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山田風太郎の小説を読んで、「与太公、与太者」という表現が出てきました。
この作家の作品は昔は普通に使われていて今は使ってはいけない表現がよく出てきて、
子どものころを思い出します。

それで、ふと、落語の与太公は、「おい、ヨタコウ! おまえはな・・・」などと、熊さんなどがいいますが、
私の現実社会で「ヨタコウ・ヨタモノ」とは、不良を意味すると、教えられてきたということに気づきました。
いまどきはつかわないですが。

出来が悪い・・・ということで言うなら、まさに、差別的という意味合いで与太ですが、
いつから、やくざまがいというような意味合いでの'ヨタコウ'だったのが、
落語ではいわば、知恵遅れ的な意味合いになったのでしょうか?

それとも、ヨタ・ヨタコウ・ヨタモノはぜんぶ別?

A 回答 (5件)

ご質問に「与太郎」という言葉が無いのが気になるんですが。

。。

与太郎
操り・浄瑠璃社会隠語。うそ。でたらめ。うそつき。
天明四年(1784)には「与太郎とはうそつきのこと」、文化元年(1804)では「うそを、与太郎」と云う注の入った書物があるそうです。

ここでいう浄瑠璃は古浄瑠璃ではなく、義太夫節が出てきてから、つまり江戸貞享元年(1684)頃の竹本議太夫、ひいては近松が活躍する時代からの、操り人形芝居の人気が上がってから作られた隠語でしょう。

落とし噺、落語が出てくるのはその後、50年後くらいですから、操り芝居社会の隠語から与太郎という名前を「今は使ってはいけない表現(公の放送だけでしょ?)の方」用に借りてきた、といった感じだったと思います。

親しみを込めて与太郎を「与太」と言ったりしますから、その派生語として「与太公」「与太者」を考えればいいだけです。与太郎公、与太郎者(与太郎ものというと、与太郎ジャンルの落語になっちまいます)では締まりませんしね。

プー太郎のは、不良と云う意味合いかも知れませんが、落語では愛すべき道化ですから。

ご質問に全部答えてなくってすみません。
ただ、もしかすると、酔坊(よたんぼう。酔っぱらいのこと)ってのも、ちょっとは関係あるかも知れません。

以上すべて
「江戸語の辞典」前田勇編 講談社学術文庫
を参考とさせていただきました。
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この回答へのお礼

そうです、与太郎を忘れてました、こちらがラクゴでは本当?ですよね。

ただ、与太という響きがあれっと、山田風太郎の小説で出てきたときに
実母が私が子供の頃に、近所のわる?を【【与太者だ】とか言っていたのを
それこそ、半世紀ぶりに突然おもいだしたので、よたこう、よたもの、よた、よたろう?・・・なにか、愛すべきキャラとはかなり違うぞと。

浄瑠璃からの、「でたらめ」「うそつき」からの派生なのですね。
腑に落ちました。

プー太郎はこれ、しってます。
プーというのはフランス語だそうです。
しらみとか。  やはり、祖母が「しらみったかり」ということをいいました。
さらに、今で言うなら、ホームレスを、「しらみったかりだから、プー太郎」と。

ちがうのかな?

ご教示ありがとうございました。

お礼日時:2012/01/25 23:09

 質問とは違う回答なのですが



  「落語に出てくる与太郎は”バカ”ではない」

 という考え方があります.

  それは,落語の中で相手に対して当意即妙な答えを
 返すからです.

  例:落語「かぼちゃ屋」での会話

    仕事をしない与太郎に向かって
   隠居「おまんまをどうして食う?」
   与 「はしと茶碗で食う」
   隠居「はしと茶碗で食うのはあたりまえだ」
   与 (笑って) 「ライスカレーはしゃじで食う」
  
  これだけのことは,並みの人には言えません.

 江戸以前の言葉では「与太」とは「御託宣」の意味で
ありました.
 (古い沖縄の言葉で「ユタ/ヨタ」とは巫女さんのことです)
 よくしゃべる,という意味のようです.
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この回答へのお礼

はい、与太が実は賢いのか?という落ちが落語になってると思います、私も。

キャラとして、みんなに馬鹿にされながら、普通に、生活して、そして、
実は、いいたいことをいってるのが、賢い・・・で、いいのだと。

えーっと、バカボンのお父さんみたい。
バカボンのお父さんは与太から派生したキャラなのか?

与太を言うというのが、もともとはしゃべる(多くを)そして、あまり確実でないことを意味する、ご託宣ということもでしょうか?

だとすると、あまり悪いやつという含みがなくて、
どうして、(私の)母親(86)の世代は、今で言う、不良だというつかい方しかしなかったのかナァ・・・、浄瑠璃は江戸以前からの'ヨタ'から何を拾ってきたんでしょう。

落語の与太郎は、ご託宣ッポイような気はします。

イロイロ賢くなりました、ありがとうございます。

お礼日時:2012/01/30 16:30

下記をご覧下さい。



http://www.edu-kana.com/kenkyu/nezasu/no41/koyam …

中ほどにあるように「三太郎」 という名が小僧や丁稚の別称とされ、 「阿呆の三太郎」 とか 「大馬鹿三太郎」 といったふうに蔑みの名としてもっぱら使われていたのです。
ですから昔は子供の囃し言葉に「バ~カ、バ~カ、大バカ三太郎」と言うのがありました。
その大バカの三太郎の上を行くバカだから四太郎、その”四”に”与”の字を当てて与太郎になったのです。
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この回答へのお礼

言われて見れば・・・大ばか三太郎・・・聞いたことがあるような。
しかし、なんとなく、きかんぼうで、あの頃はみんな貧乏でしたが、
「さんちゃん」というのは、元気な男の子・・・三太郎というタダの私のイメージですが。
太郎、次郎、三郎・・・ということで、サブちゃんというのは、多少とも、
かっこよさみたいなものがあるような、イメージです、私の。


三太郎がどうして?・・・というか、漱石先生がそういうのですし、
当時がそうであったことは間違いがないのでしょうけど。

ラクゴでは定吉というのが丁稚の’本名’みたいですが。
どうして、三太郎ではないのか?
女中の’おなべ’は役割名称ででてきますが、やはり、蔑称めいてはいるが、
使われているのに、3太郎の上を行く4太郎で与太郎はしゃれ?

んんん、ネーミングって、深いですね。

お礼日時:2012/01/29 13:18

ごめんなさい、プー太郎は、山田風太郎のことです。

このペンネーム自体、プー太郎から取ったと云う話も聞いてますし、昔からこうよんでました。

せっかくお返事(?)をいただけたので、書き忘れてたことを。
「与太ってる」って言葉もありましたねぇ。

与太ってつくと、不良でもなんとなく馬鹿っぽい。
与太話ってのが、一番ストレートに意味を残してますかね。

余談ですが、人形浄瑠璃で与太郎と同じ役回りは「三太郎」というらしいです。近松の心中重井筒に出演(笑)してます。

以上、蛇足でした。
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この回答へのお礼

そうなんですか?
山田風太郎をプー太郎ですか・・・はは。
映画で昔、魔界転生をみてとんでもない話を書く人としてしか
記憶になかったのですが、たまたま、戦中日記のようなものを読んで
そこから、はまってます。

時代的に感性が親の言ってたことをあれやこれやと思い出させて、
面白いもので。

浄瑠璃というか、一度だけ文楽を見ました。
面白かったのですが、はまったら、あの人形がもっと生きてるようで
気持ち悪くならないか・・・・と、薬物中毒になるような気持ちを
いま、こらえてます。

お礼日時:2012/01/29 12:49

こんばんは。


「落語の与太公は、何でヨタ?」
逆なのかと思います。与太が始まり・・・・

語源は室町時代の浄瑠璃の隠語とも言いますが・・どうなんでしょうね?

私たちの年代は会話の中でも普通に使いました。与太話・・・与太を言う・・
落語では与太に郎をつけて、与太郎とし、主人公にした。

「ヨタコウ、ヨタモノ」与太者は確かに不良のイメージですね。
与太公はどうでしょう?今の生徒は先生をセンコーと呼ぶそうですから。

結論めきますが、与太が始まりです。
それが落語では与太郎になり・・・
でたらめな人間を与太者と言った。
口の悪い奴は「おい!与太!」と言わずに「おい!与太公!」と言った。

ですから同じものです。
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この回答へのお礼

そうなんです、昔を思い出して、いえ、祖母や、実母がそのような表現をして
「あんな与太者とは・・・」というようなことを不良に対して使ったことを
山田風太郎の小説で同じような場面でフラッシュのように、ぴかっと。

私はサスガに使いませんが、というよりすでに通じる相手もいませんが、私にはぴったりと、わかりやすい。

ソレなのに、どうして、ヨタコウと熊さんはいうのだ?とか、これもまた、
いま、ラクゴにはまっているので与太郎(本名?)がニックネームなら
ヨタ公だろうが、何か変だと。

ちなみに「センコー」はいささか古くないですか?
それとも、今でもそういうのでしょうか?

ご老公は偉いのに、えらい違いですね。

なんだか、いろいろ、なつかしいです、ありがとうございました。

浄瑠璃から派生した隠語だとは、昔は浄瑠璃がナウだったのですねぇ・・・・。

お礼日時:2012/01/25 23:18

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