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現在、病院で働いている者です。
医用機器の点検などを行っているのですが、先日、電気メスのチェックを行っていてふと思ったのですが、動作チェックを行う際に無誘導の抵抗を使いますが、あれは何のために使用するのか分かる方いましたら教えてください。無誘導抵抗を用いることでのメリットやデメリットなども教えて頂けると嬉しいです。

A 回答 (1件)

普通の電気抵抗器を作るときには、円筒形の磁器の表面に電気抵抗のある素材を螺旋形に塗ることで、適正な抵抗値のある電気抵抗器とします。

実際には磁器の表面に抵抗物質をベタっと塗り、これに螺旋形の溝を掘ることで、抵抗器を作ります。この時、螺旋の掘り方を調節することで、種々の抵抗値の抵抗器を作ることができます。
つまり、この方法で電気抵抗器を作ると大量生産しやすく、安い価格で作れるのです。

こうして作った電気抵抗器は、抵抗素材が螺旋形になっていますので、銅線をグルグル巻いたコイルと同じ構造になります。コイルに交流電流を流すと、誘導性リアクタンスというある種の抵抗を生じます。誘導性リアクタンスは、交流の周波数に比例して大きくなります。

といっても、音声周波数程度の場合には無視できる程度の大きさです。しかし、電気メスなどのような高周波になると無視できない大きさになってきます。
たとえば、直流なら300Ωなのに高周波で抵抗を測ると、1kΩになってしまったりします。

標準的な抵抗値にどのくらいの電流が流れるかを調べたいのに、抵抗値が変ってしまうため、正しい電流が測れなくなってしまうのです。

この誘導性リアクタンスを生じないように作った電気抵抗器が無誘導抵抗器なのです。
無誘導抵抗器は、電気抵抗素材の組成をいろいろに変えることで、種々の抵抗値の抵抗器を作ります。つまり、大量生産が難しく、価格が高くなってしまうのです。

無誘導でない通常の電気抵抗器は、安いものになると1個数十円です。しかし、無誘導抵抗器になると数千円から数万円もします。
これは高周波電流を流しても電気抵抗地が変化せず、正しい電流が流れるように作るためなのです。
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この回答へのお礼

この度はありがとうございます。
とても詳しく教えて頂き感謝しております。
またの機会があれば宜しく御願いします。

お礼日時:2008/11/29 04:40

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