ショボ短歌会

どんどん進化するハリウッドのCG技術。もし裁判での資料をCGで捏造された場合の証拠能力は?

C.G.での画像処理は相当進化していますが、裁判においてC.G.で捏造した証拠資料を提出した場合、どうなるのでしょうか? 
証拠資料の真贋を証明する責任は提出側にあるのでしょうか? 
提出された側にあるのでしょうか?
それとも裁判官に真贋を見抜く能力はあるのでしょうか? 

お世話になります。
最近、スティーブン・スピルバーグ監督作品の映画「E.T.」のDVDを鑑賞しました。
子供の頃、観た映画「ET」と違って、E.T.の表情や動作が自然でリアルになっていました。
同梱の特典ディスクを観たところ、E.T.の登場するシーンは最新のコンピュータグラフィック技術を使って、描き換えたため、20年前の映画制作時のマペット(着グルミや棒やワイヤーなどで外部から人形を操演する方法)とは比べ物にならないぐらいリアルさが増したとのこと。

 特典映像ディスクには「20年前の公開時のフィルム」と「最新技術で映像を書き換えたフィルム」を交互に見せるシーンがありました。最新技術で描き換えられたE.T.本体の映像もさることながら、すごいのは従来のE.T.の動作・演技と、描き変えたE.T.が違う動きをしていても、背景画像には全く影響が無い、という事です。
 
 つまり、やろうと思えば、そのシーンに居なかった俳優を追加することもできれば、全く消し去ることだって可能なわけです。

 「これほどまでにC.G.は進化しているのか!!」と思ったと同時に、もしもこういった技術で捏造された画像が、裁判の証拠資料などに提出された場合、裁判官の心証を自分の都合の良い様に変えてしまい、結果として判決すら自己に都合の良いように変えてしまうこともできるのではないか、と恐ろしくなってしまいます。

 たとえば、今、話題になっている大相撲の八百長裁判で、週刊誌側が
「決定的な証拠があります。国技館の支度部屋で朝青龍が現金をやり取りしている写真、ビデオを提出いたします!!」
と、爆弾証拠(捏造した証拠資料)を提出し、それが全く人間の眼に真贋が判定できないほどの高度な捏造画像だった場合、相当、相撲協会側は不利になってしまうのではないか、と思います。

朝青龍が「そんな画像は捏造だ!」とかいっても、朝青龍側が捏造証拠を立証できない限り、証拠として成立してしまうのでしょうか?

E.T.のDVDや八百長裁判は話をわかりやすくするために引用させていただいただきました。
個人的には八百長裁判はどっちが勝ってもいいです。正しい判決が出るでしょう。

実際問題、これほど高度なC.G. 技術を利用すると、無実の人間を陥れる事も可能ではないか、と危惧しております。
ご回答お願いします。

A 回答 (4件)

> あれ? このような法廷戦術が可能であれば、真の証拠写真を出されたときに、偽の証拠写真を作って相手方の証拠写真の能力を否定することもできますよね。



裁判やったことがある方であればわかると思うのですが、そんなことは日常茶飯事のお約束ですよ。
典型的なのが光氏の母子殺害事件で、ドラえもんはでてくるわ、レイプは精液を注ぐ儀式だというわ、これはちょっとやりすぎですが、まぁ、こんなものですよ。
後は裁判官がどう判断するかですから、どの道逃げ場が無いのなら言うだけのこと言って置くほうがトクというわけです。
でも、こういう無理な主張は大抵ボロ出てきますよ。

> 例えば八百長裁判だったら、

まずあなたは証拠と言うものの使い方を根底から間違えているようですが、証拠と言うのはそれ一つで白か黒か決めるわけではありません。
提出された証拠はもちろんのこと、双方が準備書面で展開した主張、本人尋問の内容全てが出尽くしたところで結審し、この全弁論趣旨と裁判官の心証から裁判官が結論を導くのが「判決」です。
ですから、この写真のことだけに躍起になって論議しても、あまり意味がありません。

大体、合成したといっても、それを高度に解析すれば差は出ますよ。
たとえば一見同じ画像でも、デジカメで撮影した画像と、フィルムで撮影してスキャンした画像では、粒状性が全く違いますし、映画フィルムと言っても、様々なタイプがあります。
http://wwwjp.kodak.com/JP/ja/motion/products/neg …
二つの画像を合せても、フィルムが違えば発色やガンマ特性は違います。
映画などは撮影の段階から合成を前提として、そういった特性や照明も違和感内容に工夫されますが、あり合せの画像を合成した程度では、無理です。
つまり、あなたの言っている「合成」とはエロコラージュ程度のレベルでしかないわけです。
そんなものはすぐに見破られます。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございました

お礼日時:2008/10/07 08:16

>実際問題、これほど高度なC.G. 技術を利用すると、無実の人間を陥れる事も可能ではないか、と危惧しております。

ご回答お願いします。

別に高度なCG技術を持ちださずしても、現状の裁判制度の元でも、偽造の証拠は横行しているとは言えませんが、裁判所に偽造証拠が提出されても、裁判官も弁護士も少しも驚かない現実があると思います。

例えば私の体験では、ある裁判の弁護を依頼した弁護士さんととても親しくなって、依頼裁判の話が終わって雑談になって「ところでmoonliverさん、この遺言状どうお読みになります?私は、この部分は本物ですが、このページとこのページは後日追加されたと思いますが、どう見ますか?」と相談されたことが有ります。

私はテレビの推理ドラマを良く見ていますから、証拠というものは、余りにももっともらしく提出されているものであればある程、「何かおかしいね」となることを良く知っています。

そこで、二人でこの完璧に作られた遺言状の「おかしい箇所探し」に二人で熱中したのですが、筆跡鑑定以前の問題がかなり見つかりました。

CGはどんなに高度に発達しても、それを証拠に仕上げるのは人間です。そして本物の証拠らしく見せようとすればするほど、他の面がおろそかになって、ボロがでるのです。ですから、無実の人間を陥れる事には、遠い将来を含めならないでしょう。

それと、裁判はあくまで「弁論主義」で、証拠はその道具です。すぐれた弁論を展開しておいて、最後に証拠で示して相手に「ギャフン」と言わせるのが裁判戦術の基本と私は思います。

「動かぬ証拠が提出されました。では本裁判は終結します。判決は次回下します。」という裁判は裁判の名には値しないでしょう。少なくともこういう裁判官に国民の税金で給料を払いたいとは誰もおもわないでしょう。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございました

お礼日時:2008/10/07 08:18

> もしも本当に裁判で提出された場合、どうなるんでしょうか?



裁判官と言うのは法律の専門家であって、その他のことは専門家ではありません。
結論から言えば、裁判官は見抜けないでしょうね。
ただ、裁判と言うのは相手が証拠を出したら終わりと言うことは無く、それについて反論する機械も与えられますから、「捏造だ」と言うのなら、言う方が専門などに依頼して解析してもらえば良いでしょう。
その義務は提出をした相手、たとえば被告が捏造証拠を出したのなら、捏造だと立証する義務は原告にあります。

> 動画だと、結構一般人でも見抜けるかも知れませんがスチール写真の場合、かなり難しいのではないかと思います。

かなり難しいとは思いますが、影の方向とか、エッジの違いとかある程度までは追い込んでいけるでしょうね。
ただ、捏造との立証は何も画像解析に限らず、たとえば先に記載したように「その壁、撮影日の後に改修されていますが」と反論してもいいわけです。
そういう矛盾点を見つけるのも一つの方法です。
あるいは、全く同じものを自分で作って、「このようにいとも簡単に捏造出来るので証拠能力は無い」という反論の仕方もありますね。
証拠と言うのは「動かぬ」でなければ価値はありません。
どうとでも取れるとか、誰でも作れるというものはあまり価値にはなりません。
(最終的には裁判官が決めることですが)


> 観念しなさい。」と言われてしまうことは無いのでしょうか?
実際に言われるかどうかは別としても、覆すだけの証拠が出せないと、裁判所としては「証拠あり」と判定されたしまうことがないとは言えませんね。

> 対立する側にあるのか、法廷においては責任どちらにあるのか? ということを教えていただきたいです。
まず、裁判では訴える側に立証義務があります。
これが大原則です。
それについて被告は反論、反証する権利があります。
その反論に対して、「こっちの方が正しいぞ」という立証を済む義務が原告にあります。
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この回答へのお礼

再度の回答、ありがとうございます。

>あるいは、全く同じものを自分で作って、「このようにいとも簡単に捏造出来るので証拠能力は無い」という反論の仕方もありますね。

あれ? このような法廷戦術が可能であれば、真の証拠写真を出されたときに、偽の証拠写真を作って相手方の証拠写真の能力を否定することもできますよね。

例えば八百長裁判だったら、週刊誌側が本当に力士Aと力士Bが支度部屋において八百長に関する金銭授受をしている現場写真、現場ビデオを撮影したものを証拠として提出した場合、相撲協会側はハリウッドに依頼して、全然違う人物の写真、ビデオ(例えば、力士Aと力士BをETとダースベイダーに置き換えてしまう。)を作製して、
「ほら、現代のCG技術を使えば、アメリカ映画の架空の登場人物であるETとダースベイダーが、日本の国技館で金銭授受をしている写真、ビデオなんて簡単に作れますよ。
 よって、力士Aと力士Bが金銭授受をしているその証拠写真、ビデオは証拠能力はありませんね。」
と反論する事も可能ですね。

本当にこうなったら裁判所がどのように判断するかわかりませんが。

ありがとうございました。

お礼日時:2008/10/06 23:14

別にCGに限らず、証拠が捏造されるということは時々あります。


過去に暴行事件の刑事裁判だったと思いますが、事件当日被告らは別な場所でスケボーをしていたのでアリバイがあるとして、日付入りで取ったビデオを証拠提出しました。
しかし・・・
実のその場所の外壁が修復されていたのですが、その外壁を修復した日はその日付の後だったことが発覚したんですね。
結局、捏造だとバレて有罪、弁護士も懲戒処分となっています。
こんなアナログなことでも、捏造は可能です。

VFXについては実際にそういうのを仕事にしている専門家なら見ればわかりますよ。
私も先日、東映の「フライングラビッツ」という映画を観てきましたが、飛行機の中にハムスターが逃げたというシーン。
機内の映像は実物でしたが、ハムスターが合成だというのはすぐにわかりましたね。
多分、一般の方は気づかないでしょう。

一見すると騙せそうでも、ウソは無理が出てきます。
今後高度化していくにつれて、見抜くことが難しくはなっていくでしょうが、ひょんな所からバレたりします。
ですから相手の弁護士も、そういうことしてバレると逃げ場がなくなりますし、下手すればクビが飛びますから、証拠捏造まではなかなかしないと思いますね。

この回答への補足

早速のご回答ありがとうございます。
たしかに回答者様はその種の職業柄、見抜くことは簡単かも知れませんが、もしも本当に裁判で提出された場合、どうなるんでしょうか?
 動画だと、結構一般人でも見抜けるかも知れませんがスチール写真の場合、かなり難しいのではないかと思います。
 たとえば、回答者様がハメられた側だったとして、回答者さまに不利な証拠スチール写真がでてきた場合、
「私は職業柄、この種の画像の真贋が判定できます。私の目が確かなら、この写真は捏造画像に間違いありません。」
と主張したとしても、たとえばそれを覆すだけのアリバイを主張できるなかった場合、あるいは「貴方の”真贋を判定できる能力”」を客観的に主張できるだけの証拠ができない場合(例えば、筆跡鑑定士のようにC.G.鑑定士という職業があって、実際にその能力を使った職業に就いているとか)とか、相手側が証拠資料を捏造した証拠(C.G.エンジニアに謝礼を払ったの領収書とC.G.エンジニアの証言など)が立証できない場合、裁判所(裁判長)からは
「いくら貴方が証拠写真の捏造を主張してもねえ。実際写真に撮られてるわけだから、もう言い逃れはできないんじゃないの? 観念しなさい。」
と言われてしまうことは無いのでしょうか?

 そもそも、そういった資料の真贋を証明する提出側にあるのか、対立する側にあるのか、法廷においては責任どちらにあるのか? ということを教えていただきたいです。

補足日時:2008/10/06 21:30
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