはしっかりとした日本語を学んでほしいと思います。しかし、しっかりとした日本語を学ぶには学校教育以外の環境も大切です。
ぼくは、子供の親、テレビ等のメディア、あらゆるものが大きく子供の現在の日本語の乱れに大きく影響を与えていると感じます。はっきりいって、小等教育だけで子供たちにしっかりとした日本語を学ばせるのは難しいと思います。現代においては、これは社会全体で協力し合っていくべきなんじゃないかと思います。
子供に英語を早いうちから親しませるのは大事だと思います。特に音声学において、発音は年齢が早い子供たちのほうが身につきやすいです。
また、英語教育を通して英語を学ぶ楽しさ、違う文化を学ぶ大切さを小さいときから経験していくことはこの先の時代大事だと思います。
ぼくは、小学校の英語教育のカリキュラムには、ある程度の自由度があってもよいと思います。言語能力には個人差があるのですから、全員を画一的に扱うのはナンセンスかと感じます。また、英語の成績を中学校への進学の条件として重視しないほうがいいと思います。
重要なのは、小学生が成長して、英語を使う必要性を認識した時に、ブラッシュアップできる状態を準備してあげることだと思います。一度通った道は怖くないから、小学校で英語を習っていれば、それが基礎力となって、生きてくるはずです。そして、英語がコミュニケーションの手段として役立つものであるということを、授業を通して小学生のうちに実感できるよう、仕向けていけたらと思います。
また、これからの社会、さまざまなパラダイムシフトに私たちは直面します。英語を必要とする時代、また海外の人々からものごとを学ぶ機会が非常に増えていくと思います。
国際化が進む今日、母語だけを教えていれば済むというものでもないと思います。この際、小学生が母語以外に、もうひとつの言語を習得することの意義と必要性を、もっと真剣に考えるべきではないかと僕は感じます。こういった理由で子どもの頃に外国語にふれることには大いに意義があると考えています。
No.6
- 回答日時:
「ネイティブバイリンガル」と「小学校英語教育」は別のものとして考える必要があるのではないでしょうか?
親が英語ネイティブである、または本人が英語圏で生活して身につける英語と、学校で外国語として習う英語は、言語教育の見地から見れば、別のものです。
日本の小学生は日本で生活しています。大多数の児童は生活環境のほとんどで日本語のみを使用し、家庭内でも日本語のみを使います。(この際、カタカナ英語や外来語は英語とは考えません。それらは日本語文法のなかで使われるからです。)
日本語環境で生育する児童は、「外国語」として英語に接します。親も、近所の友達も使わない言語です。この子供に英語を教える方法と、そもそも英語で生活しており、すでに英語がしゃべれる子供に英語を教える方法とは、まったく別のものなのです。
無理やりアメリカの小学校のテキストを日本に持ってきて教える教員がいないわけではありませんが、そういう教え方には無駄が多く、効率的ではない、ということは言語教育者にとっては常識です。
外国語として英語を学ぶ者には、それなりの教授法が必要です。
帰国子女がバイリンガルだ、その人はそれほど苦痛なくバイリンガルになった、だから日本でも子供のうちから仕込めばできるのだ・・・というように考える方も多いとは思いますが、それは別のことなのです。分けて考えないと、話がややこしくなります。
ちなみに私は大学で教えているので、帰国子女にわりとたくさん接してきました。帰国といってもピンキリだなあ・・というのが正直な感想です。世間的にはバイリンガルということになっていても、日本語と現地語の両方がどちらもいまいち、という人はたくさんいるのです。いまいち、というのは、大学の授業について来れない、周囲の人とコミュニケーションが十分取れない、ということです。もちろん、どちらにも秀でていて学力も高い学生もたくさんいますが。
ところで、これも言語教育の世界では常識になっていることですが、「外国語は、母国語の能力以上には決して発達しない」という定説があります。
日本語で漫画や雑誌は読めるけれど、新聞の社説はわからない、という日本人が外国語を勉強したとして、どれほど努力しても、外国の新聞の社説が読めるようにはなりません。概念そのものが理解不能だからです。
日本語で新聞は読めるけれど、専門書には何が書いてあるかわからない、という日本人は、どれほど努力しても、英語で専門書が読めるようにはなりません。
つまり、母国語形成というのは、実は外国語の早期教育以上に大切なのだ、ということになります。
私どもは外国語教育に携わっていますので、本当は「日本語なんて家で教えればいいじゃん!学校では子供のうちから英語よ!」と言ってみたい誘惑はあります。「小さいうちから英語!それにフラ語、ドイツ語スペイン語に韓国語もばっちり身につけましょう!それが国際人ですよ!」という宣伝にみなさんが乗ってくれたほうが、就職口も増えますし収入も増えて万々歳です。でもウソをつくのはまずいので、そういうことは言いません。
次に発音についてですが、これは確かに乳幼児期に身につけるのが理想だとされています。臨界期という言い方をしますが、何歳が自然な発音を身につけるための最後のチャンスか、という議論は、諸説あります。いずれにせよ発音だけは早期に習得したほうがより自然になります。
しかし、言語能力というものは総合的なものです。そのなかで発音はほんの一部分にすぎません。発音がいくらきれいでも、たった300語しか単語を知らない人と、いかにも外国人英語の発音ではあるが5000語以上を自由に操れる人と、自分ならどっちを通訳に雇うか・・・と考えてみてください。
英語が通じるために必要なのは、発音だけではないのです。たとえば通訳の試験にだって、歴史や地理、民俗学の知識などが出題されています。
また極端なたとえ話をしますが、同じ大学に2人の学生がいたとしましょう。1人は英語の発音がきれいで、でもタメ口英語しか喋れず、常識レベルの歴史や社会の知識がない人。明るくて人当たりはいいけれど、突っ込んだ話になると場が白けます。仕事をまかせるのは不安です。
もう1人は、英語の発音は渋いけれど、やはり明るくてさわやかです。教養があって話が面白く、社交能力が高い人です。どんな席に連れていっても対応できます。
たとえば商社に就職できるのはどちらでしょうか?
国連職員など国際公務員としてヨーロッパで生活できるのは?
日本国内で生活したとして、どちらが高収入の職につけそうですか?
収入はともかくとして、本人が「なりたいなあ」と思う仕事にあっさり就けそうなのはどちらでしょうか?
長くなりましたが、英語教育の小学校必修化、わたしの立場がどちらなのかはもう言わなくてもいいですよね。
No.5
- 回答日時:
No5の方とほぼ同じ意見を持つものです。
下記参考URL No.7,及びNo.9を参照ください。
補足事項:
1)No.7記載の姉妹は海外生活といっても英語圏ではなかったため、英語は学校でしか使わず、日常は全て日本語で通したそうです。
→ 耳と発音に限定するならば、周囲の絶大な努力というまでは必要ないようです。
2)この二人は4年で日本に帰国しましたが、二人とも最初は漢字すら書けない状態でしたが半年ほどで日本の勉強にも追いつき、特に長女はその頃には学年トップの成績を収めるようになったそうです。
→ 英語教育の追加が知性の低下を招くという懸念はそれほど心配しなくてもいいのではないでしょうか。
とはいえ適切なカリキュラムが必要であることは言うまでもなく、何でもかんでも詰め込め式の教育がうまくいくとは思いません。
参考URL:http://oshiete1.goo.ne.jp/qa3498495.html
No.4
- 回答日時:
多くの方がこの問題については否定的なことを承知しています。
確かに今の教育環境のまま、直ちに小学生の英語を必修化することは次のような理由で無理があると思います。1)先生の負担がきつすぎること
「ゆとり教育」の見直しで授業時間数が増え、又授業以外の生徒の管理、授業の準備、総務的な仕事などに費やす時間の中で、新たな教科の導入は極めて負担が重い。又小学校では、専科制を取らず、どんな教科も教えなければならないので、英語が苦手な先生には頭が痛いし、生徒も迷惑。
2)英語も効果的な教育法が確立していないし、何よりも英語を効果的に教えられる人材が不足している。
3)折角英語を勉強しても、今の日本社会では、常日頃から英語を使う環境になっていないので、訓練、利用する機会が限られ、活用されにくい。
それでも、私はANo.2の方と同様、限定的にではありますが、小学校での英語の導入に賛成します。
その理由は、何と言っても、言語にその音声で親しみ、習熟するには、子供の時のある時期(幼時でも早すぎるし、中高では遅い。つまり小学校時代)に限られていると信じるからです。勿論文法や高度な読解をするには、年齢が高くなって始めても十分間に合いますが、あの日本語と全く違う音声に慣れるには小学校時代が必須だと思います。ですからAN音声に特化して音楽のようにその洗礼を受け、他のこと(読解、文法、日本語に訳させることなど)は原則しなくてもよいと思います。小学校時代に誰にも負けない発音を手に入れた自信は大きいと思います。それがやがて中学校以降の本格的な勉強につながっていき、コミュニケーションの達人に育てていくという準備段階になると思います。
あなたも、帰国子女の英語の発音を聞いてびっくりした経験はありませんか?いくら悔しがっても、あの発音を得るには、若い時の習熟が必須なのです。日本には日本の英語があるなどと粋がっていても仕方がないのです。
勿論日本人ですから、日本語が優先することはわかりますが、英語を学んだから日本語の習得に悪影響が出るというのは、責任転嫁であり、日本語は日本語でしっかり勉強すればよいのだと思います。
又、英語を勉強しても結局英語を使うチャンスはそうないし、そう簡単にうまくなれないから無駄だという意見も根強いようですが、それはきついことを言えば、自ら求めないからそうなっているだけであり、例えば本(文献)一つとって見ても、何か調べるとき、日本語の本だけでは十分調べられないこともあり、どうしても外国文献にあたる必要のあることも多いと思います。このような時に英語に抵抗がないということは強みであり、情報の受け皿が飛躍的に広がったことになるのではないかと思います。
小学校時代にオーラルな英語に触れるには、やはり外国人、日本人を問わず、ネイティブ級の教師の人材の確保が必要だと思います。速やかに小学校英語教師の資格試験を創設し、年齢や職業の制限を廃して、有為な人材を集める必要があると思います。
それでも物理的に全部の小学校にこうした人材を配置することは難しいと思いますので、当初は実験校だけに配置し、公立でも希望者には、ある程度の越境を許して通わせるようにしたらと思います。
希望者が増えれば徐々に実験校の枠を広げるとか、公立でも英語に関しては追加授業料を取るとかすればいいのではないでしょうか?
やがて、社会の認識や受け入れ態勢が整い、20年位立てば、全小学校に導入することになっていくのではないでしょうか。
No.3
- 回答日時:
反対です。
二ヶ国語で高度に知的な文章を読み書きする能力を持つ、本物のバイリンガル人間を形成するためには、本人と両親、周囲の絶大な努力が必要です。
すべての児童と家庭にそのような努力を課すのはナンセンスです。
根拠の無いいいかげんなカリキュラムで小学生に英語を詰め込んだとすると、成人に達しても日本語が未形成のまま、英語も低レベルというケースが多発するでしょう。このような人は高等教育を受けることができなくなります。日本・英米どちらの大学にも入学できないということです。
けして大学がすべてというわけではありませんが、英語のために(しかもかなり中途半端なカリキュラムでいいかげんに教える英語のために)知性を犠牲にしていいのでしょうか。
知性の低い人間を大量に育成すると、国全体の生産力が下がり、経済が停滞し、生活レベルも低下します。所得階層の二極分化はますます進み、社会不安が生じ、治安が悪化することもありえます。ですので反対です。
しかし現状を考えると、おそらく英語の小学校必修化は避けられないでしょう。その後数年から10年で問題が顕在化し、その頃にようやくテレビや新聞が取り上げ(バッシングし)、そこでようやく撤回され、中学からの必修に戻るだろうと予想します。
No.2
- 回答日時:
僕は反対です。
日本語が乱れに乱れている今、ろくに日本語がマスターできていない小学生に英語を叩き込むのはどうかと…外国語を理解するにはまず母国語をしっかり理解する必要があると思います。今の中高生とはまともに話
が出来ません。なので、まずは国語を徹底してはどうかと…どうしてもやりたい子は、塾などで自らすすんで教わればいいのではないでしょうか?
それにどういう風に教えるのかかなり疑問です。そもそも中学・高校と6年間英語を学習しても、そんなに得意でない学生なら、読むことはできても、聴けない・話せない・書けないというのが現状だと思います。じゃあ小学校から必修にして、学習期間を長くすれば話せるようになる!!とは到底思えません。根底からカリキュラムを見直すべきだと思います。
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