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国民総生産(国内総生産)についてお尋ねします。

国家の繁栄・幸福度を測る指数として、GNPやGDPが使われていることは周知のとおりです。

私は、最近これらの指数に疑問を感じ始めました。

もちろん、その他の指数が最近現れ、必ずしもGNPやGDPが国家の繁栄の実態を表しているとは言えないと考える人も増えているようです。

私が疑問を感じたのは、

いつ、誰が、どのような理由や経緯でこのGNP(国民総生産)という概念を作り出したのかということです。

いろいろ調べてみましたが、よくわかりません。

質問1.GNPはいつ作られたのでしょうか。

質問2.GNPは誰(どの国)が発案したのでしょうか。

質問3.GNP統計の作成には理由があったのでしょうか。ありましたら、それも教えてください。

回答は一部でも、個人的意見でもかまいません。

よろしくお願いします。

A 回答 (1件)

 GDPやGNPは国民経済計算体系(SNA)とよばれる社会会計によって得られる集計値のことです。

企業に企業会計原則があるように、社会全体を集計するときのルールブックにあたるものが、国民経済計算体系です。
 日本では、この体系に沿ってまとめられた統計を国民経済計算といい、その中の代表的な集計値がGDPというわけです。

 国民経済計算体系の最初のものは、1953年に国連から出されました。
 その作成にあたった国連統計委員会の座長はリチャード・ストーンという経済学者でした。ストーンは座長になる以前より国民所得や一国全体の経済循環に関する考察を続けており、これを「勘定規則」という形で体系を作り、世に出したというわけです。
ストーンはJ.M.ケインズの後継ともいわれており、そのケインズは・・・と続き、おそらく一国全体の経済の循環を記録しようという試みは、1759年のケネーの経済表まで遡ることができます。国民経済計算体系は、今もなお学究の分野なのです。
 体系の序論には、その集計値が幸福度という主観価値を測れないのはもちろんのこと、福祉度合いを測るにも十分でないことが公害対策でGDPが増える等の明快な例とともに説明されています。また、国内の政府、企業、家計などの部門間に一定の利害関係があり、実際はもっと複雑で無数の経済主体を総計して一国全体という以上、その総合体が何かを目的として行動しているわけでは決してなく、よってGDPが高ければよいとか一国の利益を表すという考え方は、どの解説書にも載っていないと思います。

 ケネーの時代、財政危機にあったフランス政府は、外貨獲得のために金銀細工の工芸品を低賃金で増産すべく、農産物価格を統制しました。それで農村が困窮しブルボン王朝は衰退していくのですが、この政策の善し悪しは、一国の経済循環をひもとかないとわからないといえるでしょう。国民経済計算体系は、生産と分配や分配と需要といった一国全体の経済循環を知りたいという学究要素や政策課題への対処として、発展してきたものといえます。 
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