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 あるコラムで監督が脚本の変更が許されず、不本意な作品になってしまったというようなことが書いてありました。
 そこで映画製作の流れを調べたら、監督が自分で脚本を用意するものではないとはじめて知りました(いままでは勝手に監督が用意するものだと思い込んでいました)。
 ここで質問なのですが、一般的に映画を製作する場合監督に対し命令できる立場の人間はどれくらいいるものなのでしょうか?
 また制作費はともかくとして、スタッフ、キャスト、製作期間の変更などに権限はあるのですか?

A 回答 (3件)

製作委員会はお金を出してお金を回収する、広告を戦略的に錬ります。


プロデューサーは、
製作委員会を束ねたり、
映画製作スタッフ、
俳優スタッフを招集します。

製作委員会やプロデューサーから雇われる一監督という立ち位置もあるかと思います。
製作委員会やプロデューサーからお願いされて監督という立ち位置もあるかと思います。
やはり後者の方が監督からの希望や条件は出しやすく、
またそれを実現するのに可能な位置にいるでしょう。


お偉い脚本家が一言一句変えないことを条件に映画化に参加することもあると思います。
逆に脚本家の意図と異なり現場で変更される作品もあります。
つい先日、
映画「ザ・マジックアワー(三谷幸喜監督、脚本)」が地上波で放送されましたが、
三谷幸喜脚本作品は「あてぶり」なので配役ありきの作品です。
それを考えると三谷幸喜脚本を引き受けるということは配役もお任せするという契約内容などが交わされると思います。

そんな三谷脚本もテレビドラマ脚本家駆け出し時代は、
脚本と全く異なる作品になったり、
書き直しを命じられたりで、
演出陣のことをよく思わない脚本家のひとりと言われています。

こういう脚本家が国内外にたくさんいてもおかしくないと思います。

>一般的に映画を製作する場合監督に対し命令できる立場の人間はどれくらいいるものなのでしょうか?また制作費はともかくとして、スタッフ、キャスト、製作期間の変更などに権限はあるのですか?
監督やお金を集める力量でそのパワーバランスは充分に変わると思います。
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この回答へのお礼

なるほど、たしかに力関係はありますよね。
どの業種もベテランや実績のある人の言動は尊重されますし。

権限はなくとも交渉はできるということですね、ありがとうございました。

お礼日時:2009/10/05 22:05

通常、監督に命令出来るのはプロデューサーとスポンサーです。



日本の場合は製作委員会がスポンサーになるケースが多いです。
株式会社で言うと株主にあたります。
もちろん作品に色々口出しする事もあります。

プロデューサーは社長のようなものです。スポンサーから経営責任を任されています。監督は基本的には開発部門のトップみたいなものですね。

スタッフもキャストも製作期間も変更の権限はプロデューサーにありますが、株主であるスポンサーにお伺いを立てながら進めます。
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この回答へのお礼

株主と社長と開発部門のトップの関係、わかりやすいたとえでした。

この関係ならば監督といえど逆らうことはできないと納得できました、ありがとうございした。

お礼日時:2009/10/05 22:15

日本とヨーロッパでは作家主義とでもいうのか、映画を作っていく過程に於いて監督の権限を極力大切にしてくれます。


これに対してハリウッドではよほど有名な監督じゃない限り、権限は与えられません。
ファイナルカット権とよく呼ばれますが、これを持てる監督はスピルバーグや1950年代から活躍するシドニールメットなど、一部だけです。
というのも興行的な失敗は資金をやりくりするプロデューサーにとって死活問題なので、”監督のいいようにやらせて失敗した”ということは許されないわけです。脚本をどうするか、撮影後にはどのカットを使いどこを切るか、音楽はどのシーンで流すか、などなど事細かな点に於いて、プロデューサーが権限を握っています。

そんな理由からウッディ・アレンのような監督はハリウッドでは仕事をせずニューヨークを拠点に映画作りをしています。また監督自身が製作会社を作ってそこでプロデューサーを兼任して映画を作るということも多いです。

日本やヨーロッパではハリウッドほど極端なことはなく、監督の権限はある程度優先させてくれます。
ただ、「こういうカットを撮りたい!」と監督がこだわったとして、莫大な費用が掛かる割りにはたいした効果は無さそう、とプロデューサーが判断した場合、やめさせることはあります。
資金を出すスポンサーがシナリオの準備段階で口を出すことはあっても、決定稿が出来て撮影がスタートする頃に、あれこれ言ってくることはほとんどありません。

監督よりも上になるのは立場的にはプロデューサー、映画会社のお偉いさんたち(出資するスポンサーを含む)くらいです。
カメラマンがベテランだと現場での仕切を監督に任せず、助監督とカメラマンがコンビを組んで進めてしまう、ということも実際にはあります。新人監督や異業種監督の場合に多いです。

集客が見込めるとか、評判うんぬんでスタッフやキャストを変更することはありますが、ごくまれです。
ハリウッドだとプロデューサーが「この役にはこいつを使え!」と監督がしぶしぶ承諾し、撮影が済んであがってきたフィルムを見たら良くないので、「もう一度別の役者で撮り直せ!」なんてこともあります。ボク自身もワーナーの作品でこういった目にあったことがあります。

参考までに映画づくりの内幕ものを2本。
「ザ・プレイヤー」
ハリウッドでの映画づくりがどんなものなのか、プロデューサーを皮肉ったドラマです。
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=9 …
「ロスト・イン・ラ・マンチャ」
ジョニーデップ主演で稼働した大作が何度ものトラブルに見舞われ、途中で撮影が終わってしまい映画は未完成のまま、という様子を捉えたドキュメンタリーです。
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=2 …
どっちも面白いので、興味があればぜひご覧ください。
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この回答へのお礼

国や地域によっても監督の権限は変わってくるんですね。
ハリウッド映画はプロデューサーの権限も大きいんですね、今度映画を見るときはクレジットに注目したいと思います。

後、紹介していただいた2作品全然知らなかったのですが、とても興味がわきました。後で借りてこようとおもいます、ありがとうございました。

お礼日時:2009/10/05 22:39

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