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乗り合いバスの前輪(バスの前方のタイヤ・車輪)の大きさについて、技術的に教えてください。
 町の中を走っている公共の乗り合いバスは、床を下げて乗りやすく、車両が改良されてきています。バスの車種によっては、乗り降り時に、さらに床が下がる車両もあります。ところが床が下がっている分だけ、前輪タイヤの部分が床から大きく出っ張って(凸状に)います。おおよそ床から60cmくらいでしょうか。
 このタイヤ部分が出っ張っているため、不便に思えることがあります。それは、シルバーシートの数が制限されてしまい、2席しかない車両もあるのです。最近、乗り降りに便利なように、乗降ドア(進行方向左側中央部)が大きくなってきているため、このドアとタイヤとの間に設置されているシルバーシートの設置範囲が、非常に小さくなっているのです。
 そこで教えていただきたいのですが、乗り合いバスの前輪タイヤの大きさは、小さくできないものなのでしょうか。シルバーシートに限らず、タイヤの出っ張り部分を小さくすれば、乗車できる床面積は大きくなり、一般用シートも増えるなど便利なように思います。昔、F1で6輪車が走っていたことがありますが、小さくして車輪数を増やしても良いのでは、とも思います。
 素人の質問ですが、できれば技術的な解説をいただければと思います。よろしくお願いします。

A 回答 (4件)

タイヤの出っ張りですが、見た目以上に車内のでっぱりが大きいのは、冬場、チェーンを巻くことを考慮し、タイヤハウスを大きくとってあるからです。


以前雪の降らない地方の業者で特注ででっぱりの少ないバスを作った会社がありますが、国土交通省が音頭を取って、路線バスの全国共通化を進めている現在、望みうすいでしょう。

金沢市などで、輸入車ですが、後ろに小さいタイヤを2本つけて、走る小型バスが走っています。発想としては、質問者さまの考えに近いものではないかと思います。ただこれが大型バスになりますと、後輪が2軸となり、軸を通すスペース等のため、非常に、後ろが窮屈になってしまいます。また、小径タイヤの開発も進んでいますが、トラックは最高12輪あるのに対しバスは6輪しかなく、タイヤの許容重量と車重を考えると現在の技術で作れるタイヤサイズが今のサイズということになります。またタイヤを、小さくすると、車体を支えるためタイヤ幅が広くなり、結果通路が狭くなってしまいます。
あと車輪数を増やす考えは、大型トラックでは一般的で、床を下げることにより多く荷物を載せることができるということで低床4軸といった名称で使用されています。ところがバスになると、タイヤが多いと振動の原因、車内の床を上げないといけなくなる、メンテ費用がかさむなど、デメリットのほうが大きくなります。

あと、前輪だけ小さくすることについてですが、前輪、後輪で違うタイヤを履くことによる、メンテ費用の増大、前後バランスが悪く、乗り心地が悪くなる。前に負荷がかかり、危険 と大型バスでは現実的ではありません。 

現在、路線バスの新車は、床が下がる以外に、車椅子スペースの設置、乗降口の段差は、一段までなどいろいろと制約がついています。また乗客減のため車両が小さくなり、必然的に、車内スペースも小さくなっています。結果、事業者がどうこうできなくなっているのが実情です。下手にいじると路線バスとして認められません。また、詰め込みが効くよう、席を意図的に減らしている事業者も多いのですが、短時間しか乗らない路線バスだと致し方ないとも感じます。
優先席については、どの席も優先席といった利用者の善意を促すほうがいいのではないかなと感じたりします。
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この回答へのお礼

素人質問にご丁寧にお答えいただき、まことにありがとうございます。
お礼が遅くなり、誠に申し訳ございません。
車両という構造的なことだけを考えておりましたが、様々なことがあるのですね。
大変勉強になりました。
誠にありがとうございました。

お礼日時:2010/09/05 23:01

タイヤサイズの制限は既に出ていますが、そうするともはや時代を逆行し、ボンネットバスのようにするしかないかなと…。


エンジン、タイヤ(ステアリング機構)等をフロントに集中し、リアはダブルタイヤで小径化。
トラックも積載量とのせめぎ合いで運転台が前方の高いところに追いやられたので、バスでも同様にすれば積載量(この場合乗車人員)を稼げると思います。

軽ワゴン車のように前方すれすれまで前輪を移動(乗降口はフロントタイヤの後ろに設置)できれば可能な気がします。

#「出来ない」と思考停止してしまったら絶対にできません

まぁ、素人考えですが。
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この回答へのお礼

素人質問にご丁寧にお答えいただき、まことにありがとうございます。
タイヤやエンジン等を前方にして、その上に運転席を設ける。乗降口は、タイヤ(運転席)の後ろに持ってくることで、床の高さを全体的に低く、平坦にできるのではというアイデアですね。加えて、後輪は小さくダブルにする。これならば、前輪タイヤを小さくする必要がない、ということだと思います。
大きなトラックは、そのようになっていますね。後ろにエンジンもないですし、まったく考えても見ませんでした。これなら比較的すぐにでも実現できそうな気がしてしまいます。
前輪のタイヤの出っ張りばかりを考えていましたが、車全体のことを考える必要があるのですね。
どうもありがとうございました。

お礼日時:2010/08/11 12:38

加重に対してタイヤの接地面積は決まってきます。


大きなタイヤ1輪で支えられる荷重を、小さなタイヤにすると単純に2輪必要になります。
前輪は操舵のため、並列にダブルタイヤにすることが難しいです。
またダブルタイヤにするとタイヤハウスが車体内部に出っ張り、低床化が難しいです。
同様に質問者さんがお考えの6輪(前輪2軸)だと、サスペンションやリンクなどが増えるのでますし、タイヤが小さくなっても前後に並ぶので、シルバーシートの数が変わらないか、更に減ることになります。

電気自動車にする方がシルバーシートの数は増やせるかもしれません。
低床の床下にバッテリーを搭載し、インホイルモーターでエンジンをなくし、ダブルタイヤにすれば、後部の段差が少なくなり、低床部分が増えるように思います。
後輪は、ダブルタイヤにしやすいですし。
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この回答へのお礼

素人質問にご丁寧に答えていただき、まことにありがとうございます。
後輪は操舵機構の必要がないので、まわす(回転動力)ことだけを担う。そこで、電気自動車ならばエンジンの必要がなく、後輪ホイールの中にモーターを入れて、バッテリーも薄く床下に配置、かつタイヤも小さく複数にすれば、エンジンと操舵関係、タイヤの容積を減らせるので、乗車のための容積(面積)が広がるのでは、というアイデアですね。
おもしろいですね。
前輪ばかりに目が向いていましたが、お聞きしたことを考えるだけで、素人ですが、ちょっとワクワクします。そんなバスが走るところをみてみたいですね。
ありがとうございます。

お礼日時:2010/08/11 12:28

タイヤは、1輪あたりの負担重量が大きいほど大きくなります。

バスの場合「満員乗車」を前提に負担力を計算しますので、「1輪だけ」だとあのサイズになります。

ですので、複数車輪でこれを解決する必要があるんですが、複数にすると操舵機構が複雑になりコストがかかります。また複数車輪にしたところで果たして室内スペースが広がるかはやや疑問です。実際バスタイヤよりかなり小さい車輪を使っているLRTでも、車輪の上の座席をどうするか結構苦労しているんです。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AF%8C%E5%B1%B1% …

一方、バス会社は運行コストにシビアなので、バス車体の価格や整備の容易さなどに少しでもデメリットがあると導入しません。実際、中央扉から後ろだけ1段上がっているバスは安いので普及率が高いです。床全部が低いバスは価格が高いので、自治体などから補助金を受けて買っているのが普通なんです。
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この回答へのお礼

素人質問にご丁寧に答えていただき、まことにありがとうございます。
車輪の大きさを小さくしても、他のデメリットが出てきてしまうのですね。
価格面や他の車両のことも紹介いただき、勉強になりました。
ありがとうございました。

お礼日時:2010/08/11 12:19

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