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扁桃体の過活動が不安や緊張を高めるらしいのですが
逆にすごくリラックスしているときは扁桃体の活動は普段より低くなるのでしょうか?

A 回答 (4件)

こんにちは。


#1です。
#3さんよりご投稿ありましたので簡単に補足させて頂きます。

>NAというのはストレス対処物質で、集中・注意を高めるものですよね。
>その結果「回避」か「能動」をとるという理解だったのですが。

はい、その通りで間違いないと思います。
偏桃体は知覚系からの入力に対して反応を発生させ、回避か能動かの選択を行います。
NAといいますのは脳内広域に一斉投射されます。集中力が高まるのはNAによって主に知覚系や記憶系の機能が亢進されるからです。では、偏桃体にNAが投射されるのは、その判定を迅速に行うためということになります。

知覚入力に対して判定を下しているのは偏桃体です。
NAといいますのは感覚入力があれば必ず分泌されますので、まずここで注意力が高まります。この入力に対して偏桃体がストレスと判定を下すならばNAの分泌は継続、あるいは強化されます。ですが、報酬という判定が下された場合はDAの回路が開放され、今度はこのDAが偏桃体自身の活性化を始めます。そして、この時点で「注意警戒状態」は「報酬能動行動」に切り替わります。
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ruehasさんの回答について質問です。




>>「NAが分泌されますと不安=回避行動」
>>「DAが分泌されますと意欲=能動行動」

この部分は極端な例でしょうか?
NAというのはストレス対処物質で、集中・注意を高めるものですよね。
その結果「回避」か「能動」をとるという理解だったのですが。

私、ruehasさんの様々な回答、主にセロトニンやノルアドレナリンについての回答を読んで勉強させてもらってる者です。
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扁桃体と前頭前野のバランスが大切だと云われています。


扁桃体は主としてネガティブな体験に反応し、そしてそれを制御するのが前頭前野だと。
但し扁桃体の反応は、その全てがネガティブ体験に関るものでもなく、
よって恐らくは、単純に活動が鈍くなるか否かではなく、
良いバランスになった時がリラックスしている時であると。
そう考えることもできると思われます。
私は詳しくは存じませんが、脳機能というのはとかく複雑なようですね。

例えば幼児期に親に心を傷つけられた。
すると、それによって出来上がってしまった扁桃体の過敏な反応は、
時にこれは半永久的であると述べる専門家もおります。

しかしてこの反応が死ぬまで変らずとも、これを制御している前頭前野の働きが進めば、
人間は変わるのだそうです。私は自身の体験から、私なりにですが、これを信じることができます。
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こんにちは。


偏桃体が通常はどのような状態であるのかというのはちょっと微妙な問題なのですが、構造的には、それは「5-HT(セロトニン)による常時抑制状態」ということになります。ですから、常時抑制状態なのですから、それより低くなるということは恐らくないと思います。

この場合リラックスといいますのは「安静覚醒状態」のことであり、脳が何も仕事をしていないということです。我々が感じるリラックスとはちょっとイメージが違いますね。偏桃体は情動反応を司る中枢です。ですから、音楽や映画などで自分が癒されていると感じたときにはちゃんと働いています。
「5-HT(セロトニン)」といいますのは「中枢系では抑制性」として働く伝達物質であり、これは環境の変化とは関係なく脳内広域に「常時一定の量」が供給されています。このため、安静状態にある脳内では主だった中枢はみな5-HTによる抑制状態にあります。同様に、仕事をしていないならば偏桃体も5-HTの抑制を受けているということになります。
ただ、偏桃体といいますのは身体内外のありとあらゆる知覚入力に対応していますので、例え無意識状態でも入力があれば反応は発生してしまいます。ですから、この偏桃体の場合は何も仕事をしていない状態というのはちょっとイメージしづらいのですが、何れにしましても、通常の安静状態を維持するのが5-HTの抑制作用であることは間違いありません。
このように、偏桃体といいますのは様々な知覚入力に対して頻繁に活動する中枢ですので、ここが過敏になりますとどうしても情緒は不安定になります。そして、その代表例が「うつ病」ということですね。

この偏桃体を活性化させるのは「NA(ノルアドレナリン)」や「DA(ドーパミン)」といった「興奮性の伝達物質」です。
このNAやDAといいますのは5-HTとは違い、身体内外の環境の変化に対して一時的に分泌される伝達物資です。そして、偏桃体の情動反応といいますのは、この環境の変化に対して判定を下すために発生するものです。
「NAが分泌されますと不安=回避行動」
「DAが分泌されますと意欲=能動行動」
偏桃体は、このどちらかを選択するために活性化されます。
そして、無事問題が解決される、あるいは欲求が満たされますならばNA・DAの分泌は止まりますので、偏桃体は5-HTの抑制作用によって速やかに安静状態に戻されます。
ですから、偏桃体が過敏状態に陥るというのには、
「NAの分泌が収まらない(慢性ストレス)」
「DAの分泌が収まらない(依存症)」
「5-HTの分泌が不足している」
このようなものが考えられます。
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