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漢文の「杞憂」で再読文字が使われた文で『不当墜邪』(→当に墜つべからざるか)という文があり、訳が『当然落ちてくるかもしれない』になります。でもどうしてそのような訳になるのか理解できません。打ち消しの『不』がぁるから私は『当然落ちてこないだろう』になると思っていました・・。内容のつじつまから考えると自分の訳は間違ってることが納得できるのですが、文法的にも理解したいので教えて下さい!!

A 回答 (4件)

初めまして。


「杞憂」について、皆さんが丁寧に説明していらっしゃい
ますので、新たな説明は不用かと思いますが、31kiさん
が気になっておられるところだけ、解説してみたいと
思います。

「不当墜」
この部分だけ見れば、再読文字「当」の句法
に乗っ取って訳すと「当然落ちてこないだろう」になり
ます。31kiさんが考えられた訳ですね。

ですが、そのあとの「邪」に注目してください。書き下し
文で「か」と読んでいると思います。これは疑問や反語
を表す助詞です。古文で係り結びを習いませんでしたか?
「ぞ・なむ・や・か・こそ」の「か」。これと同じ意味
です。ここでは「反語」として機能しています。
反語の訳し方は「どうして・・だろうか。いや、・・
ない。」。そこで・・の部分に「不当墜」の訳を入れて
みましょう。

「どうして落ちてこないだろうか。いや、当然落ちてくる
だろう。」

「反語」を使って訳せば、肯定の文章になります。
それを、前後の文脈に合わせて「当然落ちてくるかも知
れない」と訳してあるのでしょう。

31kiさんの疑問は、「反語」で解決できると思います。
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『不当墜邪』bu4 dan1 zhui4 ye2.


「当然落ちてくるに違いない(だろう)・・・「まさに落ちてくるに違いない」を更に強調して、疑問の意を含めた句になります。

文法的には'双否定句'といって、二重否定つまり'肯定'をより強調する句体です。従って'肯定句'になります。
不:副詞。否定。
当:助詞。(正当の省略形)。まさに~べし。
墜:動詞。落ちる。
邪:助詞。反詰、疑問、感嘆、決定 の意味。本件の用法では「反詰」の意で口調を強めるために語尾を疑問形・反問形にする働きがあります。

キーポイントは二重否定=肯定 のところです。
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こんにちは、疑問はつきませんね。



さてご質問の件ですが、すこし勘違いをなさっていますね。

「不」が打ち消しているのは、「当」です。ですので、文法的に訳しますと。

落ちることが、当然でないだろうか、いや当然に決まっている。(反語)

「当」は 副詞的(助動詞かな?)な漢字ですので、「不常有」「常不有」のような「部分否定」「全部否定」の考え方で考えると良いと思います。
「不常有」(常に有る訳ではない[部分否定])
「常不有」(ないことが、常である[全部否定])

ちょっと思いつきで書いたので、間違っていたらごめんなさい。(手元に資料がなかった・・)
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これは、列子第一篇で、


天が落ちるかどうか心配した人がいて、
「落ちないよ。天は気の集まりじゃないか」
「天は落ちないとしても、太陽や月や星は落ちませんか」
という場面ですね。

原文の「日月星宿不当墜邪」の「不当墜邪」は、
「不」と「邪(や)」で、反語になっています。
日本語で、「~では無い」で否定、
「~では無いのか」で疑問・心配を表します。それと同様です。

残りは「当墜」です。
「当墜」を訓読すると「まさに墜ちるべし」
となります。「当」は「まさに~べし」と読み、
「当然~になるだろう」を意味します。

「当墜」で
「当然墜ちてくるだろう」
それを反語にして、
「当然墜ちてくるのではないか」
となります。

だから「当然墜ちてくるかもしれない」
という訳も、理屈には合っています。
「当然墜ちてくる」に、疑問の「かもしれない」をつけたわけです。

しかし、その訳だと、
反語による疑問・心配ということがわかりにくくなっています。
また個人的には、文章全体から見て、ここの助字の「当」が、
確信を示す強い意味のようには思えません。
どっちかというと、
「墜ちてくるのではないでしょうか」
のような訳の方が、この場面には合っていると思います。
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