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口頭で議論などをする際に、論理ではなく口調や身振りなどの「行為」によって相手に威圧感などを与え、反論させなくしたり、誘導したりする技法を表す言葉はあるでしょうか。

例えば、

・大声で主張する……ある料金について「10万円かかる!」とだけ叫ぶ。冷静に考えれば他と比較して10万円は高くないのに、高いかのように思わせる。

・声を荒らげる……「そりゃあ~ってもんでしょう」とか、「~なわけがない」とか、べらんめえ調を使ったりして相手を威圧する。

・専門用語を使う……専門用語を使って相手を煙に巻く。口論なので相手はそれを調べることができないし「知らない」とも言いづらいので黙ってしまう。

・ヒトラーの演説手法……人が暗示を受けやすい黄昏時を選び、最初は静かに喋り出し、徐々に口調を強めていき、最後は熱っぽく語り、大衆を熱狂させた。

(思いつくままに挙げたので、分けて考えた方がいいものがあるかもしれません)

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これは「詭弁」ではないのです。
「詭弁」は「誤った論理」ですから、見た目が論理の形をしているものです。
これらは見た目が論理の形をしていません。

「レトリック」「修辞法」に近い気もしますが、これは文章の技法を指す言葉なので当てはまりません。

言ってみれば「レトリック」「修辞法」の行為版といったところでしょうか?
適切な言葉が思いつかずにモヤモヤしています。

A 回答 (9件)

候補となりそうな言葉を、文筆家たちの使用例付きで挙げてみます。



(1) 「強談判」(こわだんぱん)。
牧野信一 『捜語』
http://www.aozora.gr.jp/cards/000183/files/52772 …
〔引用開始〕
あの人を、おどしたり、すかしたり、様々に弁舌を弄して強談判を持ちかけてゐるのですが、
〔引用終り〕

(2) 「香具師まがい」。
佐野眞一 「ハシシタ 奴の本性」(週刊朝日に掲載)
〔引用開始〕
「さあこれから、日本国中で大戦が始まりますよ」
 新党の結成宣言というより、テキヤの口上だった。その口ぶりを聞いて、昭和末期のバブル時代に、一大ブームを巻き起こした細木数子という女占師が、都内の高級ホテルで開いた会費一万円の講演会を思い出した。
 田舎芝居じみた登場の仕方といい、聴衆の関心を引きつける香具師まがいの身振りといい、橋下と細木の雰囲気はよく似ている。
〔引用終り〕
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この回答へのお礼

珍しい所から言葉を探してきていただいてありがとうございます。

ただ、私と回答される方の間に齟齬があることに気づきました。

質問文で、近い例として「修辞法」を挙げました。
修辞法というのは「スピーチや文章に豊かな表現を与える技法」全体を指す言葉です。
「比喩」や「擬人法」などはその個々の技法になります。
それらはこういう関係になります。

修辞法
 ├比喩
 ├擬人法
 ├倒置法
 ├体言止め
 └誇張法

私が質問したものを同様に表すとこうなります。

???
 ├大声を出す
 ├声を荒らげる
 ├専門用語を使う
 └演説手法

私が知りたいのはこの全体を指す「???」の部分なのですが、
今までに回答いただいたのは、個々の技法を指す言葉なのです。

ちなみにこれを書いていて気づきましたが、「専門用語を使う」については言葉上の工夫なので、修辞法に含まれるかもしれません。

お礼日時:2014/08/14 18:55

#6です。



> 一般に「はったり」というと「嘘をつく」「騙す」というニュアンスが強いと思うのですが、どうでしょうか?
 例えば講談社「類語大辞典」では「うそぶく」の項に分類されています。

 旺文社「国語事典」新版では、「はったり」は「事実よりも大げさな言動をして~」とあります。

「はったり」について大辞林では、「わずかなことを大げさに言ったり」に続いて、「ありもしない物事をあるように見せたりして」と解説されています。
後者の意味に着目すれば、おっしゃるように、「はったり」には「騙す意図」も含まれていると思います。
ただ、同時に前者の意味でも使えるということもまた確かでしょう。
つまり、実際に嘘をつく場合だけに使われるわけではないはずです。
旺文社辞書の「事実よりも大げさな言動をして~」という記述にしても、「事実でないことを言って~」という意味にはなりません。
「大げさ」とは、誇張とか大仰という意味ですから、「事実よりも大げさに言う」は、「事実ではあるが、それを誇張して言う」という意味であり、「事実でないことを言う」という意味ではない、ということ。

「専門用語はわかりづらいけど、事実である」のは、そのとおりですが、使わなくても良い局面で、わざと難しい表現をして相手を煙に巻こうとする方も、結構いますからね。
これ(この技法)は、質問文でおっしゃるところの、『論理ではなく口調や身振りなどの「行為」によって相手に威圧感などを与え、反論させなくしたり、誘導したりする』意図で使われる場合が、しばしばあるでしょう。
むろん、この場合の「行為」とは、「(わざわざ)専門用語を使う」という行為になりますが。
「技法」ということで言えば、「はったり」は、かなりいい線をいっているのではないか、という気がしますが、あくまで個人的な解釈であり、他人に押し付けようとは思いませんから誤解なさいませんように。
 
因みに、「うそぶく」にも、「ほらを吹く(うそをつく)」の他に「大きなことを言う」という意味があります。
http://www.excite.co.jp/dictionary/japanese/?sea …
講談社の類語大辞典の場合、後者(大きなことを言う=大げさに言う)の意味で類語として分類した可能性もあるでしょうね。
   
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この回答へのお礼

口論中に専門用語を使ったり「そ~んなことあるわけがない!」とか声を荒らげる人に対して「はったりはやめてください」と言って通じるかどうか、ですね。
通じるならいいのですが。

お礼日時:2014/08/12 17:57

目は口ほどにものを言い。


質問のような行為に限って表現される言葉、あるんでしょうか。
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この回答へのお礼

ないなら、ないという結論でいいです。
ただ、日常的によく見られる行為なので、名前をつけた方がいいと思います。

2番目に挙げた例は、一般人が参加したNHKの討論番組で頻繁に見られたものです。
中年の自営業者や中小企業の社長などが、論理性がまるでない意見を口調を強めることで強引に通していました。

お礼日時:2014/08/12 13:16

#4です。



お礼拝見。
「はったり」は「わずかなことを大げさに言ったり,ありもしない物事をあるように見せたりして他人を圧倒しようとすること。」という意味です。
http://www.excite.co.jp/dictionary/japanese/?sea …
「わずかなことを大げさに言う」という点で「専門用語を使う」は該当しそうでしょう。
他で思いつくのは、「オーバーアクション」。
http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/jn2/29192/m1u/% …
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この回答へのお礼

 「はったり」についてですが、そのリンク先にはそのように書いてありますが、辞書によって言葉の説明は微妙に違います。
 一般に「はったり」というと「嘘をつく」「騙す」というニュアンスが強いと思うのですが、どうでしょうか?
 例えば講談社「類語大辞典」では「うそぶく」の項に分類されています。

 旺文社「国語事典」新版では、「はったり」は「事実よりも大げさな言動をして~」とあります。
 この説明文を採用すると、専門用語を使う例は当てはまらなくなります。
 専門用語はわかりづらいけど、事実であることに違いはありません。

 どの辞書が正しいか、という問題ではありません。
 言葉というのは、まず世間で使われているという現実があって、その後に辞書に収録されるものです。
 辞書に収録する際に、辞書の編者が「この言葉はこう使われているな」と判断して説明文を書くので、辞書によって微妙に説明が変わるのです。

 リンク先の大辞林 第三版の説明文では「嘘をつく」「騙す」というニュアンスは弱めですが、世間では「嘘をつく」「騙す」というニュアンスが強めで使われていると思うのです。
 世間での使われ方と、辞書の説明文、どちらが正しいかといったら、前者です。辞書の説明文は、世間での使われ方を限られた文字数で表したものであり、常に現実の後追いだからです。

--

 オーバーアクションも相手を言い負かす技法の一部ですね。
 前にも書きましたが、「レトリック」のような、技法そのものを指す言葉を探しています。
 ないなら、ないという結論で構いません。

お礼日時:2014/08/12 12:46

非言語的コミュニケーションの一部という解釈?

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この回答へのお礼

あの……一行レスは控えていただきたい所存です。
十分に意図が伝わりませんので、返答に困ります。
私の考える「非言語的コミュニケーション」とmpascalさんの考える「非言語的コミュニケーション」が一致するとは限らないので。

「非言語的コミュニケーション」を私の解釈で行きますと、口調が含まれるのかどうかがまず問題です。
例えば、べらんめえ調は非言語的コミュニケーションなのでしょうか。

専門用語を使うのは、明らかに非言語的コミュニケーションではないですね。

お礼日時:2014/08/12 13:06

#3ですが、追加です。



はったり
http://www.excite.co.jp/dictionary/japanese/?sea …
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この回答へのお礼

リンク先の説明文を読むと確かに近いように見えるのですが、「はったり」というと「嘘をつく」「騙す」というニュアンスが強いように思います。
相手を言い負かす技法の一部には当てはまるかもしれませんが、全体を表す言葉ではないかなあと思います。

お礼日時:2014/08/12 10:00

演技


演出
パフォーマンス
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この回答へのお礼

ヒトラーの例だけはパフォーマンスと呼べます。
他の例は演出と呼べなくもないですが、演出という言葉の示す範囲が広すぎて、的確な表現とはいいづらいです。
「レトリック」くらいドンピシャな表現を探しています。

お礼日時:2014/08/12 09:48

もう一つは、有吉弘行の言動だと毒舌でしょうか。

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この回答へのお礼

毒舌は皮肉、悪口のことです。明らかに違います。
失礼ながら、もう少し熟考した上での回答を望みます。

お礼日時:2014/08/12 09:41

雄弁


人に感銘を与える、巧みで力強い弁舌
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この回答へのお礼

雄弁に該当するのはヒトラーの例だけです。

お礼日時:2014/08/12 09:36

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