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「落胆」と「気を落とす」は辞書で引くと「失望してがっかりすること」と書いてあるけど、もっと細かい意味的な違いがありますか。

そして、「落胆」は「もっぱら自分自身のことで気落ちする意を表す」と書いてあるけど、「彼は落胆している」という用法がよく見られます。それは正しいですか。

また、どうして
「賞与が昨年より減るとは○だ」
「人生に○する」
「君の態度には○したよ」
の○には「落胆」を使えませんか。

「賞与が昨年より減るとは○だ」
の○には「失望」を使えませんか。

「○の色を隠せない」
「人生に○する」
の○には「がっかり」を使えませんか。

類語例解辞典で書いていた例だけど、語感的から見れば、なんとなく全部使えると思いますが、どうして使えませんか。

A 回答 (3件)

「落胆」と「気を落とす」は同じ意味ですが、「落胆」の方がやや文語的というか、固い表現になりますから、局面によって使い分けるとよいでしょう。



>「落胆」は「もっぱら自分自身のことで気落ちする意を表す」と書いてあるけど、「彼は落胆している」という用法が・・・
彼が自分自身のことで落胆するわけですから、これでいいと思います。
例えば選挙で応援していた人が落選した場合であっても、それは彼自身にとって残念なことだからこれでいいと思うのです。

>「賞与が昨年より減るとは落胆だ」
「落胆」はサ変名詞ですから、他の方の回答にもあるように「・・・減って落胆した」の方が自然かと思います。

>「人生に落胆する」
この場合、落胆の理由を示す部分が欠落しています。
「人生のはかなさを知り、落胆する。」などの言葉を補わないとしっくりきません。

>「君の態度には落胆したよ」
「落胆」には「しょげかえっている」という意味が含まれるので、あてが外れて怒っているときに「落胆」では不適切です。
この文が「君のあのときの態度に私は落胆した」と過去のことを語っているのであればOKですが、目の前にいる人の今の態度に対する不満を表すのであれば失望の方が適切でしょう。
「落胆したよ」には「あの時は落ち込んだが今はやや回復している」というニュアンスがあり、
「失望したよ」なら「あの時は落ち込み、その状態が今も続いている」というニュアンスが含まれるように思うのでいいのかな?とも思います。

>「賞与が昨年より減るとは失望だ」
使えますが、この場合は「残念」の方がしっくりくるでしょう。
「失望」を使うときは「落胆」と同様、サ変名詞として使った方がよいでしょう。

>「○の色を隠せない」
>「人生に○する」
>の○には「がっかり」を使えませんか。

使えないことはありませんが、前後の文が、前者は文語的、後者は「人生」という壮大なテーマを語っていて「がっかり」のような口語的表現では釣り合いが取れません。
慣用句のようなものですから「失望」がよいでしょう。

以上、長文になってしまいましたが参考になりますでしょうか?
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この回答へのお礼

お答えありがとうございました。
分かりやすい説明です。
意味が似ていても文法上には使えない言葉がありますね。
参考になりました。
ありがとうございました。

お礼日時:2003/06/03 01:53

>「落胆」は「もっぱら自分自身のことで気落ちする意を表す」と、「彼は落胆している」という用法



彼は息子のことで落胆し、自分自身のことでも落胆している。このように自分にも第三者にも使用できます。

>「賞与が昨年より減るとは○だ」
「人生に○する」
「君の態度には○したよ」

いずれにも落胆は使えますよ。ただしこれは漢語なので「気をおとす」とか「がっかりする」と言い換える場合もあります。漢語の意味だけを考えて、文法的に正しいかどうかということと、きれいな分かりやすい日本語かどうかという観点から考える必要があります。

>賞与が昨年より減るとは○だ」 の○には「失望」を使えませんか

使う場合は文章が変わります。「賞与が昨年より減って失望した」

>「○の色を隠せない」
「人生に○する」

使えないことはないですね「彼はそれを聞いてがっかりした色を隠せないでいた」「彼の人生はがっかりすることの連続だった」

慣用句の場合、文法的に意味は通じても違和感があるので、使えないという人もいるでしょう。日本語文法に詳しい人に確認すべきです。
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この回答へのお礼

お答えありがとうございました。
私は漢語の意味だけを考えて、文法的に正しいかどうか考えませんでした。文法上の使い方を考えて、なんとなく分かりました。
本当にありがとうございました。

お礼日時:2003/06/03 01:56

文章は、同じことでも、いろんな単語を用いて書くことができると思います。



がっかりする、肩を落とす、がっくりする、阻喪するなど
表現はいろいろあると思います。
それをその時のイメージに合う言葉を用いるのが
一つのテクニックだと思います。

>「賞与が昨年より減るとは○だ」
ここには 落胆だけでなく、いろいろ当てはまると思います。
そして、それは心情の違いを表すと思いますよ。

賞与が昨年より減るとはがっかりだ
賞与が昨年より減るとは落胆だ
上記では、がっかりのほうが いいかもね。
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この回答へのお礼

お答えありがとうございました。
確かに一番ふさわしい言葉を用いるのが、状況と場面を考えなければなりません。やっぱり、「がっかり」は慣用された単語ですね。
ありがとうございました。

お礼日時:2003/06/03 02:01

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