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 ハ長調の場合、
Ddim7は、
Ddim7/E=E7b9であるためか、E7やE7b9に響きが似ていることから、
Amに繋がりやすい、
C#dim7は、
C#dim/A7b9であるためか、A7やA7b9に響きが似ていることから、
Dmに繋がりやすい、
と聞きました。
これ自体、理屈としても、音を聞いても納得できます。

 しかし、
あるdim7を考えたとき、
響きが似ているm7b9も4つあります。
例えば、Ddim7のグループの場合、
E7b9だけでなく、G7b9(そのため、Cに繋がりやすい)、A#7b9及びC#7b9にも似ていると言えます。
あるdim7を見たとき、どのm7b9に響きが似ていると考えればいいのでしょうか?
また、このように7b9に対応させて考えるのは、
dim7が借用的な使われ方をしているときだけで、
経過音として偶成和音的に使われているときは、別の考え方をした方がよろしいのでしょうか?

 よろしくお願いします。

A 回答 (1件)

例として「DFG#(Ab)B」でできているディミニッシュを考えます。

音の順番はどのようにも転回できるとします。

(1)このコードに「構成音のどれかが半音上がる音をルートとするコード」が後続するとき
G#dim7 - Am / Bdim7 - Cm / Ddim7 - Ebm / Fdim7 - F#m
長3度下をルートとする 7b9 の代用に考えるのが普通です。
E7b9 - Am / G7b9 - Cm / Bb7b9 - Ebm / C#7b9 - F#m
G#dim7 - A のようにメジャーコードをつなげることもできますが減7度、ここでは F の音が A のマイナースケールに含まれるためマイナーの方が自然です。

(2)このコードに「構成音のどれかが1全下がる音をルートとするコード」が後続するとき
G#dim7 - F#m / Bdim7 - Am / Ddim7 - Cm / Fdim7 - Ebm
5度下をルートとする 7b9 の代用に考えるのが普通です。
C#7b9 - F#m / E7b9 - Am / G7b9 - Cm / Bb7b9 - Ebm
G#dim7 - F# のようにメジャーコードをつなげることもできますが減5度、ここでは D の音が F# のマイナースケールに含まれるためマイナーの方が自然です。

(1)(2)は実質同じことでベース音の違いだけです。ともにメジャーコードをつなげるときは 7b9 にした方がきれいに響きます(ここでは b9 はテンションとして響きを豊かにします)。
当然「構成音のどれかが長3度上がる音をルートとするコード(例 Fdim7 - Am)」「構成音のどれかが5度上がる(or4度下がる)音をルートとするコード(例 Ddim7 - Am)」も同じことですがわざわざベース音をこのようにする意味が少なくあまり見られないようです。

(3)構成音のどれかが持続するとき。
Ddim7 - D(m) / Fdim7 - F(m) / Abdim7 - Ab(m) / Bdim7 - B(m)
これは経過的、装飾的なもので代用とは考えません。

(4) dim7 だけが半音ずつ上がったり下がったりするとき
Ddim7 - D#dim7 - Edim7 - D#dim7
これは効果音です。 dim7 の響きそのものを楽しむものです。

(1)&(2)、(3)、(4) で同じ dim7 でも響きが違って聞こえます。Eメジャーコードでも Am - Dm - E - Am とすると暗く聞こえ、F マイナーコードでも C - Fm - G7 - C とすると明るく聞こえるように周りの環境で響きが左右されます。コードは単独でなくつながりで聞き取っていくと聞き取りやすいことの例です。

この回答への補足

 (1)及び(2)は、
和声的(又は旋律的)短音階でのドミナント・モーションを意識するということでしょうか。

補足日時:2008/05/29 00:20
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この回答へのお礼

 大変、明確な回答、ありがとうございます。
非常によくわかりました。

お礼日時:2008/05/28 23:58

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