僕はクリスチャンでありませんが、旧約聖書と新約聖書は通読し、特に旧約聖書の天地創造とかモーゼとかの物語が読んでて面白かったです
旧約聖書のノアの洪水物語(創世記6章~創世記9章17節)
http://missclarapress.com/2014/06/15/bible-noah/
神はノアに言われた。
「すべて肉なるものを終わらせる時がわたしの前に来ている。
彼らのゆえに不法が地に満ちている。見よ、わたしは地もろとも彼らを滅ぼす。
あなたはゴフェルの木の箱舟を造りなさい。箱舟には小部屋を幾つも造り、内側にも外側にもタールを塗りなさい。
(中略)
見よ、わたしは地上に洪水をもたらし、命の霊をもつ、すべて肉なるものを天の下から滅ぼす。地上のすべてのものは息絶える。
わたしはあなたと契約を立てる。あなたは妻子や嫁たちと共に箱舟に入りなさい。
また、すべて命あるもの、すべて肉なるものから、二つずつ箱舟に連れて入り、あなたと共に生き延びるようにしなさい。それらは、雄と雌でなければならない。
それぞれの鳥、それぞれの家畜、それぞれの地を這うものが、二つずつあなたのところへ来て、生き延びるようにしなさい。
(中略)
「さあ、あなたもあなたの妻も、息子も嫁も、皆一緒に箱舟から出なさい。
すべて肉なるもののうちからあなたのもとに来たすべての動物、鳥も家畜も地を這うものも一緒に連れ出し、地に群がり、地上で子を産み、増えるようにしなさい。」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
というように、神はノアと家族、動物、鳥たちと子を産み、
増えるよう言っています
しかし、映画ではノアは人間は悪なので滅びるよう命令されたと
思い込み、ノアの長男 セトの嫁のイラ (ハリー・ポッターの
ハーマイオニー)が身籠もった時、もし生まれたのが女の子なら
子供を産み、人間が滅びないので殺すと急に悪人に人が変わ
ってしまい、すごい違和感がありました
原作と映画であらすじが変わっちゃうことはよくあることですが、
今回は話の根幹をねじまげており、僕には許容できませんでした
聖書では「妻子や嫁たち」と言ってるのに、嫁は長男の嫁 イラ
だけで、ハムの思い焦がれた女の子を見殺しにしたのも変です
特に聖書を通読してる人などクリスチャンでもほとんど見たことが
なく、この映画で間違った「ノアの箱舟」 を植え付けられるのが
悔しいです
クリスチャンはなんでこんな映画を容認してるのですか?
No.4ベストアンサー
- 回答日時:
#2で回答した者ですが#3欄の補足を拝見しました。
アロノフスキー監督および脚本のハンデル氏が参照した書物に関しては、公式パンフレットに「さまざまな宗教、歴史、学術的資料を総動員した」とありますが、具体的には少なくとも聖書全編のほか、死海文書、エノク書、ヨベル書、現代の各種学術書などだとされています。監督は本作について、世界各地で膨大な数のインタビューに応じてきましたから、下記の記事もそういう発言を受けてのことでしょう。http://www.newrepublic.com/article/117182/darren …
参考 URL ありがとうございます
英語で読むのに時間がかかり、しかも、英語の意味よく
わからない所もあちこち出てきて、お礼遅れました
旧約聖書の中で ノアの箱舟の文章はとても短いものです
それを映画にするといろいろ補間しないと映画にならない
のはわかります
そうだと言って話の本筋を曲げてはいけませんが、
人それぞれ解釈の仕方違うので、こんな映画になっても
怒ることないのかもです
No.5
- 回答日時:
たびたびすみません。
#4に追記します。ウィキペディアなどで「ノアの方舟」の項を見てもわかりますが、例えばミケランジェロは洪水の残忍さを絵に描いています。つまり、洪水が多くの善であろう人々を犠牲にしたと考えた人間は、アロノフスキー監督チームが初めてではありませんでした。しかもミケランジェロは、がちがちのキリスト教文化のまっただなかにいた人です。ところで余談ですが、#3さんも示唆されているように、聖書にいろいろな解釈があるのと同様に、(再度断っておくと、ノアの物語に関係する宗教はキリスト教だけではないのですが)クリスチャンの資格についてもいろいろな考え方がありますし、キリスト教の中のさまざまな宗派によっても、それは異なります。
質問者さんがクリスチャンから何を言われたのかは知りませんが、そもそも神の前では人は平等なはずなのですから、クリスチャンに「なれない」人などいるはずがないと私は思いますし、一方では、クリスチャンにならずともイエスを愛したり、キリスト教の教えを参考にすることはできます。
それから、もうひとつ申しておくと、この監督は常に「盲信」をテーマにしています。何かを夢中に信じすぎる、頭の固い主人公が陥る心地よくも恐ろしい罠について描いてきました。それをどう解釈するかは、見る者にゆだねられていますが、なにごとにも裏表があるのだということを、この監督は常に見せつけてくれます。
映画が人々の柔軟性の一助となればと、私はファンとして思っています。
参考URL:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8E%E3%82%A2% …
Wikipedia の URL ありがとうございます
何が正しいのか、難しいですね
「事実」をそのまま記載したならこれが正しいというのが
ありそうです
学問、科学の発達とともに次第に真実に近づいていけるかも
「伝言ゲーム」だと最初に言った人が正しく、口承とともに
違うものになって行きます
旧約聖書のノアの箱舟の場合、「事実」なのか「伝言ゲーム」
どっちとして考えるノでしょう?
No.3
- 回答日時:
こんにちは。
ご質問は
■原作と筋が違いすぎることへのものすごい違和感
■聖書を経典とする信仰者は全世界にいるはずなのに、なぜこの映画が許容されているか
でしょうか。
既ご回答に、映画だから刺激性や娯楽性を追求してあるので、原作と違うのは仕方ない、とのご意見に対して
>聖書に書かれていることを正確に知りたいと見に行ったのですが、
見る人それぞれ求めるものは違うので仕方ないのかも
と質問主さんは返事されているので、映画を作る側・見る側両方の、解釈や目的の多様性、については、よく承知されたろうと思います。
また、この映画の製作者は、ノアの方舟にこどものころからの、かなりの思い入れがあって、彼なりの独自の解釈を具現化することこそに意味があったことは、#2さんのコメントに詳しく説明されています。
そのうえで思ったことを書きますと、
質問主さんは、聖書をその通りに読んで、そのまま信じて、「神は愛である」「神は慈悲深い」という目線にたって、物語をとらえていますよね。キリスト教やユダヤ教の教会やシナゴーグであるとか、信者がいる小中学校で教えられるような内容も、基本はそうなので、その読み方じたいはまちがっていません。
ただ、まったくべつの読み方が存在し、世の中で許容されていることも、知っておくほうがいいように思います。既ご回答に、この物語は歴史学者かなにかが検証したら、史実とは異なったというような示唆があるようですが、聖書を神学的にある程度アプローチしていくと、聖書そのものも、シナゴーグや教会で教えられるように、なになに五書はモーセがいつ書いたとか、なにの福音書はだれが書いたとかというのは史実ではなくて、実際は、預言書もあとから書かれたとか、創世記だって話の途中で筆者が明らかに変わっているとか、つまりは最初から「人の手」で、宗教というものをつくりあげるために、すごくたくさんの人が間違いながらつくりあげたものということがわかってきます。つまり、ユダヤ教やキリスト教のラビだとか司祭や牧師だとか、ある程度聖書に詳しい人たちの中にも、じぶんの信仰心ーー聖書をそのままに信じるーーとはべつに、歴史的にみるとこれは正しくないだとか、そういう理性的な部分、聖書を疑っているというより信じていない部分がある人がいます。
そういう聖書への近づき方をしたことがなくても、だいたいは想像がつくのではないでしょうかね。宗教や宗教書は、人間から死への恐怖を取り除いて、生きる希望を与え、集団生活に目的と秩序を与えるものだった。たとえばノアの方舟とか、ヨブの物語も、いまのように大津波のあと被災者にある程度の補償がある時代じゃないころに、天変地異にみまわれた人たちの気持ちをどうするかという問題がある。古代は因果応報という考え方が主力でした。長く治らない病気に苦しむ人や、障碍者がうまれる家庭には、これはだれだれの罪がこの人に現れたのだと。しかし、この考え方でいくと天変地異は説明できない。だから、大災害にみまわれた人たちに神の愛を説くには、ノアの方舟やヨブの物語が必要だったのです。これは理解できないけれど神の御意志だと。
もちろん、聖書をそのままに信じようとするのも大事です。だけど、そういう素直な信仰心をもとう、神は慈悲深い、神は愛だ、と信じようとすると、聖書全体が矛盾だらけですよね。この監督はたまたま、ノアに興味があって、物語の矛盾点をじぶんなりに表現しようとし、映画というかたちをとるとこういう解釈になった。だけど、ノアの方舟だけじゃなくて、ヨブの物語だって、ヨセフだって、バテシェバ、ソロモン、ヨナ、新約のキリスト、洗礼者ヨハネ、放蕩息子、黙示録。いろんな人たちがそれぞれの矛盾を解決しようと、古今東西、映画だけではなく小説や詩の形をとったり、絵画や写真だったり、さまざまな表現方法をとっています。そして、表現が極端だとか、聖書の読み方と合っていないというのは、珍しくないのです。作品が世の中からの反響をうければうけるほど、聖書をそのままに教えたい、解釈したいという信者との間で物議をかもしますが、それだっていまにはじまったことじゃない。
散漫になりましたが、ようは最初から、聖書にはいろんな読み方がある、とわかっていただけると嬉しいと思います。今後も聖書を読むときに、一回一回のじぶんと違う表現に違和感を感じて離れたりせずに、むしろもっと知ろうとしてほしいと思っています。なお、映画だけではなくて、聖書の解釈にはさまざまな書籍も出ています。
この回答への補足
pate_brisee さん、、ごめんなさい
ucok さんへのお礼を間違って、ここのお礼に書いてしまい
ました
お礼を補足に書かないといけなくなり、本当にごめんなさい
僕の質問を正確に把握して、回答してくださり、ありがとう
ございます
僕が旧約聖書・新約聖書を通読した時、学校で習った科学、
歴史は捨てて、聖書が正しいと「仮定」して読んでも
あちこち矛盾があって理解難しいでした
クリスチャンからは僕みたいに頭で考える人間はクリスチャン
になれないと「予言」されたりしていました
4つの福音書だけでも、あちこち人数とか時間とか違ってる
ので、公開されていない文書もあるとのことで、それも公開
しちゃうとさらに混乱しちゃうのでしょうね(死海文書とか
どこかで読むことできるのでしょうか)
ノアの箱舟も、もしかしたら別の文書があり、それらの文献を
監督が調べて、正しいと判断したもので描いたのが、今回の
映画なのでしょうか?
監督の根拠とした文書、資料を知りたいです
ucok さん、真摯な回答ありがとうございます
とても勉強になり、また、考えさせられました
今回の映画では、神(創造主)から直接、ノアに
言葉で伝えた部の描写はなく、人間、地上の動物が
水没するイメージでノアに伝えているようですが、
なんとか船に乗り込んだ宿敵 トバル・カイン と
ノアの次男 ハムの会話で 動物、鳥は 1つがいづつ
しか船に乗せておらず、言葉でも伝えていたに違い
ないと思ってました
No.2
- 回答日時:
まず前提を整理します。
●旧約聖書はユダヤ教とイスラム教とキリスト教共通の聖典です。
●監督と脚本家は、監督自身曰く「信心深くないユダヤ教徒」です。
●この映画は世界中で議論を巻き起こしていて、当然、製作側は非難を浴びている旨は、監督自身がインタビュー映像などでも語っています。
●一方で、私の記憶では、何年か前に、さまざまな分野の研究者が集まって聖書を詳しく研究した結果、絶対に事実だと言える部分は極めて少なかったそうです。
さて、というわけで、「こんな映画を容認」していない「クリスチャン」はもちろん山ほどいますし、中東や北アフリカのイスラム圏では上映禁止にもなったそうです。日本にそれが伝わっていないとしたら、日本では公開間もないからであるのと、日本にはこだわりのあるクリスチャンが海外に比べて、比率として少ないからでしょう。また、プロモ側も、そういう面倒な報道は控えめにしてもらっているのかもしれません。
次に、原典との違いについてですが、監督や製作側が公けにしているところによると、この映画は旧約聖書のほか、いくつかの歴史的文献に基づいて作っているそうです。監督ならではの想像力も盛り込んではいますが、基本的には、聖書のノアの物語に真実味を持たせるのが狙いだと監督は語っています。
では、なぜノアか。監督は13歳でノアの箱舟に関する詩を授業で書き、それが国語教師(本作でカメオ出演しています)の目にとまり、国連で詩を朗読したそうです。その当時から、ノアの物語については執着があり、また、執着がある分、腑に落ちない点が多々あったのだと言います。ですから、監督は監督で、彼なりにいろいろと調べたり考えたりして、彼の思う聖書のメッセージを具現化させたようなところはあるようです。
で、本作で特に監督が描きたかったのは、聖書には描かれていない、ノアの人間性です。確かに、これまで映像化されてきたノアの物語では、ノア一家はあくまでも善人で、動物たちをおとなしく導いて、平和に世直しをします。
しかし、実際に想像してみたらどうでしょう。すでに地に満ちていたアベルの大勢の子孫を含めて、ノアは自分たち一家以外の人類を、実質、見殺しにしたわけですよね。そこに苦悩はなかったでしょうか。ノアが本当に善人なら、そうとうな苦悩があったろうと思います。では苦悩すると、人はどうなるのか。そもそも善人とは何なのか。悪人とは何なのか。聖書の内容を(おそらくは神をおそれずに)突き詰めていくうちに、監督はこうした謎に行き当ったのだと思います。また、その過程で、さまざまなメッセージも感じたのかもしれません。
とはいえ、聖書の内容を曲げていないというのが監督の言い分です。確かに、結果的には聖書の内容に沿った結果になっていて、その子孫が我々であるというわけです。そして、聖書に載っているこのゆるぎない結果に至らしめるために、「家庭内の軋轢」が映画の中で生じたのでしょう。つまり、あれは神が実際に言ったというよりは、「ノアが勝手に解釈した」という描写になっていますよね。「神は神で聖書に書いてあるとおりのおかたなのだが、その陰で人間がさまざまに苦悩した」という描写なのだと私は解釈しました。
でも、私(ちなみに、いかなる洗礼も受けていません)などはむしろ、あの描写があったからこそ説得力を感じました。だって、神様がおっしゃったといえ、実質、皆殺しにしちゃったんですよ?? 子供の頃は大して不思議に感じませんでしたが、よくよく考えてみたら、なんで???って思いますよ。
ここで余談ですが、私の中学の時の聖書の授業の先生が、「聖書の内容はすべて科学的に証明できる」と豪語するおもしろい牧師でした。例えば、モーゼが海を渡れたのは、よくある潮の満ち引きによって現れたり消えたりする道を使ったからとか、そういうことを教えてくれました。すると、それまで「どうせ聖書なんてお伽噺でしょ」と思っていた天邪鬼な中学生の私は、「ああ、聖書物語って歴史なんだ!」と思えるようになったのです。そして、ひとたび、そう思えると、余計な邪心を抜きにして、よりすなおに、聖書をメタファーとしてとらえることができ、そこから教訓の数々を得ることができるようになったのです。
話は戻りますが、本作の監督もそこが狙いだったのだと思うんですよね。監督は繰り返し、「ハリウッドがこれを作ったことにご注目」と言っています。
参考URL
http://www.cbsnews.com/videos/director-darren-ar …
ucok さん、真摯な回答ありがとうございます
とても勉強になり、また、考えさせられました
今回の映画では、神(創造主)から直接、ノアに
言葉で伝えた部の描写はなく、人間、地上の動物が
水没するイメージでノアに伝えているようですが、
なんとか船に乗り込んだ宿敵 トバル・カイン と
ノアの次男 ハムの会話で 動物、鳥は 1つがいづつ
しか船に乗せておらず、言葉でも伝えていたに違い
ないと思ってました
No.1
- 回答日時:
基本的に映画(ドラマ)は、刺激・悲劇を求めるものなので
時に原作から逸脱した設定や解釈を取り入れることも多々あります。
宗教がからむ時は宗教関係者からの反発は必至なのですけどね。
その前提でですが。。。。
>もし生まれたのが女の子なら子供を産み、人間が滅びないので殺すと急に悪人に人が変わってしまい
選ばれた『あなたもあなたの妻も、息子も嫁も』には、
孫息子=息子はOKだけど孫娘≠嫁はNGという解釈をしたのだと思います。
>聖書では「妻子や嫁たち」と言ってるのに、嫁は長男の嫁 イラだけで、ハムの思い焦がれた女の子を見殺しにしたのも変です
結婚していない=嫁ではないという解釈をしたのかもしれません。
夫婦(相思相愛)であれば、箱舟の生活でも諍いが起きないが、
片想いだと諍いが起き、箱舟の役割が達成できなくなり全滅するという
思いこみがあったという設定なのでしょう。
この場合、ハムは女の子に告白して夫婦になれば乗せることができたのだから
単純に「見殺しにした」とはいえませんけどね。。。
とても早い回答ありがとうございます
> 基本的に映画(ドラマ)は、刺激・悲劇を求めるものなので
> 時に原作から逸脱した設定や解釈を取り入れることも多々あります。
僕は聖書に書かれていることを正確に知りたいと見に行ったのですが、
見る人それぞれ求めるものは違うので仕方ないのかも
> 選ばれた『あなたもあなたの妻も、息子も嫁も』には、
> 孫息子=息子はOKだけど孫娘≠嫁はNGという解釈を
> したのだと思います。
そこの所、よくわかりませんでした
> 結婚していない=嫁ではないという解釈をしたのかもしれません。
ハムが何度もお嫁さんを希望してたのにかわいそうでした
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