No.4ベストアンサー
- 回答日時:
こんにちは。
フュージョンというのは1970年代に発生したジャズの新しいスタイルで、さきがけはモダンジャズに行き詰まり感じていたマイルス・デイビスだと言われています。
語源は「フュージョン=結合、融合」ということだそうで、ジャズで発展したコンボ演奏のスタイルに他の様々なジャンルの音楽の特性や、時代柄普及し始めた電子楽器などを取り入れた、主にインストロメンタル音楽を言います。つまり、新しいサウンドと色々な音楽のいいとこ取りとでもいいましょうか。
同様に、インストロメンタルを基調としたジャズの演奏スタイルにロックギターサウンドやシンゼサイザーなどの近代楽器を取り入れたものを一時は「クロスオーバー」と呼んでいましたが、現在はフュージョンで統一されています。
シンセサイザーのポルタメントを駆使した切れ込むようなキーボードソロの先駆者は何と言ってもジェフ・ベックバンドで活躍したイワン・ハーマー。ソフト系ではウェスト・コーストの流れを組むアリスタ・オールスターズのウォーレン・バーンハート。現代ジャズピアニスト代表としては、ハービー・ハンコック、チック・コリアなどが有名です(彼等はもちろん平行してジャズもやっていますが)。
日本の大御所と言ったら富田勲、深町純、ミッキー吉野、向谷実、辺りでしょうか。
ということで、すいません、新しいのはほとんど知りません (^ぅ^;
主にインストロメンタルと書きましたが、もちろんボーカルの入ったフュージョン・ミュージックもあると思います。ただ、その辺りはR&Bの時代から積み重ねられた長年の実績の前では、それが独自性を発揮することが困難だったのかも知れません。何と言ってもフュージョンというのは、特にテーマにメッセージ性を持つことも無く、歌詞やタイトルに人称や事象(つまり主人公や物語)を特定しないといった自由度が聞く人に取ってひとつの魅力ですからね。
とはいえ、
最後に、フュージョンはモダンジャズ50年の歴史で培われた卓越した演奏技術を根底にしているということで、一般に言われるイージーリスニングとは、やはり一線を画するものであると付け加えさせて下さい。
No.5
- 回答日時:
こんにちわ♪
#4のかたの詳しい解説に、さらに補足しておきますね♪
「フュージョンの定義」は、#4のかたの解説通り、「融合」音楽です。
・・・で、何と何が融合したかというと、「何が融合してもフュージョンと呼んでいい筈なんですが、実はロックとジャズの融合=フュージョンだった」のが実情でした。
「マイルスデイビスが1969年に発表した[ビッチェス・ブリュー]という作品がフュージョンの最初」という言い回しで、日本で最も権威の高いスイングジャーナルなどでは平気で書かれているのですが、実はそうではありませんでした。[日本が世界一優れたジャズ鑑識眼を持つ国]と言われながら、まだ公式の文章が「ビッチェス・ブリュー=フュージョン最初の作品」となったままでいることに最初に異論をとなえた評論家先生は、そのために辛酸を嘗めることになってしまいました・・・
(あなおそろしや、閉鎖的世界・・・)
(ちなみに、それならビッチェス・ブリューとは一体何の作品か、と言うと、本当にしっかりよく聞くと、全然フュージョンではなくて「電子楽器を使った壮大なフリージャズの終焉宣言」というのが実の中身でした。フュージョンで用いられる技法であるコードやモードによるアドリブは一切なく、フリージャズのアドリブしかありません。「フュージョンの先駆け」といわれるゆえんは、単に電子楽器を多用しているだけに過ぎないのです)
では、実際のフュージョンが、どのようにして出来ていったかもう少し詳しく見てみましょう。
1960年代の初め頃のモダンジャズに、「ジャズロック」というひとつの小さなスタイルが出来つつありました。1962年にピアノのハービー・ハンコックが発表した大ヒット「ウォーターメロンマン」を収録した「テイキン・オフ」や1963年にトランペットのリー・モーガンが出した「サイドワインダー」などが有名です。これらはどれも、ジャズの名門レーベル「ブルーノート社」から発売されたレコードでした(ここがミソ!ジャズのほうがロックに歩み寄ったという最初の証拠です)。
これらの作品は、ドラムだけがロックのリズムを叩いて、他のみんなはジャズのアドリブを演奏する、というスタイルでした。これがジャズロックね♪
もうひとつは、「イージーリスニング・ジャズ」と一部で呼ばれている動きがありました。
ギターのウエス・モンゴメリが、やはり1963年ごろから、盛んにオーケストラを加えた「初心者でも聞き心地のよいジャズ」を発表するようになってきました(その第一作目が「フュージョン」という題名になっていますが、これは単なる偶然です)。
ウェス・モンゴメリのこの動きは、1966年の「夢のカリフォルニア」以後ハードなジャズをほとんどやらなくなって彼の通常路線となっていきました。
このジャズロックと、イージーリスニングジャズが、音楽内容として本当のところのフュージョンの始まりです。
モンゴメリのレコードをプロデュースしていた、クリード・テイラーという若手プロデューサーは、これは売れる!と判断して独立、自分のイニシアルをつけたCTIレーベルというレコード会社を設立しました。このレーベルから発売された作品は、ほとんど全部がフュージョンの名作ぞろいです。
もうひとつ、トランペッターのハーブ・アルパートが興した「A&M」というレーベルと合わせて、CTIとA&Mが初期のフュージョン(当時はクロスオーバーと呼ばれていました)2大横綱レーベルです。
では、なぜマイルス・デイビスの1969年作品「ビッチェス・ブリューがフュージョンの始まり」と間違ったまま言われ続けているのか?といいますと、「ビッチェズ・ブリュー・セッションに加わったメンバーが全員、後のフュージョンシーンで大活躍したメンバーだから」です。
このセッションにはなんと2人もキーボードがいて(チック・コリアとジョー・ザビヌル)ハチャメチャフリージャズをやっています。
チック・コリアはその後1972年にブラジル音楽とのフュージョンである「リターン・トゥ・フォーエバー」を発表してこの世界の第一人者となりました。(#4の方がヴォーカル入りのフュージョンを否定されていますが、この大ヒット作品を含めて歌のフュージョンは70年当時の「最新ジャズ」として当たり前でしたので、アメリカはもとより日本でも掃いて捨てるほど、ネコも杓子も歌手もフュージョンだった訳です。今の日本でヴォーカルの女王といわれているケイコ・リーさんもフュージョンですね♪)
ジョー・ザビヌルはその後、「ウエザー・リポート」を結成してこの世界の超人気バンドリーダーとなりました。
ビッチェズ・ブリューには加わっていませんでしたが、もとからマイルスバンドのピアニストだったハービー・ハンコックも、70年代に入ると10年前に発表していたウォーターメロンマンを完全フュージョンにリメイク再発表して、やはりこの世界の第一人者となっていきました。
おすすめ、というか、フュージョンの歴史を知る上で必須のキーボード奏者というと、上記の3人は絶対に外せないことになります。
1970年頃に姿が固まってきた「この手の音楽」は、最初ジャズとロックなど他の音楽の「橋渡し」ということで「クロスオーバー」と呼ばれていました。
ですから、70年代の文献にはフュージョンという言葉が出てきません。
1980年代に入ってから、フュージョンと呼ぼう、ということになってきました。
なぜクロスオーバーという呼名はやめてフュージョンと改名することになったのか、これは私も実情をよく知らないので、誰かに助けてもらおうと思います♪
No.3
- 回答日時:
定義は知りませんが
デイヴ・グルーシン(Grusin,Dave)が好きです。
No.2
- 回答日時:
No.1
- 回答日時:
定義は・・・?と言われると難しいので、他の方にお任せするという事で^^;
お勧めのキーボーディスとは難波弘之さんです。
参照URLに難波さんの公式HPをリンクしておきます。
参考URL:http://www.vega-net.ne.jp/Namba/
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