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陸軍士官学校出の少尉と幹部候補生の少尉の違いがよくわかりません。
どうちがうのか教えてください。
幹部候補生の少尉が予科士官学校に入ったという記事を見て
疑問がわきました。
よろしくお願いします。

A 回答 (5件)

 一部補足修正します。

回答文中、「現役は、陸軍予備士官学校を経て陸軍士官学校、陸軍航空士官学校を卒業した者。」としましたが、

 現役は、陸軍予科士官学校を経て~ 

 と修正します。

 また、回答No.2に関して、

> 幹部候補生というのは、兵からの叩上げの軍人を指します。
   
> 幹部候補生の少尉というのは、2等兵から始まって成績優秀な為選抜され、下士官を経て少尉に任官した軍人の事。

 とありますが、幹部候補生は叩き上げではなく、高学歴者を対象とした制度で、二等兵として入営後、三ヶ月で選抜され甲種合格者は将校(士官)として、乙種合格者は下士官として教育を受ける制度でした。

 叩き上げというのならば、学歴のない者が現役で二等兵から一階級ずつ累進して下士官まで達した後、少尉候補者として選抜され陸軍士官学校に己種学生として一年間教育を受けた後、現役陸軍少尉に任官する事を指します。(少尉候補者制度)

この回答への補足

ありがとうございます。
大変よくわかりました。
ところで学徒出陣などの学徒が多く少尉になっていますが、
あれは幹部候補生の試験を受けたからですか?
期間はどれくらいで少尉になれたのでしょうか?
陸軍予科士官学校組では3,4年かかるはずですが。

補足日時:2011/08/13 03:13
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 驚くべき諸回答が出ているので、投稿しました。




> 陸軍士官学校出の少尉と幹部候補生の少尉の違いがよくわかりません。

 まず、旧陸軍の陸軍士官出は現役陸軍軍人のこと。幹部候補生は予備役軍人のこと。  

 つぎに、現役と予備役との違いについて述べますと、現役というのは一生軍人として生きていく人のこと。予備役は事変や戦争勃発によって召集され二年間の期限で軍務に就く軍人のことをいいます。


 現役は、陸軍予備士官学校を経て陸軍士官学校、陸軍航空士官学校を卒業した者。予備役は一般に陸軍予備士官学校、陸軍幹部候補生隊、各軍幹部候補生隊、陸軍特別甲種幹部候補生の諸教育施設ならびに特別操縦見習士官として仙台陸軍飛行学校を卒業した者などなどを指します。

> 幹部候補生の少尉が予科士官学校に入ったという記事を見て疑問がわきました。

 満洲事変、上海事変、支那事変とあいつぐ動員業務によって下級指揮官を予備役将校で賄っていたものの、やがて泥沼化していくに伴い、二年ごとに召集解除即日召集という事務的煩雑を避けるため、また平時から優秀な予備役将校を確保するため、1937年(昭和12) に特別志願将校の制度を設けました。これは、予備役将校の中から志願する者は現役将校に準じる待遇を与えるというもので、例えば昇進についても優遇され、素行以外に関して召集解除が免除されることになりました。

 さらに39年には、特別志願将校の中から現役を志望する者について選考のうえ、陸軍士官学校にて丁種学生として一年間の教育を行い現役に列するという制度が出来ました。(昭和十四年勅令七三一号)

 卒業後は、陸士卒業者に比して「准50期」などと称し、陸軍定年名簿に氏名が記載されことになりました。

 幹部候補生の少尉が予科士官学校に入ったというのは、この事を指します。


 資料= 遠藤芳信 『近代日本軍隊教育史研究』 青木書店 94年
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こんにちは




> 陸軍士官学校出の少尉と幹部候補生の少尉の違いがよくわかりま
> せん。どうちがうのか教えてください。

陸軍士官学校は、陸軍の"現役士官"を養成するための教育機関で
あり、ここの卒業生はまず間違いなく陸軍の「現役将校(少尉)」として
任官されます。
それに対して、幹部候補生制度(の本来の目的)は平時における"予備
役将校"の育成、でありますので、同じ陸軍士官の養成機関であるもの
の現役、予備、という対象目的が異なります

但し 有事(戦時)においては、予備役将校任官、即日現役に再任官、と
いう荒技もおこなわれていたようです。

一応 どんな経緯であろうが、現役の(兵科の)将校になってしまえば、
差異は無いのが建前ですが、実際は陸士出身の将校のほうが、軍内
部においては重用される傾向はやはりあったようです。


> 幹部候補生の少尉が予科士官学校に入ったという記事を見て疑問
> がわきました。

その(記事の)事実がどの年代か、にもよるのですが、昭和14年以後
の話であれば、多分「予科士官学校」では無く「予備士官学校」の
間違いではないかと思います。

"少尉"ということですので「甲幹(甲種幹部候補生)」だと思われます
が、甲幹は一般的に中学校(旧制)在学中に選抜され、徴兵検査時に
志願(実際は半ば強制的だったらしいです)&受験し、合格の後、2年
の教育訓練後に予備役少尉に任官される、というものでした。

その教育期間中にはいずれかの(陸軍)補充学校で教育を受けるの
ですが、昭和14年に幹候専門の教育機関である"予備士官学校"が
設立されていますので、それ以後に幹候になった人は間違いなく
そちらで教育を受けていると思われます。

対して"予科士官学校"のほうは、通常は幼年学校または一般(旧制)
中学の"卒業生"がそれぞれ受験して入学しますので、幹候の人は多分
いかないだろうと思います。
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幹部候補生というのは、兵からの叩上げの軍人を指します。



幹部候補生の少尉というのは、2等兵から始まって成績優秀な為選抜され、下士官を経て少尉に任官した軍人の事。
陸軍士官学校出の少尉は、最初から士官となるべき人材として採用された軍人。

ちなみに、旧日本陸軍で幹部というのは「下士官」以上を指します。
現代のように「士官」の事ではありませんので、間違わないように。

士官学校の生徒は『士官候補生』であって「幹部候補生」ではありません。
「幹部候補生」というと下士官も含まれてしまいますので。
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前者は現場の指揮官、後者は文字通りの幹部候補で軍の上層部に進むことを嘱望されています。


企業で例えれば営業所勤務と本社勤務ぐらい違います。
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