
No.3ベストアンサー
- 回答日時:
うーん・・・aoisanさんがテレビで御覧になったのと同じ実験かどうかわかりません。
心理学で有名、かつそれらしい実験というとけっこうあるように思いますから。でも私が思い出すのはミルグラムの実験でしょうか。
ユダヤ系だったミルグラムは、たとえヒットラー一人が残虐で狂っていたとしても、たった一人では何もできない、彼があれだけ組織的なことをできたのには彼の命令に従った多くの人間と、それを支持した国民がいたからではないのか?と考えました。
そこで「普通の」人間が、命令された時に倫理に反していてもどのぐらいその命令に従うのだろうか、という実験をしたのです。
テレビでの紹介はどのような感じでしたか?ミルグラムが行った実験は以下のような具合です。
彼は「暗記学習で効率よく記憶するのに罰は有効かどうか調べたい」という名目で被験者を集め、くじびきで暗記問題を解く生徒役とそれを監督する試験官役の二つのグループにわけました。
彼はその2つのグループを大がかりな電気ショックを与えるための電気イスの前に案内し、生徒役には与えられた暗記問題をテストするよう、試験官役には生徒が暗記問題を間違えるたびに電気ショックを与えるよう指示しました。試験官一人につき生徒は一人です。
電気ショックのスイッチは15ボルトごとに、15ボルトから450ボルトまでの30個のスイッチがあります。試験官役は生徒役が間違えるたびにその電圧をあげていかなくてはなりません。
そこで試験官役がどのていどの電圧でその命令を拒否するか、ということを見たのですね。
実際には集めた被験者はすべて試験官役になり、生徒役は実験者の一人が演じるようくじ引きに細工がしてあり、電気ショックも演技で本物ではありません。(実際に450ボルトはたいへん危険ですから)
電圧ごとに「強いショック」「危険:非常に強い」などの表示がありましたので、実験前の予想では(「非常に強い」である)195ボルト手前で被験者はほとんどが降りるだろう、と考えられました。
しかし、蓋を開けてみると7割近い被験者が最後まで命令に従い、苦痛に呻きいたり、ショックで失神した(演技ですが)生徒に対しても電気ショックを与え続けました。
ミルグラムはこの結果に衝撃を受け、さまざまな条件をつけくわえて何度も実験を行いました。
しかしどのような条件でも高い服従は変わらないという結果が出ています。
詳しいことはスタンレー・ミルグラム著「服従の心理」(河出書房新社/1980年)でどうぞ。
参考URL:http://www.geocities.co.jp/Bookend-Ryunosuke/426 …
この回答へのお礼
お礼日時:2003/06/30 23:47
とても詳しい説明有難うございました。本当に人間は権威に弱いものですね。とても参考になりました。でも、テレビでは別名で紹介していたような気がします。
No.1
- 回答日時:
ミルグラムの実験だと思いますが、ミルグラムのは
人殺しではなくて電気ですね。(実際には別室のサクラが痛がってる声を出しているだけなのですが)
たしか、本当にやったら死ぬ位の電気(ボルト数は忘れました…)を与えた被験者がけっこういた気がします。
あと、○○大学の実験、というのと、あやしい宗教団体の実験、という教示での被験者の行動には有意差がなかったようなので、権威のレベル(すごい人か、そうでもない人か)には左右されない、という結果もありました。これは実生活にはあまり当てはまらないかもしれませんが。
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