プロが教えるわが家の防犯対策術!

どうか教えてください。

全くの知識がないまま、ABS樹脂(透明)を使った商品を製作しています。
名刺ホルダーのような形状をしたものです。
生産は中国になります。

形状確認や色校正を行うため何度もサンプルを作成していますが
毎回、カラーが異なって(濃く)出てきます。

ただ、今更ですが、明るい場所(仕事机の上)に置いていたサンプルと
ダンボールに入れっぱなしだったサンプルとでは色味が異なってる事に気付きました。

太陽光や高温の場所に長時間置いておくと変色するとは聞いていましたが
蛍光灯の下に2〜3週間置いておくだけで色は変わるものなのでしょうか?
また、温度や明かりの種類などの影響もあるのでしょうか?

もし、温度や明かりで変色してしまうようだと、いったいどれが正式な色味か
分からないのですが、お分かりの方がいらっしゃいましたら教えていただきたく存じます。

よろしくお願いいたします。

質問者からの補足コメント

  • kangaeru2さん

    分かりやすいご説明ありがとうございました。

    ご確認ですが、樹脂はスケルトンのまま成形しますので着色がありません。
    ただ、元々の透明色が少し黄がかっています。
    このような場合でも同じ事が理由と考えられますでしょうか?

    また、暗所黄変という現象も昨日知ったのですが、
    輸送中に黄変が強まってしまう事も考えられるのでしょうか?
    今までは空輸便で運んでいたので長くて中一日でしたが、
    船便となると半月〜1ヶ月の間ダンボールの中に入った状態になります。

    どうぞ、宜しくお願い致します。

      補足日時:2016/01/19 13:36

A 回答 (2件)

透明ABSの場合は、成形条件(樹脂温や金型温度)によって透明性が


微妙に変化します。本来は、僅かに黄ばんだ透明ですが、その程度が
成形ロット毎に変わることはよくあります。
次のURLの6を見てください。
http://www.denka.co.jp/resin/product/pdf/transpa …

成形条件が変動すると、それに応じて製品寸法が変わる可能性が
あります。しかし、名刺ホルダーのような簡単な形状の物ならば、
寸法は問題に成らないケースが多いと思います。
それで、今までは寸法は気に成らずにカラーが気に成ったのかと
思います。

<形状確認や色校正を行うため何度もサンプルを作成していますが
毎回、カラーが異なって(濃く)出てきます。>とのことですが、
色の上下見本を作って、製品の色をその範囲に収める規格としても、
本来が僅かな着色ですし、中国の製造メーカーにそれを要求するのは
無理難題と言うものです。

<ただ、今更ですが、明るい場所(仕事机の上)に置いていた
サンプルとダンボールに入れっぱなしだったサンプルとでは色味が
異なってる事に気付きました。>
これが、光による変化とは考えにくいです。樹脂類はそんなに早く
光で劣化することはありません。
原因は、ABS樹脂製品の吸湿による透明度の変化ではないでしょうか。
一般的に、ABS樹脂の成形はペレットを乾燥させ、吸水率0.1%以下に
した状態で行われます。そのABS樹脂成形品を室内に放置すると、
0.3%程度まで吸湿します。
http://www.n-al.co.jp/faq/abs_ans/a03-04.html

これが影響する可能性があります。
対応策は、成形品を十分な時間放置することです。

ちょっと気に成ったのは、「成型」「成型品」ではなく「成形」
「成形品」です。

対策としては、
1)品質の高い透明ABS樹脂を選ぶ(比較的高い樹脂なのでズルは
  しないこと)、
2)技術の高い成形メーカーを選択する(色が品質クレームなら、
  結果として国内メーカーの方が割安かも?)、
3)成形・輸送・保管・出荷の条件をできるだけ同じに保つ、
程度しか考えられません。
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樹脂の着色には顔料と染料とを使いますが、スケルトンの場合は、顔料が使えませんので染料を使います。

顔料・染料ともに退色します。退色し易さは、顔料・染料の種類によって異なります。また、ペレットの製造ロット毎に色目が変わります。したがって、色目にはばらつきがかならず出ますので、どの程度のばらつきまで許容するのかをまず決めなくてはなりません。意匠デザイナーさんは、色目に大変こだわりますが、上記のことを踏まえると技術的には無理です。色の検査につきましては、従来、決められた照明条件下で目視で行なっておりましたが、最近は定量的に計れる測定器があり、それを使います。
通常、顔料・染料の退色は、紫外線が当たると速くなります。化学変化を考えると、温度が高い方が速く進みます。したがって、保管方法や輸送途中の環境条件の影響を受けます。蛍光灯や太陽光は、紫外線を含みますので、これによる退色を防ぐには暗所に保管します。
色基準の決め方としては、成型直後に測定器で許容範囲あるかどうかを検査することにして、光や温度変化の影響がなく防水した状態で保管・輸送するように指示・管理し、受け入れ時に再度、同仕様の測定器で検査するようにします。
しかしながら、退色し易い物は客先から苦情をもらい易いので、なるべく退色しにくい材料・色を選ばれたほうが良いでしょう。
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