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慰安婦問題について、にわか勉強しているものです。
どっちかというとネトウヨ(?)ぽい考え方に傾いています。

質問です。

国連における奴隷制(性的奴隷を含む)の定義は、

「奴隷状態とは、所有権を伴う権力の一部もしくは全部が
 一個人に対して行使されている状況もしくは状態である」

というものらしいです。そこで次の質問に、簡潔に答えていただければと思います。

(1) 旧日本軍における徴兵された軍人は、国連の定義にいう奴隷制度の奴隷だと思いますか?
(2) いわゆる従軍慰安婦は、国連の定義にいう奴隷制度の奴隷だと思いますか?
(3) 現代の売春婦は、国連の定義にいう奴隷制度の奴隷だと思いますか?
(4) (2)と(3)が異なるとしたら、その理由は何だと思いますか?
(5) 現代日本で、国連の定義にいう奴隷制度の奴隷がありますか? それは何ですか?

以上について、考えを聞かせていただければと思います。

質問は以上です。

*--------------------*

質問の経緯を書いておきます。
戦前ならどこにでもある身売り話を、大げさにしたものが慰安婦証言だと思っております。
身売り話ならかわいそうで同情できますが、
性奴隷だというのはセンセーショナルに過ぎ、同情が吹き飛ぶように感じていました。

ところが国連における奴隷制(性的奴隷を含む)の定義ならば、性奴隷といえるような気がします。
しかしどうもしっくり来ません。範囲が広すぎな気がします。

この定義を無制限に適用するなら、世界に奴隷はあふれているような気がします。
戦中の日本人など一億総奴隷といっていいのではないでしょうか。
要するに、この定義には欠陥があるような気がするのですが、それが何か、すぐに思いつきません。
なので、皆様の考えをお聞きして、私の気になっている欠陥がなんなのか考えてみたいのです。

よろしくお願いします。

A 回答 (5件)

>「奴隷状態とは、所有権を伴う権力の一部もしくは全部が、一個人に対して行使されている状況もしくは状態である」



というのは少し説明が足りませんね。本来は
「奴隷状態とは、所有権を伴う権力の一部もしくは全部が私権を有する個人に対して行使され、本人の私権の一部または全部が否定されている状況もしくは状態である」
です。つまり奴隷になると、自由人(一般的な人)と違い、自由に買い物できないとか、自由に移動できない、自由に結婚できないなどの私権が奪われたことになるわけです。

この自由(自由選択権)が奪われる、と言う事に関して金銭は関係有りません。たとえば麻薬組織が麻薬栽培に適した農地を得る為に、近隣の村を襲撃し、その支配下に置き、村人を使役すれば十分に村人達は奴隷状態といえます。
実際に南米の奥地やタイ・ミャンマー国境地帯などでは現実に起きていることです。

なにも金銭で買われて逃げられず労働をする、だけが奴隷ではないのです。

自由な私権の制限がキーポイントですので、それに即して回答します。
(1) 旧日本軍における徴兵された軍人は、国連の定義にいう奴隷制度の奴隷だと思いますか?
違います。なぜなら徴兵制は国民国家(民主主義国家)が行うものだからです。絶対君主制の時代の軍隊は、王が徴用する兵士(貴族などを含む)が王に忠誠を誓う王の私設軍が一般的で、お金持ちの王国なら傭兵も多かったといわれます。日本の武士は各藩主(領主)に忠誠を尽くす家来の集まりが軍隊です。
王政の臣民には国を守る義務はなかったのです。

国民国家になって初めて「自分達の国は国民が守る」という義務が生じます。この義務にそって行われたのが徴兵制であって、これは国会などの民主的な議会が法として制度を決定するものです。

ですから徴兵は「国民の義務」であって、奴隷では有りません。

(2) いわゆる従軍慰安婦は、国連の定義にいう奴隷制度の奴隷だと思いますか?

いいえ違います。
日本の従軍慰安婦は非常に特殊です(特殊な理由は最後に付記として書きます)日本の従軍慰安婦は、国が法制化し売春婦を集めたものです。売春婦達は労働者であり、従事する仕事が性奉仕であっただけです。その他の権利や義務は他の労働者とまったく同じであり、辞めたければいつでも辞められたのです。
しかし就労場所が軍隊が戦争している場所、であるため、やめようと思っても安全に帰国する事が困難でしばらくやめられなかった、などはあったといえます。

また売春婦を集めていた斡旋業者の中には、借金を持ちかけてその代わりに働かせていた、ということもあるようです。この場合は私権の制限(借金を返すまでは仕事を辞められない)があり奴隷状態になりますが、日本政府や軍部はそのような行為をやめるように再三警告を出し摘発を行っています。

したがって「従軍慰安婦制度」そのものには奴隷制のかけらもありません。
詳しくは:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%BB%8D%E6%85%B0% …
wiki:軍慰安所従業婦等募集に関する件をご覧下さい。

(3) 現代の売春婦は、国連の定義にいう奴隷制度の奴隷だと思いますか?

そういう場合もありますし、そうでない場合もあります。
まず日本国内において性風俗に従事している人々は原則的に自分の意思でその仕事についています。ただし、中には闇金などで借金し、借金を返す為に強要されている人もいるかもしれません。その場合は奴隷状態にあたります。

海外においては、たとえば飾り窓で知られるオランダの娼婦は政府に登録された売春婦です。彼らは自由意志で開業していることを厳しく確認されますので、100%奴隷では有りません。

また途上国などにおいて子供売春が問題になりますが、少なくとも10数年前までは、かなり強制的な労働が多かったようです。特に貧しいミャンマーやラオスなどから借金のカタや拉致などによって連れて来られた子供たちはまさに奴隷であり、大問題になりました。

2000年代に国連も協力してこれらの問題をかなり改善したと同時に、周辺国自体が裕福になってきたために、そのような奴隷は少なくなってきています。ただし、ゼロにはなっていないのが問題です。

さらに、良く言われる韓国人売春婦によるアメリカや日本への出稼ぎですが、これも自由意志で仕事に従事しているものと、奴隷的に扱われているもんがあるようです。ただ、外国に行くにはそれなりの手続きや費用がかかるので、多くの売春婦が何らかの制限を受けているといわれます。たとえば入国直後にパスポートなどを手配側に取られてしまうと、その後はいやでも働かざるを得なくなる、というなことです。これが今最も問題とされる性奴隷問題であるといえます。


(4) (2)と(3)が異なるとしたら、その理由は何だと思いますか?

上記に書いたように「自由意志でその仕事に従事し、自由意志でやめることが出来るかどうか」です。特に日本軍の従軍慰安婦については、性奉仕という特殊性による高額な報酬のほか、戦地という特殊性による危険手当的な報酬もあったため、一般的な兵士の10倍以上の高給を得ていたといわれています。もちろんこの報酬は個人の銀行口座などに振り込まれ、個人の手当てになっています。

(5) 現代日本で、国連の定義にいう奴隷制度の奴隷がありますか? それは何ですか?

(3)でも書きましたが、日本ではほとんど奴隷はありません。ただし借金を返す為に望まない性風俗ではたかざるをえないとか、男性なら特殊な飯場(山奥のダム工事現場など逃げられない環境)で強制労働させられる、など「ない」とは断言できません。
ただし、普通の多くの日本人は奴隷制度とはまったく無関係です。

付記
日本が従軍慰安婦で世界から非難されるのは「奴隷」に関する歴史的な相違があるからです。

日本においては律令政治が整った時点で国家制度として「奴隷」はなくなっています。もちろん国連が問題視する「金銭売買される労働力」としての奴隷制度は存在し、借金のカタとか自分そのものを労働力として身売りする、という方法がありました。
しかし、これらは借金を返せば自由になれる、という点において古代やアメリカの奴隷制度と決定的に違っています。
またこの借金の保証として労働力を提供する、ことを奴隷とするならば「おしん」ですら奴隷制度であることになります。
日本人はこのような形で奴隷制度と付き合い、それ以外の奴隷制度を知らないのです。この点にまず留意してください。

そして、欧米の奴隷制をどのように理解すればいいか、といえば、現代でかなり近いのは「家畜」制度でしょうか。またはペット販売店でもいいでしょう。

最近でこそペットや家畜は野生のものを使うことは殆どなくなってきましたが、昔は家畜といっても野生のウマやウシを捕まえてきて利用することも多かったわけです。

これを人間に置き換え、アフリカで自由に生活しているアフリカ人を無理やり拉致して家畜同様に使役すればアメリカの奴隷制ですし、ペットのように価値のある血統とそうでない血統で値段を分ければ、戦争で負けて負けた民族全員が戦利品として売られ、教師や医師など価値のある人は高くそうでもない庶民は普通、子供は安く売られて誰かの所有物として扱われたのが古代の奴隷制だといってもいいぐらいです。

とにかく日本人が意識すべきなのは「ヨーロッパ人にとって奴隷とは、家畜同様、所有者の持ち物である」ということです。ですからペットを殺しても罪にならないよう(道徳的には問題ですが)、奴隷を殺しても殺人にはならなかったのです。

これがヨーロッパ人の考える奴隷制です。これが留意点2です。

最後が欧米人にとっての性です。日本人は性に昔から寛容であり、吉原などの公娼場所などもありました。しかし、欧米には公娼は奴隷制度の終焉とともにほとんど終焉していったのです。

そのため第二次世界大戦の時代まで下がると、戦時下公娼制度を維持しているのは日本だけであり、あとの軍隊は大体どこでも現地にいる私娼を買うことで性欲を満たしていたといえます。
これはこれで問題なのですが、しかし少なくとも「国家が売春を斡旋している」という非難は浴びずに住んでいたわけです。

この奴隷制度廃止から転じた公娼売春婦の奴隷的制度の改善、というのがヨーロッパで起きた為、西欧人は特に公娼制度には批判の目で見るのです。

つまり「募集に強制があったかどうか」という問題ではなく、従軍慰安婦制度そのものに批判がある、ということなのです。

しかし、日本は奉公としての奴隷制度には否定的ではないし、そもそも慰安婦はほぼ自由意志である、と言う点から問題視することがないのです。それは現代日本における性風俗従事者が自由意志で行っている、という点と一致します。

このような文化をもつ日本とコンフォートウーマンは奴隷と歴史的に解釈してる欧米の議論がかみ合うわけがないのです。そこが特に欧米人の従軍慰安婦発言の核にあることが最後の留意点です。

韓国と日本が論争している分には、あくまでも制度上強制があったかどうかだけなのですが、欧米的には「そもそも奴隷的」になるのです。
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この回答へのお礼

詳しい回答ありがとうございます。

単純に要約するのは失礼で申し訳ないことですが、ポイントを抜き出すならば、
つまり、自由な私権が制限されている場合は奴隷。
そうでない場合は奴隷ではない。
という見解ですね。私権の制限の範囲が新たな考察の対象になりそうです。
いや、大変、参考になりました。
ありがとうございました。

お礼日時:2014/03/18 06:15

(1) 思いません。

お隣の韓国、スイスなどなど徴兵制の国家は多々ありますけど
  奴隷制なんて定義されてません
(2)場合によるんじゃないかな?
  あれは国営じゃなく、民間経営だからその民間企業が慰安婦を奴隷のように
  扱って居たら奴隷制といえなくもないが、少なくとも国家の責任でない
(3)売春はドイツなど合法の国家もあり、それは国別に定義している
  それは国連では定義してないと思う
(4)その売春をしている人間の人権がちゃんと確保されているかどうかですね
(5) 国連の定義している奴隷の有名な条約は2つ
  1949年『身売買及び他人の売春からの搾取の禁止に関する条約』
  1957年『奴隷制度廃止補足条約』
   それに該当するのは表面的にはいません
 

 
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

つまり、慰安婦となった後の扱いが奴隷的であるか否かが、奴隷制か否かの分かれ目
という見解ですね。
大変、参考になりました。
ありがとうございました。

お礼日時:2014/03/18 06:18

(1) 旧日本軍における徴兵された軍人は、国連の定義にいう奴隷制度の奴隷だと思いますか?


     ↑
思いません。現代でも徴兵制を敷いている国は
多いですが、それを奴隷と呼ぶ人はおりません。


(2) いわゆる従軍慰安婦は、国連の定義にいう奴隷制度の奴隷だと思いますか?
       ↑
思いません。彼女らは自由意思で慰安婦になっただけです。
自由のある奴隷、てのは論理矛盾でしょう。
それに兵隊の何倍もの収入がある奴隷なんていませんよ。


(3) 現代の売春婦は、国連の定義にいう奴隷制度の奴隷だと思いますか?
       ↑
思いません。娼婦達は自由意思でやっているだけです。
そうでなかったら、世界中奴隷だらけです。


(5) 現代日本で、国連の定義にいう奴隷制度の奴隷がありますか? それは何ですか?
       ↑
奴隷はおりません。
国連の定義が不正確ですし、それを文字通り解したら
公務員は総て奴隷になりかねません。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

つまり、自由意志によらず慰安婦になった場合は奴隷。
自由意志をもって慰安婦になった場合は奴隷ではない。
という見解ですね。
大変、参考になりました。
ありがとうございました。

お礼日時:2014/03/18 06:19

 この国連の定義なる物を知りませんが、回答してみます。



 まず、(2)(3) の回答に関連しますが、ここで言う慰安婦と売春婦は、行っている事は同じでも、存在の意味が全く違います。

 売春婦というのは、「売」の字が使われているように、その行為自体がビジネスです。
 対して、慰安婦というのは、それ自体がビジネスではないという事です。

 慰安所に行くときは、いくらか支払ったという話もありますが、営利目的で慰安所が設置されていたわけではありません。
 設置の目的は、一般住民に対する不祥事防止、性病予防、防諜が大きな目的であったとされています。

 問題は、慰安所が軍や関連事業者により管理運営され、慰安婦は何らかの方法で拘束されていたという事です。

 売春婦も拘束されて、強要されていた場合もあるでしょうが、それは反社会的組織などによることで、公的機関が関与していたわけではありません。

 以上を踏まえまして、

 (1) 徴兵による兵士は、奴隷です。

 (2) 慰安婦は、性奴隷です。

 (3) 現代の売春婦の大部分は、奴隷ではない状況でしょう。

 (4) 理由は最初に書きました。

 (5) ないと思っています。

 戦前の身売り話は、民間業者による行為で、業者は前金を渡して女性に働かせて返させるという全くのビジネスです。

 >世界に奴隷はあふれているような気がします。
 >戦中の日本人など一億総奴隷といっていいのではないでしょうか。

 その通りだと思います。

 国連の定義は、民主国家でない国の国民は、奴隷と変わらないと言っているのだと思います。

 最後に、籾井NHK会長の慰安婦に関する発言は、馬鹿の見本だと思います。「韓国人慰安婦問題」とオランダの飾り窓は何の関係もありません。あんな頭の悪い人間が、会長になれる NHK とは何でしょう。

 お答えになっているでしょうか。
 
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

つまり、ビジネスでないならば奴隷。
ビジネスならば奴隷ではない。
という見解ですね。
大変、参考になりました。
ありがとうございました。

お礼日時:2014/03/18 06:17

>(1) 旧日本軍における徴兵された軍人は、国連の定義にいう奴隷制度の奴隷だと思いますか?



いいえ。
売買代金が支払われていないから。

>(2) いわゆる従軍慰安婦は、国連の定義にいう奴隷制度の奴隷だと思いますか?

はい。
売買代金(=見受け金)が朝鮮人商人によって支払われている場合は、朝鮮人商人による奴隷支配となるでしょう。
当時の朝鮮人商人は大日本帝国の臣民でしたので、彼らの悪行も大日本帝国が責められます。

(3) 現代の売春婦は、国連の定義にいう奴隷制度の奴隷だと思いますか?

いいえ。
売買代金が支払われていないから。
現代の韓国人の経済水準では往復5万円の航空券を自腹で購入して、ビザなしで日本に90日間滞在し、その間、一晩3-5万円を稼ぐことが可能なようです。
韓国人売春婦からみれば日韓90日ビザなし入国制度の下で自由に違法売春できるので、わざざわ身売りする必要無し。

(4) (2)と(3)が異なるとしたら、その理由は何だと思いますか?

売買代金を払って、人身を拘束したか否かの違いです。

(5) 現代日本で、国連の定義にいう奴隷制度の奴隷がありますか? それは何ですか?

現代の日本では奴隷はありません。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

つまり、売買代金を払って人身を拘束した場合は奴隷。
売買代金が払われずにいる場合は奴隷ではない。
という見解ですね。
大変、参考になりました。
ありがとうございました。

お礼日時:2014/03/18 06:10

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