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化学の勉強をしていてよくわからない問題にぶつかりました。

過マンガン酸カリウム水溶液を標準溶液に用いて、
モル濃度を決めることができるものを2つ選びなさい、という問題です。

選択肢は5つあって、
正解は以下の二つです。
(1).硫酸鉄(II)水溶液中のFe2+(数字と+は上付添字です)
(2).過酸化水素水中のH2O2(数字は下付添字です)

決められない物は下の三つです。
(3).硫酸鉄(III)水溶液中のFe3+(数字と+は上付添字)
(4).水酸化ナトリウム水溶液中のOH-(-は上付添字)
(5).硫酸銅(II)水溶液中のSO4(下付添字)2-(上付添字)

この問題を解くにあたって、どのような理解が必要でしょうか?
暗記が必要なのか、理屈で解けるのかがわかりません。

過マンガン酸カリウム水溶液は酸化剤なので
還元剤の(1)を酸化するのはわかりますし、
(2)が還元剤として作用することもあるから、これもわかります。
同じ酸化剤の(5)を酸化できない事もわかります。

ですが、(3)と(4)についてはなぜ使用できないのかわかりません。
どなたかご回答いただけないでしょうか。

A 回答 (2件)

(3).硫酸鉄(III)水溶液中のFe3+


鉄はFe^3+が最高の酸化状態です。鉄を含む化合物、特に有機基を含む場合に「形式的」にFe^4+、Fe^5+の状態を書く人が居ますが、これらは有機基部分が酸化されて陽イオンがその部分に乗っています。
裸の(とは言っても水分子が配位している)Fe^3+は過マンガン酸イオンでは酸化出来ません。

(4).水酸化ナトリウム水溶液中のOH-
水酸化物イオンHO^-を一電子酸化するとHO・が出来ますが、不安定ですぐに二分子結合して過酸化水素になるか、はずれ易い水素があると水を作ります。
過酸化水素が出来ればさらに過マンガン酸イオンで酸化されますから、この過程が起きていないことは明かです。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。理屈は全て理解できました。

高校の課程では、これらを全て理解しておくべきでしょうか?

お礼日時:2010/12/17 14:49

>高校の課程では、これらを全て理解しておくべきでしょうか?



あなたしだいですね。
私は中学の時に親父から渡されたライナス・ポーリング先生の「一般化学」を必要なんだと思い込み、書き写すぐらいして覚えちゃった人で、結局東大の理学部化学を出て研究者になりました。
東大・京大・東工大へ行くのじゃなきゃ疑問を持たずにただ覚えておくだけで良いでしょう。
逆に言えば上記の様ないわゆる難関校を化学選択で受けるなら今から大学の一般教養の化学を理解しておく必要があります。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。今回はとりあえず丸暗記にして、将来的に必要に応じて理解を深めることにします。

お礼日時:2010/12/17 19:27

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