プロが教える店舗&オフィスのセキュリティ対策術

文法教師たちです。......御自分の教えている学校で、あら「学校」と言いましたかしら、というよりも「思索所」で、いえそれよりいっそのこと徒刑場とか拷問部屋でと言ったほうがよさそうですね。......恐ろしげな顔つきや脅すような声音でおののく生徒たちを震え上がらせたり、棍棒だの、鞭だの、革紐だのであわれな子供たちを打ちすえる
(エラスムス『痴愚神礼讃』第49章 沓掛良彦訳 中公文庫 129,130ページ)

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西洋中世の古典語(ギリシア語、ラテン語)教育では、文法教師が生徒を鞭で打つてゐたさうです。倫理上の問題は別にして、習得に効果はあつたのですか。

A 回答 (2件)

plapoti様こんにちは。


僕の「痛みを伴う時の記憶は脳に深く刻まれるのです。」という発言が誤解されてしまうかもしれないので、もう少し付け加えます。
これは何かを記憶しようと思った場合に、記憶すると同時に痛みを加えるというものです。例えば、英単語を1分間に10語覚えるとしましょう。そのときにペン先で手の甲を少し痛い程度に突きながら覚えると、記憶の定着が何も痛みを加えないときよりもよくなるというものです。1時間後にどれだけ覚えているかをテストした場合に、痛みを加えて記憶していた方が正解率が高いということです。
テストの成績が悪いから罰として痛みを加えるものとは違います。これも多少の効果はあるかもしれませんが、すぐに限界が来ると思います。罰として与えられる痛みは、その痛みだけが強く記憶に残るのです。この痛みは、自分自身が加えなくてはならないのです。他人からのものでは効果は薄いのです。信頼している教師からのものでも、罰として与えられる痛みでは効果は薄いのです。
エラスムスの『痴愚神礼讃』は風刺文なので、エラスムスはこのように恐怖心を植え付けて覚えさせることに何ら効果はないと思っていたのだと思います。僕もこのやり方ではあまり効果はないと思います。
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この回答へのお礼

御回答ありがたうございます。御指摘のとほり、エラスムスは教育における体罰に反対してゐます。アホの女神(痴愚神)は無知な者には優しいのです。ちなみにこの本は愛読書です。

>これは何かを記憶しようと思った場合に、記憶すると同時に痛みを加えるというものです。

ここがポイントなのですね。しつかり覚えておきます。痛みはだれかが代りに引き受けてくれないのですか。私は覚えるだけで満足です。

>罰として痛みを加えるものとは違います。これも多少の効果はあるかもしれませんが、すぐに限界が来ると思います。

諒解いたしました。

お礼日時:2016/02/04 20:55

効果の有無より単なる習慣だったんでしょうね。


時代は下りますが、かの哲学者ウィトゲンシュタインも、小学校で教えていたときには、かなりの暴力教師だったようで、当時、代数学など分かるはずがないとされていた女の子にも体罰を与えていたようです。
https://en.wikipedia.org/wiki/Ludwig_Wittgenstei …

また、
「生徒の女の子が何度も綴りを誤ってノートに記入したため、ウィットゲンシュタインはいつものように体罰を加え、さらに字を誤った理由を問いただした。だが、その女の子は、黙ったまま何も答えなかった。ウィットゲンシュタインが「病気か」と尋ねると、女の子は「はい」と嘘をついた。しかし、彼は、その嘘に気付くことができず、その女の子に涙を流して許しを請いた。」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AB%E3%83%BC …

ということなので、少なくともこの女の子には体罰には効果がなかったようです。
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この回答へのお礼

御回答ありがたうございます。ウィトゲンシュタインは1冊も読んでゐません。『論理哲学論考』の文頭の数字を見ただけでうんざりします。哲学界ではきはめて評価が高いやうですが、私は敬遠してゐます。

>かの哲学者ウィトゲンシュタインも、小学校で教えていたときには、かなりの暴力教師だったようで

フランケンシュタインだつたのですね。オーストリアでの教職のところの記事ですか。なほ、私の質問ページでは、日本語訳なしの、外国語の引用は禁止されてをります。

>彼は、その嘘に気付くことができず、その女の子に涙を流して許しを請いた

子供を教へるのは無理なやうですね。

>少なくともこの女の子には体罰には効果がなかったようです。

承知いたしました。

お礼日時:2016/02/04 20:44

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