No.7ベストアンサー
- 回答日時:
日本人作家のものをランダムに挙げてみます。
夢野久作『ドグラ・マグラ』
埴谷雄高『死霊』
色川武大『狂人日記』
沼正三『家畜人ヤプー』
坂口安吾『桜の森の満開の下』
島尾敏雄『夢の中での日常』
江戸川乱歩『パノラマ島綺譚』
夏目漱石『夢十夜』
内田百閒『冥途』
幸田露伴『対髑髏』
泉鏡花『草迷宮』
中井英夫『虚無への供物』
安部公房『壁―S・カルマ氏の犯罪―』
筒井康隆『虚航船団』
石川淳『狂風記』
No.9
- 回答日時:
井上夢人さん著の「プラスティック」なんていかがでしょうか。
幸せな家庭生活を送っている主人公が、
目覚めると何故かマンションの隣の部屋で、
そして夫が殺されている……。
初めは私も何なのかわからなかったけど、
この主人公は重大な人格障害をわずらっているんでしょう。
もうひとつは、新井素子さんの「おしまいの日」
これもちょっと怖いですよ。
結婚7年目の主婦が忙しいだんな様に寂しいといえずに変になっていってしまう…。
一人称で所々主人公が書く日記が出てくるんですが、後半、
マジックで黒く塗られた日記が出てくるところなんて、結構怖いです。
心がだんだん病んでくるのがわかる小説ですね。
No.8
- 回答日時:
『逃避夢』藤谷文子
別に主人公が精神病である、とかそういった設定があったりするわけじゃないんですけど、主人公は結構病んでると思います。全体的にも病んでます。面白いですよ。たぶんこういうのが好きな人にはたまらないんじゃないかな。
参考URL:http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062107 …
No.6
- 回答日時:
サリンジャー 「キャッチャー・イン・ザ・ライ」
J.D.サリンジャー
村上春樹訳
白水社
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4560047 …
参考URL:http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4560047 …
No.4
- 回答日時:
たとえば、加賀乙彦「スケターワルツ」は摂食障害です。
この本は、加賀氏が本来精神科医であることもありよいです。また、三島由紀夫「音楽」は、不感症の女性がオルガスムスをえられるまでを描いています。これも、いいです。性格分析で有名なライヒの文献を参考にして書いています。No.3
- 回答日時:
すぐに思い付いたのは古井由吉氏の「杳子」です。
(読んだのは10年以上前なので、内容は失念)
調べてみないとわかりませんが、
谷崎潤一郎
安部公房
北杜夫
島田雅彦
筒井康隆
あたりの作品にもありそうな気がします。
No.2
- 回答日時:
ちょっと漠然としたご質問ですね。
もう少し絞っていただけると回答がつきやすいのではないかと思います。それに小説の主人公というのは、たいてい何かしら心を病んでいるものと相場が決まっています。
物語と小説とどう違うのかという文章を読んだことがありますが(誰のどういう本だったかまったく失念)それによると、物語というのは主人公がまともで周りに妙なことばかりが生じるもの。小説というのは周りがまともで主人公が妙なことばかりするもの、なのだそうです。なるほどなあ、でした。
小説というのは市民社会の成立、進展とともに歩んできたものでしょうから、十九世紀以降の小説と呼ばれるものの主人公は、何かしら心のうちに尋常でないものを秘めていると解していいでしょう。そしてそれは多くの場合、病んだ心の状態であると言えなくはないでしょう。
古典といわれる小説のいずれかを開くだけで、そうした主人公たちが思い、悩み、行動し、愚行を繰り返しているのを目の当りにすることができると思います。彼らに共感できるかできないかはわれわれの問題となります。
少し抽象的に過ぎましたので具体例を挙げておきます。
スタンダールに「赤と黒」という小説があります。この主人公は、自分が世に出るためには権力か金が必要だと考えます。そしてそれを得るためには手段を選ぶべきではないと考え行動するのです。
バルザックの「従妹ベット」では放蕩貴族がココット(高級娼婦)に入れ揚げて財産のすべてを失います。
ドストエフスキーの「罪と罰」では、社会に害悪となる人物(小説では金貸しの老婆)は自ら手を下してもよい、そのほうが社会にとってもいいことだし、老婆もほんの少しだけ寿命を縮めるだけのことだと理屈をつけ、行動してしまいます。
これらの主人公が何か異常なことに取り憑かれていることは明らかです。
No.1
- 回答日時:
フランツ・カフカが有名です。
また、これは小説といえるのかわかりませんが、また「心病んだ」とも言えるかわかりませんが、
「12人のビリーミリガン」
多重人格者の手記です。
多重人格の人の自伝や手記はけっこうたくさんあります。小説にもよくとりあげられています。
夏目漱石の「こころ」でも、心を病んだ人が登場します。
意外とたくさんあるのではないでしょうか?
参考URL:http://www.tomita.net/review/y980106.htm
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