プロが教えるわが家の防犯対策術!

最近会計の超入門書を読んだのですが、為替差益・為替差損は営業外収益・営業外費用に含まれるとありました。
しかし2008年11月6日に発表されたトヨタの2009年度3月期連結決算に関して以下のようになっていました。


- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
http://www.business-i.jp/news/flash-page/news/20 …
 通期の営業利益は20年3月期と比べ約4分の1に減る。
減益の内訳は、対ドル・対ユーロでの円高差損で6900億円
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

この記事にある“減益の内訳は、対ドル・対ユーロでの円高差損で6900億円”の「6900億円」が経常利益ではなく、
営業利益に含まれているのは何故でしょうか?

A 回答 (1件)

会計用語における為替差益(差損)とは、資産や債務の為替における変化を言います。


例えば、8月に$1=¥110である物品を売値$100で輸出したとします。従って、売掛金11000円売上11000円にて仕訳を起こします。
10月の回収時には$1=¥100だったので、現預金10000円売掛金10000円と為替差損1000円売掛金1000円という仕訳が発生します。この為替差損は営業外損失となります。

一方で、8月に$1=¥110である物品を売値$100で10月に輸出する契約を結んだとします。
この場合は当然、契約時には売買は発生していないので仕訳は発生しませんが、10月に輸出をした際には売掛金10000円売上10000円を立てることになります。当初の目論見では11000円の売上になるはずでしたが、実際には10000円の売上にしかならないことになります。
これは、単なる為替の変動による売上の減少であって、厳密な意味での為替差損には当たりません。
もちろん、トヨタほどの大会社のいう円高差損というのはこんなに単純なものではないと思いますが、為替差損に該当をしない円高による差損の一例だとご理解ください。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

よく理解出来ました。
解りやすい解説ありがとうございました。

お礼日時:2008/11/21 13:14

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!