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日本で例えたら皇室を揶揄した歌を歌ったピストルズが、短期間でも活動出来たのが不思議なんですが、その理由とはなんでしょうか?

日本だったらレコード会社や事務所がクビにしそうなもんだし、メンバー自身や家族に脅迫などがすごいと思うんですが、そういうことはなかったんでしょうか?

発売停止や活動停止を喰らいながらも最後まで活動できた理由はなんでしょう?

やはりイギリスのお国柄が大きいのでしょうか?

A 回答 (4件)

お国柄と時代性、その2つが理由だと思います。



時代性から述べます。
60年代後半にはピッピームーブメントがありました。
70年代後半にはパンクムーブメントがありました。
80年代後半にはレイブムーブメントがありました。

ヒッピームブメントはアメリカで起こりました。
ニューエイジという思想運動とベトナム戦争への反対運動が重なり
大きなムーブメントになりました。
そして、ニューエイジ思想が廃れるまで続きました。

パンクロックという音楽は70年代前半、アメリカはニューヨークで生まれました。
反商業的かつ反時代的な、反体制的でシンプルなロックでした。
これがイギリスに渡ると大化けしたのはNo.3の回答になるように
失業問題に対する若者たちの気持ちと上手くシンクロしたからです。
ひとつは、反体制的なポーズやファッションが
欲求不満のはけ口として機能したからです。
もうひとつは、シンプルなロックだったので演奏が簡単だったからです。
ロンドンパンクは「Do it yourself」というスローガンを生みます。
これは「失業を国のせいばかりにしないで、自分でロックでもやって
自分の考えを主張しろ」ということです。
要するに仕事にありつけない若者の多くが自らバンドを始めたり
あるいはバンドを始めた仲間を応援したりしていたので
弾圧や外圧に負けなかったのです。
ただ、音楽的には低レベル化を招きやがて廃れてしまいます。

レイブは娯楽のない街、イギリスはマンチェスターで生まれます。
これについては「24アワーズ・パーティー・ピープル」
http://www.gaga.ne.jp/24hour/
という映画をご覧になって頂いた方が早いと思います。
ポイントは、思想性やスローガンを持たない
極めて享楽的で刹那的なムーブメントだったということです。
レイブはギャング化して自滅してしまいます。

つまり時代性においては
徐々に思想やスローガンを伴わなくなり
90年代後半以降、これといったムーブメントがありません。

次ぎにお国柄です。
ヒッピーズムーブメントは日本において
思想性は広がりましたが
高度経済成長時代を迎えたからでしょうか
反戦運動としては本気に盛り上がらず
どちらかといえば文学的な
拓郎の「人間なんてララ~ララララ~ラ~ラ♪」みたいな感じになりました。
パンクは高度経済成長真っ只中だったからでしょうか
ファッションとしては流行りましたが
EP-4(というバンド)のアルバム「昭和崩御」が発売禁止となり
自主制作盤を流通させていたことなど
ほどんどの人は知らないことでした。
レイブはバブル末期~崩壊期でしたから
ジュリアナやベルファーレでバブリーに大流行しました。

お国柄から言えば
貧しさや戦争などの危機感の不足だったと思います。

でも、そういう意味では今こそ、日本から
パンクのようなムーブメントが生まれてもいい筈なのですが
生まれないのは時代性ゆえか、日本人にはそういうDNAがないのか
それはもう若くない自分には分かりません。
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当時のイギリスは失業率が10%を越えて、大不況の真っただ中でした。

特に若者の就職難はひどく、希望をなくした若者が体制への怒りや不信を募らせていたころです。「パンク」というムーブメント(ファッション、音楽など)は、そういう中で生まれました。ですから、のうのうと暮らしている(ように見える)王室や政治家などを揶揄したり批判したり、刹那的で享楽的なことを歌って、多くの若者の共感を得られたのです。

また、もともと英国では、BBCでも平気で政治家を揶揄したコントを放映していたりしますので、そういう皮肉やパロディーなどに対して、日本人とはずいぶん感覚が違うのだと思います。

なお、BBCは「国営放送」ではありません。NHKのような公共放送です。
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森達也の『放送禁止歌』という本を読んだことがあります。



日本では、ブラックサバスが差別に似ているというだけで自主規制したりしていました。
しかし、実際、放送禁止唄というものは存在しないらしいのです。全てが実体の無い圧力団体(規制団体)による恐怖に怯えた政策サイドが、自主規制により行ったことらしいです。

ピストルズはよー知らんが(メジャー曲のみ聴いたぐらい)、マリリンマンソンなんかもコロンバイン連続射殺事件に影響を与えたとか言われちゃっています。

実際は、後に犯人達がボーリングを的代わりに撃つ映像が見つかっていることからも、マイケルムーアって言う監督が映画でも述べていることですが、別の影響、アメリカの国家的テロ行為などの方がはるかに心理面に暗いダメージを与えます。

参考URL:http://www.ne.jp/asahi/groovy/pandaboy/back/pist …
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こんばんはー。



もちろんお国柄の違いもあるのかもしれませんが、一番の大きな要因は商業的音楽や作られたファッション的音楽でもなく、当時の時代背景にマッチし、大衆の心理状態(特に若年層の)を「ロック」という手段を持って具現化したバンドであったからだと思います。

日本でいうところの何とか団体みたいなものが英国にあるのかどうかは知りませんが、自分達の信念を国営放送であるBBCにおいても貫いて放送禁止や出入禁止になったり、保守的な演奏会場からは「ハコ禁止」されたりしましたが、非常に大きなムーブメントを作り出し(自分達の意図とは反していたのかもしれませんが・・)ファッションを含めた「新しい変革の時代」の分水嶺にまでなったからだと思います。

蛇足ですが、商業的には英国以外の国々では放送禁止になったのは少なく(日本では国営放送局系FMでもかかってました)本国での評判も相まって今でいうインディーズとしては大成功でした。
メンバー的にも後年は対照的な二人のコントラストも「伝説」として語り継がれる要因となりました。

日本では無理だろうなぁー(^^)
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