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 北海道・大雪山系のトムラウシ山(2141メートル)で、東京都内の旅行会社が企画した
縦走ツアー18人のパーティーが遭難、他のパーティーなども加え同山系で計10人が
死亡した事故で、厳しい雨風に体力と体温を奪われ、登山客は次々と倒れていった様子が
道警の救出活動などから明らかになった。

 道警の発表などでは、一行が15日に宿泊したヒサゴ沼を出発したのは午前5時30分頃。
「風はビュービューと強かった」ことから、出発を見合わせていたが、ガイドの判断で予定の
30分遅れで出発したという。

 しかし、強風に加え、横殴りの雨が降りしきる中、体温を奪われて歩みが遅くなる人が続出。
出発から約5時間後の午前11時前には、山頂の手前で、まず女性が低体温症に。さらに
その1時間後には、女性1人が意識不明となった。

 ここで、参加者から「救助要請しよう」との声も上がったが、ガイドは歩けなくなった人の
ビバークを決断し、男女5人が、ガイドが用意したテントに避難。残る11人が、ガイドの
案内で下山を始めた。

 5合目まで下りた午後4時前にはガイドを含む3人が動けなくなった。ガイドは携帯電話で
「動けなくなった」と道警に通報。残る8人がさらに登山口を目指したが、体力の消耗が
激しい登山客の歩みは遅く、隊列も崩れ、最後は散り散りになって下山していったという。

 一方、午後4時50分頃には、山頂近くのビバーク先から、ガイドが携帯電話メールで
「7人下山できません 救助要請します」などと連絡。さらに約30分後に「すいません8人です
 4人くらいダメかもしれないです」と伝えた。日没後の午後8時過ぎには、道警が登山客らの
容体を確認するため、ガイドに定時連絡するよう指示したが、約3時間後の午後11時18分、
電話に応答しなくなったという。
※続きます。

読売新聞 2009年7月17日22時38分
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090717- …
▽地図
http://www.yomiuri.co.jp/photo/20090717-815886-1 …

 救急車が待機していた登山口に、最初の下山者がたどりついたのは午後11時30分頃。
翌17日午前1時にさらに2人。夜が明けた同4時45分、5人目が自力で下山した時、
最初の犠牲者が山頂付近で収容された。

 仲間とはぐれ、1人で下山したという女性は「途中で座り込む人もいた。仲間と2人で
行動したが、相手が歩けなくなった」と疲れ切った表情で振り返った。

 山頂付近の冷え込みは厳しく、気温は氷点下にまで落ち込んでいた可能性もあるという。
捜索にあたった自衛隊員は山頂付近で遺体で見つかった登山客について、「ガスコンロで
火をおこし、何とか生き延びようとしていた」と悲惨な状況を語った。

          ◇

 道警は17日、ツアーを企画した「アミューズトラベル社」(東京)の縦走計画に無理が
なかったかについて調べるため、同社幹部や、下山した2人のガイドから事情を聞いている。

読売新聞 2009年7月17日22時38分
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090717- …
▽地図
http://www.yomiuri.co.jp/photo/20090717-815886-1 …
▽大雪山系トムラウシ山山頂付近に設置されたテント周辺で続く捜索活動(画像)
http://www.yomiuri.co.jp/photo/20090717-815829-1 …

悲惨な遭難死亡事故ですが、
原因はガイドにあるようです。
ガイドの罪は重いものでしょうか?
ガイドやアミューズトラベル社への処分量刑はいかほどになると思いますか?
またあなたがこのツアーに参加していたとして、
生き延びるためにどのような行動をとりますか?

よろしくお願いします。

A 回答 (4件)

 最近分かったことですが、ガイドはこのコースを歩いた経験がないらしいですね。

ガイドの判断ミスはさておき、どうも利益優先の会社側の責任は免れないと思います。
 この事件は大正時代に起こった中央アルプスでの中箕輪尋常小学校の生徒、教員などの集団遭難事件と非常によく似ています。下界では暑くて暑くて仕方がない季節でも、一歩高山に登れば天候次第で真冬の寒さに一変するのが山というものです。生き延びるといっても犠牲者の方々ぐらいの年齢になると難しいと思います。体温が低下すると体が自由に動かなくなりますので比較的余力のあるうちに救助要請をすべきでした。そしてとにかく一箇所で体力の消費を押さえるべく我慢して救助を待つしかなかったのでは。しかし繰り返しますがこの事件は先に上げた事件と状況も、各人が取った行動も非常によく似ています。
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ガイドの罪は重いと思いますが、彼らにも事情はあるようです



下記URLより引用します
悪条件にもかかわらず無事登頂に成功して下山すれば「良いガイド」、安全策をとって引き返せば「悪いガイド」というのがお客の判定である。ガイドが無理をして過剰サービスしたくなる所以である。

 
http://homepage.mac.com/hirosis/watching/watch03 …
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この回答へのお礼

人命がかかっており安全はなによりも尊重されますがガイドの事情を理解しました良回答です。

お礼日時:2009/07/18 22:41

趣味で夏山登山をやっている者です。



今回の事故は最悪ですね。
ガイドの判断が非常に悪いと思いますが、このようなツアーを運営しているツアー会社の責任が重大と思います。
また、登山は本来は力量の解っている者同士が一つのパーティーを形成するのが基本です。
顔も知らない人同志が一緒にパーティーを形成して登山するというスタイルの中高年登山ツアーがどんなに危険なツアーかという典型ですね。

こうした寄せ集めツアーでは各自の登山の力量が全く解らない状況であり、かなり経験豊富で装備万全な人もいれば、ほとんどハイキング気分の登山ド素人の人もいたと考えられます。
さらには1日くらい日程が延びても問題ない人もいれば、どうしても予定通りに下山したい人などもいて各自の意見はバラバラであり、さらにはそれをコントロールすべきガイドが初めてのコースという状況では、起こるべきして起きたような今回の事故ですね。

キツイ言い方かもしれませんが、中高年とはいえ“山が好き、自然が好き”ならば、いい加減なツアーに安易に参加ですに、もっと自分で計画して自己責任で行動するような登山をすべきだったのではないかとあえて言わせて頂きます。
ご冥福を祈ります。
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この回答へのお礼

やはりガイドと会社が最も悪く参加者の偉大な山への自覚自己責任も不足していたのでしょうね。

お礼日時:2009/07/18 21:40

過去の例ですが、


『中高年登山ブームを受け登山ツアーやガイド登山が盛んになるなかで、
事故の際、ガイドや添乗員が刑事責任を問われるケースも出てきている。
99年9月、北海道・羊蹄山に登ったツアー客の女性2人が凍死した事故では、
旅行社添乗員が業務上過失致死罪で禁固2年執行猶予3年の有罪判決を受けている。 』
http://blog.yama-ski.com/?cid=42797

真夏にこれだけの寒気を伴った天候の急変を読めというのも、
酷な話かもしれませんので、過去の例に比べると量刑は多少は
軽くなるのかもしれません。

他のニュースで見た限りでは、3名のガイドのうち、2名は
この山域は初めてで、1名が10数回程度の経験ありという
ことでしたが、今までのニュースで取り上げられていない
いくつかの不明点があるので、なんともいいにくい。
一つは当日の観望天気。これは参加者が「無謀だと思った」という
コメントもありますが、それはあくまでも結果論。
基本的にはここが判断ミスとして裁かれることになるのでしょうけど。
もう一つは、行程前日までの天気図などをきっちりと読めていたか、
またガイドにそこまでの技量があったか。という点。
想像ですが、爆弾低気圧と呼ばれるものや、強い寒気の流入など、
予測すべき点がなかったかどうか、またその作業をしていたかどうかです。


>生き延びるためにどのような行動をとりますか?

ヒサゴ沼の非難小屋で待機していれば助かっていたのでは。
という気はしますが、その時の判断次第でしょう。
常時風速が25mも吹いていたとしたら、歩けるものではないし。
一瞬ということであれば、無理にでも降りていたかもしれないし。
(でも、結局、体力、脚力のない人から犠牲になっているわけです。)
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この回答へのお礼

多少軽くとも罪に問われるのは当然なのですね。
たとえツアーであっても生きるためには個人の判断で行動しなければならないですよね。

お礼日時:2009/07/18 12:26

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