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数分で死に至るような高濃度の放射線を浴びた場合、人間はどのようにして死んでいくのでしょうか。
他人から見た時の様子(肌がただれるだとか)や、体の中で何が起こるか、そしてそれはどのようなメカニズムで起こるかについて知りたいです。

質問者からの補足コメント

  • 浴びた瞬間に、熱さや痛みを感じたりするものなのでしょうか?

      補足日時:2018/03/06 16:48

A 回答 (9件)

No.3です。

「お礼」に書かれたことについて。

>甲状腺癌や白血病は、もともと体内にあった放射性物質に放射線が引き寄せられるという事なのでしょうか?

もともと甲状腺にはヨウ素が、骨髄にはカルシウムが集まります。従って、原発や核実験で放出されたウランの核分裂生成物である放射性ヨウ素131や放射性のストロンチウム90(カルシウムに化学的性質が似ている)を体内に取り込むと、必然的に甲状腺や骨髄に集まることになり、そこでの内部被ばくが増えます。その結果として、甲状腺がんや白血病が増えることになるのです。

なので、できるだけ放射性でないヨウ素を補充して薄め、甲状腺から余剰なヨウ素の対外排出を促進するというのが、「ヨウ素剤」を飲む目的です。
ストロンチウムやセシウム(カリウムに化学的性質が似ている)の対外排出を促進する方法はないようです。

ついでに「補足」に書かれたことについて。

>浴びた瞬間に、熱さや痛みを感じたりするものなのでしょうか?

私は浴びたことがないので分かりませんが、熱線を浴びてのやけどは、熱いものに触れたのとは違い「熱い」とか「痛い」とは感じないのではないでしょうか。放射線もそれと同じなのではないかと思います。
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この回答へのお礼

助かりました

性質が似ているせいで振り分けられてしまうのですね!とても分かりやすいです大好きです…
本当にありがとうございました!

お礼日時:2018/03/06 20:20

放射線で大きな害のあるのはアルファ線(ヘリウム原子のこと)ベータ線(電子のこと)ガンマー線(X線より波長が短く強力なエネルギーを持つ)と中性子線(原子核と衝突すると核分裂する)のうちガンマー線と中性子線です。

中でもガンマー線は人の体を通過するときDNAの結合を切りながら一瞬で通過します。ガンマー線の量が多くなると人が生きてゆくうえで必要なDNAの数以下になって死にます。
宇宙線も強力なエネルギーを持っていますがガンマー線より非常に小さきので、小柴博士のカミオカンデのような数千トンも貯めた水に年に一度当たるかどうかです。宇宙線から見た地球はスカスカでほとんど素通りしています。
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No.3&5です。

さらに補足。

#2、#4さんの挙げている「東海村での臨界事故」で浴びたのは、放射線の中でもちょっと特殊な「中性子線」です。これはウランが核分裂するときに出ますが、通常の放射性物質からは出ません。通常は原子炉の中にしかないものが、「臨界事故」という特殊な状況下で「ほんの一瞬」放出されました。

中性子は、生体内の「水」を構成する「水素原子」に衝突して水素原子核(プラスの電荷を持つ)弾き飛ばし、そこから先は「アルファ線」と同じような電離作用をします。
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放射線を人体に受けると遺伝子(DNA)が傷つき、障害を発生させるおそれもあります。


これは、放射線が直接DNAを切断したり、放射線により体内の水が電離してできたラジカルでDNAを切断するからです。
しかし、DNAには修復能力があるので、完全に修復されれば何の問題もありません。
ところが修復にミスがあるとがんや遺伝的影響の原因になります。
そして、DNAを修復できなかった場合、その細胞は死んでしまいます。
細胞が死んでしまった場合でも、その場所が臓器であれば増殖した正常細胞に置き換えられていくので、 大きな障害は起こりません。
しかし、高濃度被爆をするとこれらが一度に大量に起きる
細胞が大量に死んだ場合は、臓器そのものが死んだり、臓器によっては人が死亡する場合もあります。
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この回答へのお礼

すごくわかりやすいです!ありがとうございます!

お礼日時:2018/03/06 17:25

No.3です。

ちょっと補足。

アルファ線(ヘリウム原子核)やベータ線(電子)は荷電粒子なので「電離」と結びつきやすいと思いますが、「電磁波」である「ガンマ線」「X線」も、非常にエネルギーの高い電磁波なので、原子内の軌道電子を弾き飛ばして電離させます。

つまり、放射線の種類によらず、生体に対する影響はすべて「電離」です。

放射線従事者(医療のレントゲン技師や、放射線による内部探傷検査などに従事する人)の受ける「放射線障害がないことの健康診断」のことを「電離放射線健診」などと言うのはそのためです。
http://www.kenkou-club.or.jp/check_syurui_tokusy …
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朽ちていった命 を読んでみてください


https://www.amazon.co.jp/%E6%9C%BD%E3%81%A1%E3%8 …
古本店でもあると思います
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この回答へのお礼

面白そうですね!ありがとうございます。

お礼日時:2018/03/06 16:54

放射線の影響は、要するに「電離」です。

生体の2/3は水ですから、放射線によって生体の細胞内で「電離」が起こって細胞が死亡したり、傷を受けたりします。

アルファ線やベータ線などの透過力が弱いものは外部被ばくのほとんどは「皮膚」への影響です。皮膚の細胞が死亡するのは「やけど」とほとんど同じです。体表面の20%以上をやけどすると命に係わると言われますが、放射線の外部被ばくの場合には全身での被ばくの場合が多いので、命に係わることが多いのです。頭皮の細胞が死亡すれば髪の毛が抜けます。
短時間で死に至る「急性」放射線障害には、この皮膚表面、あるいは肺などの内臓表面の「やけど」に似た症状によるものが多いです。

外部被ばくに対して、食べ物や呼吸とともに体内に取り込んだ場合には、体内の至近距離から放射線を受けることになるのでさまざまな臓器や脊髄などが被ばくします。
被ばくの結果、電離により遺伝子の一部に異常が生じたり、「傷ついた異常細胞」が増殖することにより「癌」を発生させたりします。外部から取り込んだ放射性ヨウ素が集まる甲状腺により甲状腺がんの発生率が高くなり、カルシウムに化学的性質が似ているため骨髄に集まる放射性ストロンチウムによって骨がんや白血病の発生率が高まります。これらは時間がかかるので、晩発性と呼ばれます。

いずれも、直接的な原因は放射線の電離作用による細胞の死滅あるいはダメージです。
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この回答へのお礼

こんなに詳しくありがとうございます!
甲状腺癌や白血病は、もともと体内にあった放射性物質に放射線が引き寄せられるという事なのでしょうか?
興味深いです…

お礼日時:2018/03/06 17:06

「東海村被爆事故」で検索を


NAVERまとめに画像・動画等をつかった詳細があります

かなり酷い内容もあります
閲覧の際は覚悟を
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この回答へのお礼

ひええええええってなりました怖い…

お礼日時:2018/03/06 16:44

放射線は体内まで、


体全体で細胞組織が破壊され、生命維持活動が停止します。
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この回答へのお礼

目に見えない物が細胞を壊してくって、なんだか不思議ですね。
ありがとうございました。

お礼日時:2018/03/06 16:43

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