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カテ違いかもしれませんが。
常任理事国の拒否権は有意義なモノでしょうか?
国際連盟では大国が一致していなかったから第一次世界大戦が起きたから~という教科書の説明がイマイチしっくりきません。
戦勝国の都合の為だけに作られたかのように感じます。
よろしくお願いします。

A 回答 (7件)

「拒否権:VETO」は実はかなり古い歴史を有しています。

始まりはローマで紀元前からありました。
ローマという国は、王様がおらず一応民主的な選挙制の国だったのです。元老院という上流階級だけが入れる政府機関があり、上流階級にとって都合のよい政策が打ち出されやすくなっていました。
そのため、ローマ共和国の早い段階で市民集会という元老院には入る資格の無い庶民だけが投票できる政府機関が作られました。この機関がもっていたのが拒否権の始まりです。そしてVETOという言葉はもともとラテン語(ローマ公用語)であり、現在でも(英語でもフランス語でも)VETOなのです。

最初は主に戦争をするかしないか、どことするのか、ということを「勝手に借り出されて、上流階級のために死ぬのは嫌だ」というもっともな理由があり、戦争開始の決議は元老院でできるのですが、市民集会で「拒否」が多数になれば、市民は招集に応じなくてもよかったのです。この時代の兵役は税であり、義務だったからです。

この拒否権はかなりの効力を発揮し、その後西洋的な政治には数多く事例を残しています。そしてVETOという言葉はもともとラテン語(ローマ公用語)であり、現在でも(英語でもフランス語でも)VETOといいます。アメリカ大統領が議会に対して強い権限を持てるのも拒否権があるからだ、ということになっています。(それでも歩みよりは必要ですが)

現在でも「国」というのはそれぞれ独立したもので、大きかろうが小さかろうが平等ということになっています。
このような状態のばあい「多数決」を取り入れるのは得策ではありません。たとえば、今日韓で敏感な「竹島問題」を解決しようと、多数決をとろうとすれば日本と韓国が争って途上国に援助合戦をくりひろげるでしょう。その結果が公正であるとは、とてもいえないわけです。

つまり国連はどうやっても「利害関係が対立する場所」であり、多数決そのものがなじまないといえます。ですから国際連盟は全会一致を原則としたのですが、結果として失敗しました。というより、失敗するのが当たり前だったともいえます。

国際連合はこれを踏まえて、拒否権を取り入れています。つまり「結局、利害が対立するなら、収斂される軸にまとめたほうがまだ良い」ということで、収斂される軸とは援助を申し出るであろう(より利害の調整に労力を使うであろう)大国ということになったわけです。
もちろん、この国際連合は第2次大戦の枠組みをそのまま利用してますので「大国」は戦争時の連合軍側であり枢軸側だった日本やドイツは外されています。

国連も紆余曲折があり、拒否権があるからといって成功しているとはいえませんし「大国」という定義も怪しいものがあります。

しかし「拒否権」そのものは、戦勝国の都合で作られたものではなく、制度も古くからあり、さまざまな国が取り入れている、強力な仕組みである、ということは覚えておいていいと思います。
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有意義じゃないですね。


むしろ害悪でしょう。

でも、それを認めないと、大国、特に米国
辺りは国連に居る価値がない、として脱退
する可能性もあります。

そんで米国を中心とした別個の国際機関を
造ってしまったら、そっちの方が強力に
なりそうです。
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 拒否権が認められているのは、国連でも安全保障理事会だけだったでしょうか。




それなら、拒否権がない他の理事会は、より民主的かつ効率的に運営されているかどうか確かめる必要がありそうです。


 勝国云々といった大雑把な話ではなく、これまで提案された改革案を吟味したうえで、より合理的で受け入れ可能な案を考えるのがいいと思います。

 たとえば、下記の文献はこの問題についての優れたレビューです。

http://www.ndl.go.jp/jp/data/publication/issue/0 …

 また、ゲーム理論による説明も参考になります。
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決して有意義ではないですよ。



そもそも、国家は皆平等と言いながら大国にのみ拒否権が与えられるという矛盾状態です。おまけに、正しい事すらできなくなる可能性もあり、危険でもあります。

国際連合は、世界の平和のために作られた組織です。今のままでは、あくまでもかつての戦勝国のために作られた組織。即刻、拒否権を廃止して単なる多数決に切り替えるべきでしょうね。

というか、安全保障理事会は要らないでしょう。国連総会こそが、正当な国際議会。安保理は邪道ですよ。

国際連盟の失敗は、軍事制裁ができなかった事と全会一致制だった事。多数決なら、失敗はしないと思います。

拒否権は悪です。いつの日か、本当の意味で平等な素晴らしい国際組織が誕生する事を願ってます。
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>常任理事国の拒否権は有意義なモノでしょうか?



先の大戦では「連合国と枢軸国」が戦いましたよね。
日本では、UNを国際連合と訳していますが間違いです。
(8月15日を、終戦記念日とするのと同じです)
あくまで、「連合国(the united nations)」なんです。
ですから、戦勝国にとっては非常に有意義です。

>戦勝国の都合の為だけに作られたかのように感じます。

その通りです。
戦勝国=連合国が創った組織がUN(国連)です。
国連憲章でも、戦勝国が今後の世界秩序を維持する事になっていますよ。
例えば・・・。
敗戦国である「日本・ドイツなどが再軍備して+世界平和に脅威になる!」と国連加盟国が判断した場合。
国連加盟国は、国連の議決を必要としないで武力侵攻できる権限があります。(国連・敗戦国条項)
何故か?常任理事国である中国が、尖閣諸島・琉球列島を武力侵攻してきても「国連憲章という、錦の御旗」が存在するのです。
(そういえば、鳩山首相は「尖閣諸島は、日本領で無い」と官邸から述べましたよね)
日本占領も、何ら国連安保理議決は必要ありません。
江沢民皇帝陛下が「日本人民を解放しろ!」と勅命を下せば、解放軍が直ぐに日本を占領しますよ。
チベット自治区と同様に、名前だけの日本人自治区が誕生します。
初代日本自治区委員長は、民主党・仙石氏!との話もブラックユーモアとして有名です。^^;
残念ながら、社民党・福島同志は落選です。候補者一覧にも、載っていません。(笑)
「国際連合の拒否権」の回答画像3
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国際政治は基本的には現実主義を基本として、現実主義だけではないんじゃないの?という微調整で行われている。


http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%8F%BE%E5%AE%9F% …

微調整の一つが国際連盟や国際連合という超国家組織。

覇権国には覇権国の権利があって当然というのが現実主義だり、その現実主義を国際連合の中に反映した規定が拒否権。

戦勝国が覇権国なのですがから、戦勝国の都合のために作られていて当たり前です
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常任理事国にとっては有意義なものでしょうが、他の加盟国にとっては有意義とは言えず、時には弊害にもなり得ます。

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