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放射線計測についての質問です。

なぜ比例計数管は充填ガス(アルゴン90%+メタン10%)が使われるのでしょうか。空気だといけないことはわかりますが何故どのようにダメなのかわからないので教えていただきたいです!

A 回答 (1件)

ガイガー・ミュラー計数管と違って、比例係数管は「放射線のエネルギー」に比例した出力を得ることが必要です。

つまり、ガイガー・ミュラー計数管が放射線によって発生した電離電荷を「電子なだれ」現象で増幅して「個数」を計測するのに対して、比例係数管では1回の電離の電荷に比例した一定増幅度の「電流値」を計測できることが必要です。
このため、電子付着係数(電離した電子が電極に向かう途中で新たなイオンを発生する割合)の大きな空気は充填ガスには適さず、電子付着係数が小さくて一定な充填ガスを選定する必要があります。そのためには「希ガス」が望ましく、価格の点でアルゴンが使われることが多い。
アルゴン90%+メタン10%を使うことが多いが(これを「PRガス」と呼ぶ)、比率がこの値とは限らないし、メタンの代わりにエチレンが使われることもあります。

↓ 参考
http://wwwxray.ess.sci.osaka-u.ac.jp/~nakajima/M …
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この回答へのお礼

とても分かりやすく説明していただきすぐ理解できました!本当にありがとうございます!!(^^)

お礼日時:2020/09/21 11:14

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