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バックローディングの音道が長いと低域ホーンとユニット直接放射音に時間差ができて具合が良くないという記事を読んだことがあります
2メートル以下での話でしょうが、分かる人にはエコーのように聞こえるというわけです

しかし3D方式で数メートル後方にスーパーウーファーを設置した場合、例えばメイン音源から5メートル離した場合、時間遅れの問題は聞いたことがありません
もちろん扱う帯域にもよると思いますが、音速は同じでも指向性が鈍いと気にならない?ということでしょうか

A 回答 (3件)

BLH (Back Load Horn) による位相 (時間) の遅れと Multi Speaker System の Super Woofer 位置による位相の遅れとでは出てくる音の質に違いがあります。

・・・質と記しましたが、音質と言っても音色が判る帯域ではありませんので、音色が違うと感じるのは他の音波と干渉することによって生じる高調波歪などの状況が変わることに因るものです。

BLH の Horn 開口部からの音波と Unit 正面からの音波は位相の遅れはあるものの Horn 響鳴波形そのものは直接音波形の相似形に近いものですので、御指摘の通り 100msec 以下の Echo に近い状況になります。

しかし Multi Speaker System の場合は波形合成されるまでの音道が複雑で、Super Woofer の場合は壁や天井からの反射音が殆どとなり、Woofer 以上の帯域を持つ Unit 間では回折波同士が合成されることから単純な Echo にはならず、Pattern 形容し難い音色変化の状況を示します。

Multi Speaker System での Unit 間干渉による Pattern 形容し難い音色変化の状況は計測理論上は歪と解釈されますので、かつてはこれを回避するために発音位置を揃える Linear Phase 型 Speaker System が持て囃された時期もありましたが、振動板内を伝達する Energy 伝達速度が振動板素材や周波数帯域によって異なることを考慮しない設計では Voice Coil 位置を合わせても無意味ですので今では殆ど顧みられなくなりましたね。

BLH の場合は殆どが Full Range Unit に用いられていることから懸念材料は Horn 開口部からの音波が直接放射音よりも遅れるというだけなのですが、実際に拡声器などの Horn では音が直ぐに止む歯切れの良い音がするのに対して風呂場などの反響の多い箱形の部屋ではいつまでも Echo が続くように、BLH よりも Bass Reflex の方が歯切れが悪くて鈍重に感じるものです。

ただし BLH が比較的単純な Echo であるのに対して Bass Reflex では箱内反響で遅れた音波が次々に Duct 響鳴で増幅されて出てきますので、これも単純 Echo とはならない複雑な、Pattern 形容し難い音色変化を示すことになります。

Multi Speaker System で「Super Woofer を Main Speaker System から離して設置した際の音」というのは Listening Room Size の巨大 Enclosure の中に Speaker Unit も Listener も配置された状況というわけですね。

音波の遅れによる音色の影響を調べるには無響音室か反響の少ない広い屋外の草地などで聴き較べるしかなく、一般的な屋内での 「BLH と Bass Reflex などの他の方式による Woofer との音波の遅れによる違い」は『実験不可能』ですので、当然のことながら「(他の方式では) 時間遅れの問題は聞いたことがありません」となります。

私も 40Hz~60Hz の音が定格出力音圧に達するまでに何十回も振動板を往復させなければならない上に Timpani のように打った側から掌で振動を止める奏法がある楽器がピタリと音を止めても何十回も振動板が往復してしまう大口径 Woofer よりも 1/10 秒以下で Horn Load がかかって大音量の Attack が得られる上に音が止めばピタリと Horn Load も止む Full Range Unit による BLH 方式が好きなのですが、近頃は BLH というよりも Labyrinth 型の自作 Super Woofer を小口径 Full Range に加えて愉しんでいます。

3D Woofer もかつて TRIO 社が Σ Drrve と称した NFB (Negative Feed Back) Loop 内に Woofer も入れてしまう Active Feed Back 型のものには興味があるものの、自作の域を超えていますし(汗)、やはり自作が愉しいので(^_^;)・・・。

素敵な Audio Life を(^_^)/
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この回答へのお礼

テクニクスのリニアフェイズをはじめ各社ずいぶん自信満々だった技術の割に廃れてしまった理由はその辺にあったんですね
バスレフ方式のエンクロージャーも逃れ難い問題を抱えつつ未だに主流となっていますが密閉タイプも増えている気がします

時間遅れの問題は他の音波との干渉によって表面化するというのは分かる気がします
ユニット本来の音に、ポート放射音、回析反射音、定在波と部屋にはウヨウヨしていますが、低い音波との時間差はドップラー効果も生じさせます
微妙な音のピッチ変化が発生することもあるのかもしれませんね

最後のトリオ∑ドライブは最近とても興味があり、ダンピングファクターが異常な数値ですが実際の音はどうなんだろうと気になっていました

ご回答ありがとうございました。

お礼日時:2013/08/11 20:43

そうですね。

質問者さんの予想通り、音域が低いほどずれは分かりにくくなります。

音のずれに関しては、アタック音がある程度聞こえないとよほど耳が良くないとずれを感じるのは難しいです。アタック音は低くても100~150Hz(ベースやバスドラムのアタック音の)あたりが下限で、それ以下になると音量差があっても(鋭い立ち上がりの低音)もわーんとした柔らかい音としてしか聞こえなくなっていきます。

バックロードホーンは低域を効果的に増強しますが、バスレフよりも高い音域から下(中低音域)を増幅します。バスレフでの増幅は数十Hzが中心周波数ですが、バックロードホーンの場合、数百Hz以下を増幅しますので、低音のアタック音も良く聞こえ、ずれをかなり感じやすいです。

しかし、スーパーウーハーなどの場合は数十Hzがメインですし、クロスオーバーを下げている場合は余計にわかりにくくなります。スーパーウーハーをAVアンプにつないでいるのならば、タイムアライメント(スピーカーまでの距離をアンプに入力することで遅延を調整する機能)もしていると思います。その場合は、すでに距離による遅延は調整されているので余計に遅延は分かりにくいと思います。
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この回答へのお礼

やはり帯域が低いと検知しにくいのかもしれませんね
デジタル補正機能も進化して、タイムアライメントコントロールも自由になっているみたいですが駄耳ゆえ使いこなす自信がありません
ご回答ありがとうございました。

お礼日時:2013/08/11 20:16

どちらも、低音域の不足を補う事からみれば役割はは同じですが、


仕組みが違うので、同じに論ずるのは、如何なものでしょうか?

御存知の様に、低音域は指向性が薄いので、ネットワークで、
低音域しか受け持たないウーファーはどこに設置しても良いと、
されてます、極端にメインスピーカーとの距離を取らなければ、
距離による、時間の遅れは、御指摘の通り、気にならないのだと
思います。
私は、ネットワークによる位相のズレの方が気になります。

バックロードはホーン長が2.5m以上有ると、土管の中に
居る様な感じになります、1.5~2.0mの範囲であれば、
気にならないですね。
フルレンジ一発でネットワークが無いので、スピード感が溢れる
再生音は言葉に現わせない物があります、テンパニーの再生音を
聴くと、病み付きになります、大汗を掻いて自作した苦労が、
吹っ飛びます。
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この回答へのお礼

オーディオは何をしても音に変化が出るといいます
ネットワークの問題も確かに深刻な場合もあります
そんな壁で悩んでいる時にフルレンンジのシンプルな音はほっとしますね
自作バックロードも経験がありますが、そのパワー感は魔法のようでした
ご回答ありがとうございました。

お礼日時:2013/08/11 20:09

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