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経済学に関する問題の解答をお願いいたします。
じっくり理解したいので、解説を書いて頂けると幸いです。
経済学に詳しい方、宜しくお願いいたします。

問1 表1は、A国、B国の労働者がそれぞれ1時間あたりに生産する
   穀物(kg)、繊維(m)の数量を示したものである。
   簡単化のため、生産要素は労働だけであるとしよう。
   また、穀物も繊維もどちらも、生活に不可欠な必需品である
   としよう。以下の(1)~(4)は、貿易が自由化される前後の状況
   を推論したものである。
   正しくないものを一つ選べ。

   ※穀物の(繊維に対する)相対価格とは、繊維の価格を1とした
    ときの穀物の価格のことである。

   表1
        穀物(kg) 繊維(m)
     A   1     0.5
     B   2     2

(1)B国は穀物の生産にも、繊維の生産にも絶対優位を持っている。

(2)B国は穀物の生産にも、繊維の生産にも比較優位を持ち、2つの財を
  輸出する。他方、A国は、穀物の生産にも繊維の生産にも比較劣位
  にあり、2財とも輸入する。

(3)貿易開始前、投下された労働のコストを反映して、A国では穀物1kg
  は繊維の0.5mと交換されていた。したがって、穀物の(繊維に対する)
  相対価格は0.5であった。
  他方、B国では、穀物2kgは繊維の2mと交換されていたから、穀物の
  (繊維に対する)相対価格は1であった。

(4)A国は穀物の生産に比較優位を持ち、B国は繊維の生産に比較優位を
  持っている。

A 回答 (3件)

絶対優位は存在しますが、貿易のパターンに影響を与えません。


貿易論の議論の中では、比較優位を持つ財を輸出し、比較劣位の財を輸入します。

ここで、はじめA国とB国は1時間という時間的制約の中で、穀物と繊維をそれぞれ
生産していたとしましょう。

次に、A国が繊維の生産に充てる1時間を穀物の生産にシフトすると、1時間
でA国は穀物を2単位生産することができます。
一方、B国が穀物の生産に充てる1時間を繊維の生産にシフトすると、1時間
でB国は穀物を4単位生産することができます。
総時間数は変わらないのに、2国の総生産量は増加したというわけです。
つまり、当初、2国の繊維生産は2.5単位、穀物は3単位だったのですが、
生産の仕方を変えることによって、両国の総生産量は穀物が2単位(A:2単位、
B:0単位)、繊維は4単位(A:0単位、B:4単位)となったのです。

これが何を意味しているかというと、同じ1時間という生産時間の制約の中で、
生産できる財の総数が5.5単位から6単位に増加したということです。
これが2国で貿易をするときに効率的(*)な生産パターンということになります。
(穀物をA国が、繊維をB国が生産するというパターン)
言い換えれば、A国が穀物に比較優位を持ち、B国が繊維に比較優位を持ちます。

*経済学の効率性のひとつに、有限の資源をいかに有効な生産に充てるかという
考え方があります。

選択肢を見ていきます。
(1)同じ1時間という時間的制約の中で、B国は穀物と繊維をA国よりも多く生
産できるわけですから、B国が両方の財で絶対優位を持ちます。したがって○
⇒しかしこれが貿易パターンを決定するわけではない

(2)上記の説明より、B国が両財に比較優位を持つことはありえない。B国は繊維
に比較優位を持つのみ。したがって×。

⇒『B国が両財に比較優位を持つことはありえない』
これはよく考えてみると当然のことで、一方の国が輸入のみ、他方の国が輸出ばかり
という状況では、輸出国に一方的にお金が流れ、いずれ輸入国の貨幣はなくなって
しまい、貿易ができなくなります。

(3)完全競争市場では、その財の1単位を生産するのに要したコストが生産
物の価格となります。穀物は1単位生産するのに1時間、繊維は1単位生産す
るのに2時間かかるわけですから、繊維を生産するほうが2倍コストがかかっ
ています。したがって、繊維の価格のほうが穀物生産の2倍になります。した
がって、価格比は1/2、すなわち0.5となります。
同様に、B国では両財の1単位の生産が1時間で終了するので、価格は等しくな
ります。よって、価格比は1/1=1となります。○

(4)上記の議論より、本肢は正しい。○
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
解説が丁寧でわかりやすかったです。

お礼日時:2002/11/22 13:17

私も経済学に関しては素人です。



(2)は、やはり正しくないと思います。
優位性劣位性だけでは、そこに貿易が発生するかどうかは判断できないのではないでしょうか。国内の需供バランスを考慮に入れなければなりませんから。
A国の穀物生産が比較的非効率的であったとしても、国内の需要をまかなえる量の生産ができていれば、他国からの輸入はゼロかもしれません。B国の穀物生産が効率的であっても、国内需要をまかなえなければ輸入に頼らざるを得ないでしょう。

余談ですが・・・
この質問はずっとROMっていたのですが、#1の回答のアプローチを拝見して勉強になりました。なるほど、(2)と(4)は矛盾するとまでは言えなくても、両者間で整合性を保つのは困難かもしれませんね。ちょっとウケました。
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経済学は全く知らない人間です。

(学校で現代社会は習いました)

選択肢の中で意味が逆のものは(2)と(4)なので
どちらかが答え。(なんとも受験的な考えですね)

絶対と比較という言葉があるので絶対値と相対値と仮定して
A国の生産効率の比は穀物:繊維=2:1=4:2
B国の生産効率の比は穀物:繊維=1:1=3:3
だから
(4)が正しいと思うので(2)が答えだと思います。

上に挙げた仮説に沿って考えると(1)は正しくなる。

(3)はB国の相対価格は疑うまでも無く正しいと思うし。
A国は一時間に生産できる量が穀物の方が繊維より2倍作れるなら
問題文の中に生活に不可欠な必需品であるとかかれているので
つまりは十分な需要があると考え
穀物の値段は繊維の半分(0.5)であると考えられる。

興味本位で書いてみただけです。
答えはあってると思うのですが。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
確かに・・・。そういう見方でも正解は導けますね。

お礼日時:2002/11/22 13:18

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