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抑うつスキーマは科学的に実証され、存在しますか?
Chysippus、バートレット、ピアジェ、ベックらにスキーマという概念が多々出てきます。

認知療法は自動思考、推論の誤り、抑うつスキーマが中心的な理論になっていると思いますが、
そもそも抑うつスキーマの存在なるものはエビデンスベースドが重視される昨今において、
科学的実証性に耐えられるものではないように思えます。

ご教授お願い致します。

A 回答 (1件)

非常に難しい質問とは言えますが、単純に解答すれば、個人の内的な外部認識の処理機能については、外部観察により、それを実証する事は不可能だと言う事です。

(むしろ哲学が扱うべき内容かもしれません)
そういう意味では、科学的に実証する事は不可能ですが、それは存在自体が有るか無いかがわからないと言う事です。
行動が心的認識による外界への反応とすれば、認識→反応のメカニズム自体は存在します。
認識→反応のメカニズムの実際の動きは、外部観察では実証不能だと言う事です。
入力→行動を観察する事は可能ですから、治療→行動を検定する事は可能です。
治療により、行動が変化すれば、認識→反応の過程に一定の変化が生じている事はわかるでしょう。
でも、内的スキームがどのように変容したかはわからないです。
以上の事から、抑うつスキーマの変容による治療は、現在の認知療法では重視されておらず、認識の歪みを改善する治療法を主としているようです。(認識→反応を、治療目的に合った方向へ変化させると言っても良いでしょう)
これ自体は、実証不能な抑うつスキーマの変容(の実証)は不要なわけですから、直接的な外部反応を測定する事により、治療効果を検定する事が可能です。
入力に対する出力が、一定の応答性を持っている場合は、相関関係があると推定されますから、科学的に検証可能と言って良いでしょう。
抑うつスキーマが科学的に実証出来ないのは、心理学者もわかっています。
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この回答へのお礼

お忙しい中だと思いますが大変詳しいご返答に感謝します。
schema(core belief,outline,framework,structure)の概念について理解を深めることができてよかったです。
治療効果=回復量は確かに実践することによって目に見えるレベルで行動化される(観察することができる)、よって治療的エビデンスは確立され実証され、科学として成り立つ。
がschemaそれ自体は捉えることができない。

長い間、あるかないかの哲学的存在論の迷路に迷い込みました。がさらに学識を深めたいという欲求もまたあります。
バートレットの論文から少しずつ読み進めてみようと思いました。

ありがとうございました。

お礼日時:2015/05/24 22:55

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