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現代女性作家の本で、何かおすすめのものがありましたら教えてください。ジャンル・長編短編は問いません。私は19歳なので、できればその歳で共感なさったものが読みたいです。よろしくお願いいたします。

A 回答 (9件)

十代後半は、人生の中で最も読書をしていた時期かもしれないですなぁ。


学生だったので暇だったんですね、私は(笑)。
山田詠美やよしもとばななは十代前半に読んじゃって、もういいやって感じて(←んもうかなり再読しまくったから。今でも冒頭とか暗誦できますもん)、十代後半は私だけの名作を探していました(笑)。
だから紹介するのはそれほどメジャーじゃないかもしれないけれど、私はとしてはかーなーりー好きになった作品。あち、必ずしも十代後半に読んだのではないものも含みます。

中山可穂「白い薔薇の淵まで」(集英社)
どろどろラブストーリーですが、この著者の作品の中では今でも最も気に入っているし、やはり傑作だと思います。著者は自らがゲイだとカミングアウトしているので、それを知って読むと読者が同性愛者でなくても、理解しあえないことの苦しみとか悲しみとかがとてもよくわかると思います。人とかかわるというのがどういうことなのかとか、信じるとはどういうことなのかとかが丁寧に追究され、きっとグッとくる一行がみつかるはずです。

篠原一「アウトトゥランチ」(集英社)
これ女性作家です。連作短編で、お母さんを殺して冷蔵庫に詰めてだらだらと過ごす・・・というような話なのですが、文体がクールで残酷とかでは全然ないです。
私が共感できたのは、ここの書かれていた、「個人」と「個人」としての壁が取り払われる瞬間です。

「ベッドサイド」林あまり(新潮文庫)
ジャンルは問わないということでしたので現代短歌。
性に関する短歌ばかりでHといばHなんですが、それだけではない。今では真似している人がたくさんいますが当時はとても新しかったんですよ、こういう短歌は。この美意識に共感します。かっこういいです。

あと川上弘美は全般お勧めですが、個人的に好きなのは「溺レる」と「竜宮」です。ていうか現代を代表する女性作家ですから既読でしょうか。

う~ん、もっとありそうだったんですど現代作家といわれるとあまり思いつかないなぁ・・・。
ちなみに最近読んで面白かったのは三浦しをん「格闘する者に○」「月魚」です。
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この回答へのお礼

こんにちは、sima777さん。ご回答ありがとうございました。私も、学生で自分の好きなことをできるうちに思う存分読んでしまおうと思っています。学生時代ってそういうことができるから好きです(笑)自分だけの名作探し!いいですね!私も何気にそれを目指しています。というか、今sima777さんの言葉を読んで、そういう自分に気が付きました。なんて鈍感・・・。中山可穂さんや篠原一さん、は是非とも読んでみたいです。特に篠原さんの「アウトトゥランチ」の個人と個人としての壁が取り払われる瞬間ってどんなのなんでしょうか。個人の壁なんて家族の間柄でもあるものなのではと思ってしまっている私にとって、たぶん衝撃的なお言葉です。そんな瞬間があって、私もsima777さんのように共感できたら本当に素晴らしいと思います。短歌は祖父が昔から嗜んでいるので興味のあったジャンルです。文章というより短い言葉を使って表現するってすごいですよね。 この度は本当にありがとうございました!

お礼日時:2002/11/11 19:47

こんばんは。

私は趣味が偏っているのでお気に入るかどうかはわかりませんが…。
私の好きな作家さんは森絵都さんです。主に児童書を書いている人なのですが、とにかくすごくいいです!!
まずお勧めなのが『カラフル』です。これを読んだのは高校生のときですが、いくつになっても読みたい作品だと思います。ちょっとコメディタッチで、でも考えさせられるって感じです。
その他に『つきのふね』『宇宙のみなしご』『リズム』『ゴールドフィッシュ(リズムの続編)』などがお勧めです。
よかったら一度読んでみてください。
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この回答へのお礼

こんばんは、arunonさん。ご回答ありがとうございます。児童書は私も好きです。小さい頃から絵本で育ちましたから、今でもそのなごりで本屋に行くと絵本コーナーで立ち止まってあれこれと見てしまいます。arunonさんお薦めの森絵都さんの本のタイトルはどれもかわいらしいというか、想像力をかきたてられるものばかりですね。「つきのふね」や「宇宙のみなしご」なんて一体どういうお話なんでしょう。すごく読んでみたいです。久しぶりにあの絵本独特のぬくもりに触れたくなりました。本当にありがとうございました!

お礼日時:2002/11/11 19:58

こんにちは。

高3の女です。
私は、エッセイ、ノンフィクションが嫌いで、人間味(温かみとは違います)、現実味のある話が好きです。
その好みでオススメさせていただくと、
山本文緒さん、江國香織さん、山田詠美さんがオススメです!!

私個人の作品の印象としては、
山本文緒さんは、毒々しいほどリアルに人間(とくに女性)の深層心理を見抜き、見事に表現していると思う。
オススメの本は「眠れるラプンツェル」、「きっと君は泣く」、「ブラック・ティー」(短編集)、「紙婚式」(短編集)

江國香織さんは、詩的な文章で、氷みたいな、きれいな“冷たさ”を感じる。切なさだとかの微妙な表現がすごくうまいと思う。
オススメの本は「きらきらひかる」、「ホリー・ガーデン」、「つめたいよるに」(短編集)に収録の[デューク]←感動!!!

山田詠美さんは、とても現実味があって、少し攻撃的な感じがする。痛みの表現がとてもよく分かる。世界観が素敵です。
オススメの本は「姫君」(短編集)五作品収録で特に一番はじめの[MENU]がおすすめ!、「ぼくは勉強ができない」、「風葬の教室」

ぜひお試しください(^^)
ご参考になれば幸いです。
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この回答へのお礼

こんにちは、Rainy_さん。ご回答ありがとうございました。私もリアリティのあるお話が大好きです。主人公と等身大になるというよりは、他人に生々しく触れたという感じがしますよね。Rainy_さんがお薦めしてくださった3人の作家さんは私も大好きです。ただ、数冊しか読んでいないので、Rainy_さんのようにその作家さんを鋭い目でみた深い解釈をすることはできていません。Rainy_さんは本当に熟読なさっているのですね。すごいなぁ、と思います。私ももう一度、江國かおりさんや山本文緒さんを読み返してみようと思います。そのためにはRainy_さんがお薦めしてくださった「眠れるラプンツェル」や「ホリー・ガーデン」などを是非参考にさせていただきます。本当にありがとうございました!

お礼日時:2002/11/11 19:15

こんばんは。



わたしは読むことは好きなのですが、現代を舞台にした小説は苦手で(読まず嫌い)ほとんど読んだ物はありません。好きなのはミステリと歴史物、ファンタジーです。なので、あなたが求めているものとは少々違うのではないという気はしつつ……
現代女性作家=「今生きている女性作家」という意味だと取り、塩野七生さんをおすすめしたいと思います。
ご存知の通り、彼女は「イタリア書き」です。今店頭では「ローマ人の物語」の文庫が目に付くと思いますが、できれば最初に読んでいただきたいのは、
「チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷」です。
彼女の冷静な語り口が好きです。会話が少ない書きかたをするので読むのに時間がかかるかもしれません。でも特に前期の作品には、イタリアに対する愛が冷静な語り口の中に隠れていて、そのバランスも良い。壮大な歴史絵巻に触れてください。

物の考え方、という観点でおすすめしたいのは白洲正子さんなんですけれど。
数年前88歳でお亡くなりになってしまいました。
彼女の境遇はかなり特殊だし、描いてあることも一から十まで手本になり得るとはわたしも思っていないのですが、彼女の本を読むと「美に対する感覚をもっと磨かなければ」と思います。

学生の時はまっていたのは与謝野晶子……(^_^;)。現代じゃないやん。
あとは梅原猛……。女性じゃないやん。
なんだかだんだん主題から離れて行きますね。なるべく読みにくい本に挑戦してみてください。年を重ねると、読みにくい本を読む気力がだんだん無くなっていくのは(多分一般的な)事実ですから。
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この回答へのお礼

こんばんは、alcheraさん。ご回答ありがとうございます。ミステリや歴史物は私の未開拓地なので、前々からとても興味を持っていたのです。お勧めを教えてくださってとてもうれしいです。塩野七生さんは去年のイタリア年の時から気になっていました。でも、具体的にどんなものを書く人なのか知らなかったので、どうしてイタリアと言ったら塩野七生なのだろうって思ってたんですよね。「イタリア書き」なんですか~。なんだか心の枷がすとんと下りました(笑)読んだことがないのでカンですが、イタリア人よりイタリア人らしいって感じがします。それから、白州正子さんは私にとって未知の人です。名前も著作も知りません。
どんなご本を書いてらっしゃるのでしょう。私にとって本とは「広い世界」なので、作家の自己主張が激しい方が(自分が)楽しんでいる気がします。白州正子さん、わくわくします。alcheraさんのおっしゃるとおり、パワーのあるうちに難しそうな本に挑戦しておきます。全て理解できなくても後で思い出したときの楽しみもありますよね。本当にありがとうございました!

お礼日時:2002/11/11 00:52

 私はあなたと同い年の19歳の男子学生です。

最初に断っておきますが、私の回答はあなたの質問とは少し趣旨がずれてしまっているかもしれません。すいません。今回は男性作家の中で私が特に推薦できる方を紹介したいと思います。男性作家の本で私が推薦したい方は何人もいるのですが、中でも私は吉村昭氏の書かれた長編小説をこよなく愛しています。”冷たい夏、熱い夏”という氏の書かれた本は私の中では、今まで読んだ本の中で非常に印象深かったと思います。作者自身の弟が重いがんにかかってしまうのですが、作者は弟に彼ががんだということを知られてはいけないと最後まで弟をだまし続け結局本当のことを知らないまま、弟は他界していくという悲しい話を描いています。末期がんの患者に本当のことを告知するべきかそうでないか今の世論では賛否両論あるとは思いますが、この本はそのようなことを考えさせてくれるひとつのいい契機になると思います。そんなわけで、私はあなたにこの本を薦めます。(女性作家の書かれた本ではないが。)
 女性作家の書かれた本はあまり読まないので、あなたの質問に率直な答えを述べることはできませんが、吉本ばななさんの書かれた小説はいくつか読んだことがあります。吉本さんの小説もまた読者に深い印象を植え付けることができるように思えます。
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この回答へのお礼

こんにちは、Paul03141983さん。ご回答ありがとうございました。同い年の異性の方からのお薦めは新鮮でうれしいです。「冷たい夏、暑い夏」はがん告知をテーマにしているとのこと。がん告知は、患者や親族、医師にとって永遠の課題ですよね。本当に難しい選択のひとつだと思います。しかもそれは決して他人事ではないんですよね。分かってはいても自分とは別のことのような気がします。Paul03141983さんおっしゃるとおり、お薦めいただいた本を読んでがん告知について考えるいい機会だと思います。質問の趣旨を気遣ってくださいながらも回答してくださってとてもうれしく思います。本当にありがとうございました!

お礼日時:2002/11/11 00:18

こんばんは。

小説はほとんど読まないんですがエッセイなら・・
私は脚本家の内館牧子さんの本をお薦めします。
ドラマはドロドロの修羅場のイメージがありますが(ファンの方すみません)
エッセイは江戸っ子らしく物事をハッキリおっしゃっています。

一番面白かったのは「恋愛レッスン」(集英社文庫刊)でした。
恋愛相談の連載をまとめたものなのですが結構手厳しいです・・
相談者にも非があると判断すれば「あなたも悪い」とズバリ言い
不倫や二股については「男はそんなに甘くない」と冷水を浴びせる。
でも読んでいて全然イヤミがなくて「そうそう!」と共感できるのです。
そういえば私もこれを初めて読んだのが19歳ぐらいだったでしょうか。
失恋ばかりだったのですごく勉強になったことを覚えています。
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この回答へのお礼

こんにちは、s393rさん。ご回答ありがとうございました。「恋愛レッスン」おもしろそうですね!すごく興味があります。「江戸っ子らしく物事をはっきり」というところがかなり気に入りました。私は某動物系占い誌に見開き2ページ延々と「色気がない」と書かれた人間なので、ぜひ勉強させていただきたいです!エッセイは作者の考え方が顕著に表れるから おもしろいですよね。本当にありがとうございました!

お礼日時:2002/11/10 22:10

わたしが19の頃に読んで共感した作家は


よしもとばななさん
山田詠美さん
です。7年経った今でも愛読しています。
恋愛のことはもちろん、いろいろ答えの出ない日々の思いに
ちょっとヒントを下さるというか。
ばななさんの「アムリタ」詠美さんの「ぼくは勉強が出来ない」
あたりおすすめです。

ちなみに高校の先生がすすめてくれた、
高野悦子さんの「二十歳の原点」という本には
心臓をつかまれたような思いをしましたね。
著者が自殺するまでの日記です。
19歳ならば一度読んでみてください。
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この回答へのお礼

こんにちは、trapさん。ご回答ありがとうございました。年月がたっても愛読している本に巡りあえたことを、とても羨ましく思います。数ある本の中からそういう本に出会ったときって、とってもうれしいですよね。今回の投稿をした理由は、trapさんのおっしゃるとおり、「答えの出ないことへ少しでもヒントを」本から得たいと思ってのことでした。そこで、自分は女性だし、現代社会に生きているのだから、「現代女性作家」をと思いました。trapさんが読んでヒント得た よしもとばななさん 山田詠美さん、私も読んでみようと思います。 それから「二十歳の原点」は他の方からもお薦めいただきました。お二人両方とも、今読んでおくべき本だとおっしゃっているので、それほどの本なんですね。私が読んで全てを理解できるかどうかはわかりませんが、少しでも主人公から何かを感じ取れればいいな、と思っています。本当にありがとうございました!

お礼日時:2002/11/10 17:41

好みがあって難しい質問ですが、


私がその当時、女友達に勧めて感謝された本を紹介します

高野悦子著
20歳の原点シリーズ(?)の
20歳の原点
20歳の原点序章
20歳の原点ノート

感想を書いているサイトがありましたので参考URLに上げておきます

読んでおいて無駄にはならない本だと思いますよ

参考URL:http://www.uzo.net/notice/quo/quote_23.htm
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この回答へのお礼

こんにちは、buminさん。ご回答ありがとうございます。サイトを拝見させていただきました。サイトを見ただけでも「ああ そういう発想をすればいいのか」と思う言葉が多々ありました。自分で言うのもなんですが、私は若いです。でも、14,5歳のように揺れ動いて不安定な時期でもなければ、老年の方のようにどっしりと構えていられる自信も厚みのある人生経験もない年齢です。 本当にこれから自分がどのように生きていくのか、生きてきた分汚れを知るだけじゃなく、どれだけ深みのある人間になれるか。今、得たことがとても左右される時期だと思うのです。buminさんの教えてくださった「20歳の原点シリーズ」は、きっと私を左右する要素になると思います。何だか大それたこと書いてしまっていますが、私もbuminさんに感謝いたします。 本当にありがとうございました!

お礼日時:2002/11/10 17:12

こんにちは。



江國香織さんとかどうでしょう。
「冷静と情熱のあいだ」をかいた方ですが・・・
文章がきれいで優しい感じがします。

面白いもの(笑える)だったら群ようこさん。OLの話が多いので、これからの参考になるかな・・??

推理ものだったら宮部みゆきさん。
言わずと知れた「模倣犯」を書いた方です。
模倣犯も面白いですが、「レベル7」も面白いです。
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この回答へのお礼

こんにちは、harriettaさん。ご回答ありがとうございます。 江國香織さんは私も好きです。主人公の普段の生活を書いてあるだけの文章でも、とても素敵なものが散りばめられてますよね。私と同じように思ってらっしゃる方がいてうれしいです。 群ようこさんは読んだことがありません。母がおもしろいと言っていたのですが、なんとなく読まずじまいでした。OLの話が多いんですか~。それは本当におもしろそうですね(笑)チェックしなければ! 宮部みゆきさんも前から気になっていた方なのです。私はこの歳まで推理小説を読んだことがなくて、気になってるのに足踏みしている状態だったのです。でもharriettaさんのお声で 読む気が急に湧いてきました(笑)まずはおすすめくださった「レベル7」からはいってみようと思います。 本当にありがとうございました!

お礼日時:2002/11/10 16:49

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