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ラテン語の質問をさせていただきます。
alatur はどのような意味でしょうか?
また、品詞や使い方(単語の結びつき方・活用)をお教えいただければと思います。

A 回答 (3件)

翼のことを ala(アーラ。

複数は alae アーラエ)と言います。古典期には名詞しかありませんが、後期になると名詞や前置詞句などから新たな動詞が作られました。リンク先で ale(アレ。養え 命令形)が「翼を与える(よ)」かもしれない、と書いているのもこういうことをふまえているのかもしれません。
今日の英単語に alate「翼のある」という形容詞があります。-ate という語尾を付けた新しい「ラテン系の」語ですが、これはまた *alo(アーロー。不定詞 alare(アーラーレ))という動詞を想定し、その過去分詞 alatus(アーラートゥス。翼を与えられた)を英語化したものと見ることができます。ラテン語が話し言葉としては死語になってからも新しく単語は作られ続けたため、もしかすると *alo もかつて存在したのかもしれません(なお、「養う」と「翼」では母音の長短が違うことにも注意してください)。

一つ注意することは、こういう新造の動詞はほとんど第一活用であり、命令形は ala(アーラー)であったと考える方が自然であることです。過去分詞が alatus のように -atus と -tus の前が a となるのも第一活用の特徴です。「養う」の過去分詞は altus(アルトゥス)です。

alatur は「翼を与える」であれば直説法三人称単数現在受動態「彼・彼女が翼を与えられる アーラートゥル」で、「養う」であれば接続法現在三人称単数受動態「彼・彼女が養われるるように アラートゥル」です。母音がちょっと違うだけで意味が変わってくるのがラテン語です。
(活用についてhttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%83%86% …
(文法全般へのポータルhttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%83%86% …

academia(アカデーミア)と結びつけることですが、ラテン語として真っ当に結びつけるなら現在分詞を形容詞的に使うか、名詞の属格を使うか、関係代名詞節を使うことになります。「○○アカデミー」のような名詞の並列は英語などゲルマン系や日本語が得意とするところで、ラテン系は一般に苦手とします。

academia alens(~アレーンス 養うアカデミー)
academia alans(~アーラーンス 翼を与えるアカデミー)
academia alarum(~アーラールム 翼(複数)のアカデミー)
academia, quae alat vobis(~クヮエ・アーラット・ウォービス 君たちに翼を与えるアカデミー)
(※ alarum は英語で偶然、全く別語の alarm の別形でもあります)

ラテン語として academia とつながると考えないなら

academia "alemini"(~アレーミニー。アカデミー“君たちが翼を与えられますように”)
academia "vobis"(~ウォービス。アカデミー“君たちのため)
これはつなげて academia vobis「君たちのためのアカデミー」と考えてもよい。bus の語源の ominibus は「みんなのため(の)」という意味です。

いくつか考えてみました。
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この回答へのお礼

お忙しいであろう中、拙い質問の意図をおくみ下さり、このように微に入り細にわたるご教示を頂き、本当にありがとうございました。
心より感謝申し上げます。
…名詞の並列は英語などゲルマン系や日本語が得意とするところで、ラテン系は一般に苦手とすること等のご説明に、ますます言語に対する興味が湧いてきました。
もちろん失礼のないようよく調べてからにしたいと思いますが、これからもいろいろとお伺いできればと思います。
宜しくお願い申し上げます。
本当にありがとうございました。

お礼日時:2010/03/03 08:59

alo (不定詞 alere)「養う」の三人称単数・受動態(所相)・接続法現在になります。



第3活用の動詞で活用は

直説法現在
alo「私が養う」
alis「あなたが〃」
alit「彼・彼女が〃」
alimus「私たちが〃」
alitis「あなたたちが〃」
alunt「彼らが〃」以下同様

直説法現在受動態
alor「私が養われる」
aleris
alitur
alimur
alimini
aluntur

接続法現在
alam
alas
alat
alamus
alatis
alant
接続法現在受動態
alar
alaris
alatur
alamur
alamini
alantur

直説法と接続法で他にも多くの変化をします。

接続法はいろいろな使い方をするため、 alatur だけでは意味を特定できませんが、一種の祈願文のように使うならたとえば

Ab agricola alatur ille puer.「あの子が農夫に育ててもらえますように」
Raised be that child by the farmer!
> May that child be raised by the farmer!

この回答への補足

aloには、恐らく比ゆ的にだと思いますが、「翼を授ける」という意味もありますでしょうか。

http://blog.livedoor.jp/yoohashi4/archives/cat_5 …
上のページを拝見し、再度質問をさせていただきます。


「翼を授ける学びやあるいは場」という意味の場合、どのような活用でたとえばacademiaと結びつけることが可能でしょうか。

ご教示ください。

補足日時:2010/02/27 12:53
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この回答へのお礼

細かなところまで丁寧にご教示下さり、ありがとうございました。
ラテン語につきましてはまだまだなのですが、学んでいこうと思います。
これからもどうぞよろしくお願い申し上げます。

お礼日時:2010/02/27 11:39

不定形は、alere 動詞です。


意味は、食糧を供給することによって何者かを養うということです。

aleturは3人称現在の受動態。

その方は(ある方から)養われている。ということです。

よくでてくるのは、
彼は養った
alebat
彼らは養った
alebantです。

放牧を説明する場面で家畜を養うという文脈でもよく使われています。

例文
Maios pars cibi in agrestibus pomis, lacte, carne constabant; varia alebant pecora, que erant minora pecoribus Romanis.

食料の大部分は、果物、酪乳、肉類からなっていた。
一方、彼らは、ローマ人の家畜よりは、小型の多種多彩な家畜種を(習慣として)養っていた。
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この回答へのお礼

ご教示、ありがとうございました。
ラテン語につきましてはまだまだなのですが、学んでいこうと思います。
これからもどうぞよろしくお願い申し上げます。

お礼日時:2010/02/27 11:37

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