NHKの大河ドラマ 平清盛があまりの低視聴率で
危機的状態だそうです。
原因は分かりませんが、小生は一度も見たことはないです。
見ない理由は、主演の松山ケンイチがイマイチよく分からない。
松山ケンイチは以前、映画デスノートでL役をやってましたが
よく知らない小生には、目の下を黒く塗った何か得体の知れない
奇行の男という風な、不気味な俳優という印象があって、
この人の出ている番組は、なんかちょっと、という感じで敬遠
します。
それはともかく、題材としての〝平清盛”に対する魅力があれば
視聴率も上がるのでしょうが、小生、清盛のことは詳しくはないが
見たいとも思わない。全く魅力を感じない。
後半は義経や弁慶なども出るそうですが、どうなるやら。
そこで平清盛の魅力を教えていただければと思います。
No.5ベストアンサー
- 回答日時:
批評をするならせめて一度は見るのが礼儀とはおもいますが。
松山ケンイチさんは、いい役者だと思いますよ。デトロイトメタルシティという映画で好青年とブチ切れたメタルミュージシャンを見事に演じていました。デスノートもいい演技でしたよね。悪役を演じて観た者が「ちょっとこの人本当に嫌だ」と思わせるなら名優といっていいんじゃないでしょうか。
私は平清盛をちょいちょい見ましたが、なかなか野心的な作品だと思います。特に汚し方がいい。貴族のきらびやかさと武士の汚らしさを強調するためにあえて武士を汚くしたそうですが、それが実によくできています。今までの日本のドラマではあそこまで汚くしないんですね。どうしても遠慮をする。でもそうなるとリアリティに欠けるのです。そこが実に上手なのがやっぱりハリウッド映画で、戦争映画なんかの軍服の汚し方とかは実に上手です。
当時、武士は貴族から汚らわしい身分と差別され軽く見られていたというのを表現しようとしたそうですが、あの演出を私は全面的に支持します。特に海賊の汚らしさが本当に汚くて良かったですよ。いかにも荒くれ者って感じがしましてね。
その反面貴族はちゃんと綺麗にしています。それに気づかずに「画面が汚い」と批判する人はセンスがないことを自ら告白しているようなものですね。
三上博史さんとかもいいですねー。三上さんはエキセントリックな役をやらせると天下一品ですね。阿部サダヲさんもいかにも狂言回しらしいいい演技をしています。
という役者さんたちや演出の上手さに比べて、脚本が弱いなあという気はしますね。24みたいに次から次へと事件が起きれば面白くなるのかもしれないでしょうが、事実に基づく大河ドラマだけにあまり過度なこともできないですからね。
名作というのはしばしば時代を先行しすぎて世間の理解を得られないということがあります。
映画「羅生門」は当初アカデミックすぎて興行は失敗だったし世間の評価も低かったそうです。それがヴェネツィア映画祭でグランプリを獲ったことで一躍名作となりました。映画「幕末太陽傳」のラストシーンは当初、映画のセットや現代の町中を走り回る演出にする予定だったそうです。川島監督はそうしようとしました。しかし、当時は映画のセットを見せてしまうなんてタブー中のタブー。そんな破天荒な演出があるかと大反対されてボツとなりました。しかし当時助監督だった今村昌平さんや主演をしたフランキー堺さんは後に「川島監督のいうとおりの演出にすればよかった」といっています。またアニメの世界に永遠にその名前を残すガンダムも、本放送は人気が出なくて話数が減らされて打ち切りになったというのも有名な話です。
もしかしたら、今回の大河ドラマも「早すぎた名作」になるかもしれません。少なくとも野心的な作品だと思いますよ。
ご指摘ごもっとも。見ずに批評は食わず嫌い、無理やり
口に入れたらあまりのおいしさに病みつき、ということも
ありえますが、歴史好きの人には時代の好き嫌い、得手
不得手があろうかと思います。
小生、平安末期はあまり興味がなく、また主役の
松山ケンイチも魅力を感じないので、番組を見ても
気が入らないと思い、また視聴率も低いということ
なので、多くの人が同意見か、また別に思う所があるのかと
感じた次第です。
今後は批評する時には、風評より一度見てから
思うところを述べたいと思います。
回答ありがとうございました。
No.11
- 回答日時:
はじめまして。
私も「平清盛」は見ておりません。「王家」「王家」の呼称に違和感を感じるからです。時代考証の本郷和人氏の学術用語をNHKが取り上げて「朝廷」や「皇室」また「○○院」のように言わないから、です。時代考証のお二人は立派な業績をお持ちなのは存じておりますが、それをいいことに「反論するなら、東大や京大の偉い先生を論破してみろ。」との態度をNHKが取るのもいけません。本郷和人氏の一般向けの書物は、わかりやすく中世の魅力を解説しています。私も歴史研究者の端くれであり、この事件で東京大学史料編纂所が使えなくなると困る一人です。ちなみに私は「朝廷」と普段は書いております。
天皇さんは、京都の庶民は「お天子さん(おてんすさん)」で、
臣下は「お上(おかみ)」と呼ぶのではないのですか。
あるいは「帝(みかど)」。
よく知らないのですが、当時、皇室とか陛下とか言ってたんでしょうか。
陛下とか聖上とは言わないにしても、王家もなんか違和感を持ちますね。
回答ありがとうございました。
No.10
- 回答日時:
No.5~9の皆さんのご意見に私も同意します。
私は第1回の「花の生涯」以来、フィクション作品の「三姉妹」「獅子の時代」及び近現代作品だった「山河燃ゆ」「春の波濤」「いのち」以外の大河ドラマは、すべて楽しみに見てきました。
ただ不満だったのは、取り上げられる時代が偏っていたことです。
「源平合戦」「戦国」「元禄」「幕末」と、よく知られた時代が、視点を変えながらではあるものの、度々登場することです。
私自身は日本史が好きなので、万遍なく各時代の物語が見たいと思っていました。
ですから、「新・平家物語(平安末期)」「風と雲と虹と(平安中期)」「太平記(鎌倉末期~室町初期)」「炎立つ(平安中期)」「花の乱(室町後期)」「北条時宗(鎌倉中期)」などが私の期待に沿った時代です。
今年は「平清盛」に決まったと聞いたときには、「新・平家物語」を既に取り上げているのに何故と思いました。
そういえば初期の頃だったので若い人は、知らないんだなと納得しましたが。
小さかった頃、源平合戦のヒーロー義経に対して、平家は悪者だと思っていました。
我が家のルーツが平家だと聞いて、ガッカリしたことを覚えています。
その悪者扱いだった平清盛を、別の観点から小説にしたのが、原作者・吉川英治でした。
私が小学6年生の時に、母から勧められてハードカバーの「新・平家物語」全24巻を読んで感動しました。
勿論、内容を完全に理解したとは言えないと思いますが、当時までの日本文学史上で、三大長編小説(南総里見八犬伝・大菩薩峠・新平家物語)と言われていた内の一冊を読み通したことに達成感を感じました。
その後も、吉川英治の作品をいろいろと読み、戦前は逆賊と決めつけられていた足利尊氏が主人公の「私本太平記」が出版され始めた中学時代には、新しい巻が出るのが楽しみで、これも全巻読了しました。
高校の時に大河ドラマが始まったのですが、「新・平家物語」の次は「私本太平記」がドラマ化されることを心待ちにしていましたが、かなり経ってから真田広之主役で「太平記」が放映されることになって、全編ビデオに撮りました。
今回の「平清盛」では、最初確かに、登場する人物の人間関係が分かり辛いところがあったように思います。
恐らく平安末期の政治情勢を知らない人には、この場面はどういうことなのかと感じられたのは当然だと思われます。
私自身、再度詳しい日本史の書籍を取り出してきて、法皇・上皇・天皇の相剋関係や藤原摂関家の内部権力争いなどの確認をしたくらいですから。
主役の松山ケンイチのことも、これまで私は知りませんでしたが、なかなか上手く演じていると思います。
これまでも、緒方拳・石坂浩二・渡辺謙等々、無名だった俳優が大河ドラマ出演をきっかけに全国区になった例も多いので期待して見ています。
映像の美醜の件は、最初ビックリしましたが、史実に忠実であろうとすると、確かに昔の平安京はああだったかも知れないなと納得しました。
皆さんがおっしゃるように、視聴率に拘って食わず嫌いのままでは、もったいないと思います。
小生が大河ドラマを見だしたのは 風と雲と虹と
からだったと思います。加藤剛の平将門だったかと。
印象に残ってるのは 花神 と 黄金の日々 ですね。
どちらも人気の幕末、戦国期モノです。
やっぱり偏りますね。
ただご指摘の同じものが度々出るのは、小生は 花の生涯
とか 樅の木は残った などは知らないので、若い人が
ある程度の年齢になるころに、また同じものではあるが
視点を変えることで取り上げ、広く知ってほしいというのが
あるのかも知れません。
回答ありがとうございました。
No.9
- 回答日時:
逆に言えば、私はひさびさにレベルの高い内容に仕上がっていると思いますよ。
とかく世間の人は「歴史=英雄物語」とトンデモナイ勘違いをしていて、それを逆手に取る形で制作側も毎回の「時代考証」「監修」に疑問符の付く人選が行っていた形跡が多々あります。低視聴率のケースを見ますと『山河燃ゆ』『太平記』』『琉球の風』『花の乱』がありますが、何れもキチンとした検証を経ての構成がなされています。
逆にヒドイ作品の典型は英雄万歳!の信長・秀吉・家康や徳川家を中心とする橋田壽賀子や堺屋太一の作品です。何れも結論のためにとってつけた内容で低レベルな内容です。質的にみるものは何一つありません。
今回の平清盛ですが、何と言っても武家政権の基盤作りをなした人物であり、同時に菅原道真により閉ざされた日中間の公式外交の門を再び開いた人物として歴史上は評価されます。
どちらかといえば日本人の「感覚」として判官贔屓の名が示す様に、荘園経済に基盤をおく平氏政権は従前の藤原政権と変わらないなどの俗説も闊歩しています。実態をみれば9~10世紀の摂関政治の時代とそれ以後では荘園経済の運営一つにしても天地ほどの差があることはすでに常識的見解であり、高校生レベルの知識でもこの時代の特質を説明することはできます。経済オンチの源氏政権など正面から採り上げる程の意味もありません。
また平氏政権が都を京都に置いた背景には一つの政治勢力としての王臣家に対する睨みを利かせておくとの意味合いもあります。その点では後の室町幕府も参考にしている可能性があると理解出来ます。画面を観ますと、歴史考証にあたった本郷和人・高橋昌明両氏が「中世社会の形成過程を如何にわかりやすく説明しようとしているか」の苦労を手に取るように伝わってきます。
今までの「世間のオヤジ族のご機嫌取り」に終始してきたサイドにも変化は見られます。『豪姫』『龍馬伝』『篤姫』『天地人』にしてもドラマの主人公は歴史の表舞台に立っていた人物ではありません。表舞台に立つ人間を支えた人間の目を通して「時代の英雄」と呼ばれる人物や時代の転換を描写しようとしていた作品です。つまり「歴史をどう表現するか」を正直に問い始めたと言っても過言ではありません。ようやく「普通のレベル(ヨーロッパ的意味での)」に辿り着いただけです。今までが幼稚すぎただけの話です。
視聴率が低いということは、制作サイドが
ガチンコで番組を作っているからですね。
誰もが知る秀吉、家康、幕末動乱などは話を
端折っても、視聴者が勝手に行間を読んでくれますから、
視聴者は そうそう はいはい と話の進行の前方から
見ます。「知ってるんなら、別に見んでも」という話は
見たくなり、「平家って、よう知らんしぃ」という話は
まあ見んでもええかとなるんでしょうかね。(自分が
そうです、スビバセン)
回答ありがとうございました。
No.8
- 回答日時:
人気の戦国時代の武士達が活躍する礎を築いた人物というだけでも魅力的だと思いますが。
武力による解決の道具に過ぎなかった武士がいかに政治に介入するようになっていくのかがよく分かると思います。細かい点での不満は別として、ここ10年の大河の中では毎回楽しみに見ることができる内容です。ろくな活躍をしていない主人公が、あちこちに出没してわけのわからない主張をする近年の大河に比べると、視聴率は負けていますが内容面では大差がついています。
百聞は一見に如かず。まずは一度ご覧ください。現在、前半のクライマックスですので、保元の乱に至るある程度の知識は頭に入れていた方がいいでしょう。
なじみのない時代だからこそ、これを機として前向きに興味を持ってみてはいかがでしょう。
クイズ番組なんかでこの時代の問題が出たら、
ほとんどお手上げで、藤原摂関政治からボチボチ
勉強してる所です。
平氏の出現から平家の台頭は浅くとも広く知って
おかなければとは思っています。(平氏と平家の違い
程度は分かっていますが)
回答ありがとうございました。
No.7
- 回答日時:
清盛だから云々、松山ケンイチだから云々ではないような気がします。
NHK大河ドラマの視聴率(おそらくは平均)の変遷がありました。
http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/3967.html
これみると、福山の竜馬でも、北大路欣也の竜馬でも、20%を超えていませんし…。
清盛個人に焦点をあてると、興味は低くなるかもしれないです。
ただ、平家物語の焦点のあて方や、切り口、視点をかえて物語が動いている
…と考えると、いくらか興味をそそられるのでは?
実際、ライバルである義朝なども出てきますし。
祇王や仏御前などのエピソードなども…出てこないのでしょうかねぇ。
NHKは受信料を取って運営してるから、
民放のように視聴率を気にする必要は
ないはずですが、やはり現場サイドでは数字が
気になるのでしょう。
前作が記録的な視聴率だったら、次作にかかる
プレッシャーが大きくなり、脚本をいじったり、
目先を変えたり、結局だれが主人公かわからない
代物になったら何をやってることやら。
来年の大河は 新島八重 を取り上げるそうで、
女だてらに となんかおもしろそうで、今年
この数字なら来年のスタッフは気が楽だろなー。
回答ありがとうございました。
No.6
- 回答日時:
視聴者なんていいかげんなもので、史実を離れて創作を多くして面白くすれば「史実ではない」と批判し、史実に忠実にすれば「つまらない」と批判します。
今回の平清盛は後者です。また、平清盛は一般的に悪役のイメージが強く、また平安時代末期というのはあまりなじみがなくとっつきにくいのも原因かと思います。
しかし、それでも視聴率は10%代ですから民放であれば合格ラインとも言えます。
同時期の「家族のうた」の3%に比べれば・・・・
”家族のうた”は気の毒ですね。まあ平清盛は多分、途中打ち切りは
ないでしょうから。
例えば中国の”三国志”なら事実を踏まえた上でフィクションを
織り交ぜ面白くしているのですが、そうとは知らずに三国志(三国志演義を
題材にしたもの)に触れると、諸葛孔明は神か超能力者になります。
実際の孔明は軍師より政治家として高く評価されているそうです。
でも、そんなんじゃ面白くないし。
難しい部分で視聴者が選んだのが、〝アカン警察” でも見よ、ですかね。
回答ありがとうございました。
No.3
- 回答日時:
私は結構面白く見ていますけど。
本当かどうかわからないけど、武士だのに貴族化して結局滅ばされた一族の長だと思っていたのが、本当は乱暴者で武士の世界を初めて築き上げた人だと、描かれているのが、新鮮で面白いです。
まあ所詮、大河ドラマで当たるのは、戦国や幕末、及び義経というように、昔からヒーローと言われている人が主人公の時です。
後半、一般受けのために、義経を必要以上に取り上げることを危惧しています。
おっしゃるように戦国、幕末は魅力たっぷりで
おもしろいですね。
武士が貴族、公家化して滅んだのには豊臣家も同様
ですが、なぜこうも取り上げ方が違うのでしょうか。
例えば渡辺謙の清盛と、ユースケサンタマリアの秀吉なら
どちらがおもしろそうだろうかと考えたら、なんとも
答えられない。逆なら 渡辺謙の秀吉に決まってるがな、
となりますが。
この時代なら、清盛が死んで平家滅亡へと向かうところから
おもしろくなるのですが。
回答ありがとうございました
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