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修学旅行の事前学習で八重山地方と沖縄本島との気候の違いについて調べています。
気象台のHPを紹介して頂いて、八重山の方が気温が高いこと、降水量が多いことはわかりました。しかし、何故違うのかがわかりません。地理的な違いから来る気候の違いだと思うのですが、地理的にどう違うのでしょうが?

A 回答 (1件)

こんにちは、私は何度か八重山を訪ねている者です。


出かけているのは主に、本島との気温差が大きくなる冬のため、石垣空港に降り立つと確かに「本島よりもう一段暖かいな」と感じます。

内地に住んでいると八重山も本島も「沖縄」としてひとくくりに考えがちですが、実際には八重山と本島の間は400kmも離れています。本州で言えば東京と仙台くらいの距離であり、これだけ離れれば気候が違っても不思議はないことは納得いただけると思います。

気候に影響を与える因子はいろいろありますが、重要な因子の一つに海流があります。ご存じかと思いますが、ヨーロッパが緯度が高くても暖かいのは大西洋から流れてくる暖流(北大西洋海流)の存在によります。
八重山諸島の周りには暖流である黒潮が流れています。黒潮は赤道付近の熱帯の海に端を発し、フィリピン沖から台湾沖を通り、そして八重山→沖縄本島→奄美→四国→紀伊半島と順々に流れていきます。もちろん「暖流」とは言っても、その途中でだんだんと水温は下がっていきます。
八重山の方が同じ黒潮でも「上流」の方にありますから、海水温は沖縄本島近海のそれより高いわけです。例えば2月だと海水温の差は2℃くらいあり、この差が気温の違いを生みます。また海水温が高ければ海からの水分蒸発も盛んとなるので一般に降水量も多くなります。

まとめると
「八重山も本島もその気候は周囲を流れる黒潮の影響を受けているが、八重山の方がより「上流」側に位置し海水温が高い。このために温度も高く降水量も多くなる」
辺りでいかがでしょうか。
今日(3/20)のニュースで八重山(竹富島)で海開きがあったことが報じられていました。本島の海開きは4月上旬くらいだそうで、海水温の違いはこんなところにも現れているわけですね。

※「気象台のページ」は既にご存じとのことで、以下のページももうご覧になっているかも知れませんが、参考までに付けておきます。
http://www.okinawa-jma.go.jp/ishigaki/kikou/kiko …

参考URL:http://www.okinawa-jma.go.jp/ishigaki/kikou/kiko …
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この回答へのお礼

詳しい解説をありがとうございました。
とても助かりました。
そうか~海流なんですね。

お礼日時:2004/03/22 18:06

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