小説などを書く際の決まりというか、厳密に国語として正しいのか、また、正しくないにしても一般的にすることが好まれるのかなどがいまいち不明な用法ですが、
・或る程度の段落をまとめた、大段落が変わる際は1行空ける
・会話文ではなく、文中における会話文の引用に関しては、それは会話文ではないので最後に『。』は付けない
・「ら」抜き表現の使用
・「超」などの慣用的な副詞表現
などは、果たしてどれほどのレベルなら許される表現なのでしょうか?
個人的には、1番目は正しいかと思います。しかし、国語で習った記憶はありません。
2番目も正しいと思いますが、不明です。
3番目は国語として認められているのかやはり不明ですが、個人的には誤った表現だと認識しています。その際、「喋る」の可能形は「喋られる」が正しいのか「喋れる」で正しいのかが特に不明です。
4番目は、広辞泉などに記載されていると聞きましたが、やはり誤用だと思います。他にも「すごい楽しい」や「俺的には」などは果たしてどこまで許される表現なのでしょうか?
よく引き合いに出されそうな内容ですが、各項目について客観的な回答をよろしくお願いします。
No.4ベストアンサー
- 回答日時:
アマチュア作家です。
そもそも、「厳密な日本語」というもの自体が存在しません。でなければ、テレビ局が「社内規定」で文法を決めたりするはずがないですからね。
1はその作家作家の習慣の問題で、これは日本語文法に含まれたものではありません。
2は、これはですね。一般には、「閉じ括弧の直前の句読点は省く」という習慣があるためです。会話云々の問題ではありません。
ただし、作家によってはこれも付ける人もいます。
3は、これは、「ら抜き言葉」自体が間違っているかどうかに関わらず、それを指摘すること自体が間違っている、と認識しています。
なぜなら、ら抜き言葉はもう数十年前から使われていた言葉のはずなので、その責任を今の若者に押しつける行為自体が正しい行いではないからです。
(要するに、これを間違っていると言うのならば、「過去の教えが間違っていたのでこれからは治しましょう」という言い方をすべきだ、ということです)
4は、これは習慣で覚えるしかありません。中には「超」という漢字そのものを嫌う人もいますが、「超満員」や「超特急」はやっぱり正しいんです。おそらく数十年後には「超むかつく」も正しくなるでしょう。これは純粋に「言葉の普及率」の問題です。
で、この4の「超むかつく」「俺的」「全然OK」などの「流行言葉」についてですが、これはプロの作家の場合、「この言葉を使うことによって、読者から苦情がこないかどうか」によって判断しています。ですから、10代や20代をターゲットにした小説の中には、セリフの中にのみ使用されているケースが多いです。
逆に変に難しい言葉を使うと、分からないって苦情が来たりしますからね。
プロ作家のほとんどは自分なりの文法理論を確立していて、その文法に従っている人が多いです。
丁寧な回答をありがとう御座います。
結局は、国語はそういう細かいところでの厳密な決まりはあまり無く、習慣や流行などによって変わってしまうものであり、またそれをかたくなに拒絶することが必ずしもよいことではないということなのかも知れませんね。
重要なのは読み手側がそれを違和感無く受け入れられるかであり、読む人がいてこその文章だという根本的なコンセプトを改めて思い直しました。これからは細かいことにこだわらず、柔軟な思考で文章を綴っていこうと思います。
どうもありがとう御座いました。
No.6
- 回答日時:
えー・・全問の答えにはなっていませんが
「ら抜き言葉」の件ですが。
本来「ら」が入らなくてはいけないのに(昔は使ってたのに)現代の標準語として「ら」が省略されているものがいくつもあります。
また、「ら」の無い言葉の一部が「標準語」として認知されつつある単語もあります。
どなたかも言ってましたが、これが正しい日本語というものはありません。
21世紀現時点では日本ではこういう言語を使用しています、ついてはこういう決りがあります・・・的なところでしょうか・・そのうちまた変わりますよ。
参考ですが、島田荘司さんという作家(推理小説家)がいます。
その作品のひとつに。ズバリ「ら抜き言葉殺人事件」というのがあります。
作品の内容はかなり陳腐(失礼だったでしょうか)なんですけど、話の半分以上が現代日本語に見られる「ら抜き言葉」に代表されるの教育のナンセンス性や矛盾性などを登場人物の言葉をかりて延々と語ってます。
*ら抜き言葉を使ったために、落第点をとった少女が大人になっていろんな小説家に「あなたの日本語はデタラメで小説家の風上にもおけない」旨の投書を出しまくり、恨みをかって殺されてしまう・・というストーリーです。
きっと、作者もこういう読者がいて頭に来てこの小説を書いたのでは、と思わせる内容でした。機会があったら一読してみては・・・
現代国語の問題点を学習するという意味で面白かったです。
(推理小説としては・・・)
参考URL:http://shopping.yahoo.co.jp/shop?d=jb&id=18951704
とても斬新な(笑)アイディアが活かされた作品ですね。
果たして、その島田さんは本当に国語の荒廃が許せなかったのか、それとも実は、日本語はその人なりの文章でよいことを最終的に伝えたかったのか。是非読んでみたいと思います。ひょっとして、あんまりこだわるなと言いたかったのかも知れませんね。僕のような人間に(笑)。
面白い作品紹介ありがとう御座いました。今後も色々と勉強してみますね。
No.5
- 回答日時:
私は、一応文章を書くことを生業としています。
でも、普段ものを書くときに、文法云々を気にすることはあまりありません。それは、もっと重要だと思うことがあるからです。
書かれた文章であれ、会話であれ、言葉はコミュニケーションの手段です。ですから、「自分の考えていることが相手に届くか」ということが、もっとも重要なのではないでしょうか?
相手が理解しやすい(だろうと思われる)言葉遣いをすることが第一、そのために敢えて文法に反するということも
ありだと、私は考えます。
ちなみに、私が文章を書くときは…
1番目:よくやります。視覚的に、こちらの考えのまとまりを伝えやすいと考えられるからです。
2番目:付けません。これは習慣なので、特に理由はありません。
3番目:基本的には使いませんが、ら抜き言葉が悪いとも思っていません。
時として、文脈の中で「尊敬・謙譲」なのか「可能」なのか分かりづらいことがありますが、そういう場合は
誤解の生じない表現をするよう心掛けています。
例えば、「これを見られますか?」というのではなく、「これをご覧になりますか?」「これを見ることが
出来ますか?」という風にしています。
4番目:地の文では使いませんが、セリフには使うことがあります。
特に若者の心情を表現したい時には、使った方が良いと思われることが多くあります。
なお、「○○的」という表現は正式な日本語ではないと専門家から指摘されたことがあり(「将来的に」など)、
それ以来なるべく使わないようにはしています。
上記4点以外に、私が最近気になるのは、読点「、」の打ち方です。本などを読んでいて、読点の打ち方が出鱈目な
人がよくいます。
読点の場所一つで文の意味が変わってしまうこともありますから、気をつけた方が良いと思います。
僕も最終的な結論としては、習慣的に厳密な表現にこだわる必要はないと思います。しかし柔軟な表現のためには、やはり正式な書き方などがあるならそれを知っておくことは大切かと思った次第でして、今回改めて質問させていただいたわけです。
まぁ、結局は厳密な決まりなど無いに等しいということだそうですので、或る意味気が楽になったと言えます。こちらが質問されたときも、必ずしも正しい答えを出す必要はないわけですから。話が通じればそれでいい、ということですね。
ただ、会話文末の句点についてですが、僕は実は曖昧です。
どう曖昧かというと、付けるときと付けないときがあります。前者と後者では、語尾を読み終わったときの発言者の感情が多少変化する感じがあるからです。
でも、それもやはり書く人なりの考えであり、正しくも間違いでもないということなんでしょうね。ちょっと心配だったので、安心しました。
「~的」という表現は便利なので多用しがちですが、僕も密かに乱用しないよう気を付けています。その時によって意味が多少違いますが、「俺的には」などは「俺(僕)としては」と、意識的に言い換える時もあります。
読点に関しても、文節を書き連ねているときは自然でも、文全体をまとまりとして読んだ場合にはリズムなどがおかしくなることがままあります。そういうときは僕も何度も読み直して、注意して付け直します。本当に気を付けたいところですよね。
今後も国語の柔軟性に留意していきたいと思います。
お忙しいところお時間を割いていただき、まことにありがとう御座いました。
No.3
- 回答日時:
小説や文章を書くことに興味があるなら、断片的に覚えるのではなく、しっかり総合的に勉強すべきです。
1)良い文章、名のある人の小説を読むこと。疑問点は現場(現物)で自ずから解決します。
2)文章の書き方、原稿の書き方の参考書で基礎を覚えること。
3)個性ある文体で約束事にこだわらず小説や文章を書く人もいますが、例外中の例外です。普通の人は内容が多少良くても、約束事を守っていない原稿は門前払いか、予備審査で除外されます。
あなたの質問に全て答えても必用な基礎知識の一割が二割に過ぎずあまり意味がないので一般論としました。
No.2
- 回答日時:
極一部に反応しますが。
>「喋る」の可能形は「喋られる」が正しいのか「喋れる」で
>正しいのかが特に不明です。
「喋る」はいわゆる「五段活用」の動詞なので
「喋ることができる」を意味する表現は「喋れる」です。
いわゆる「ら」抜き言葉ではありません。
「食べる」等の「下二段活用」の動詞等の場合は、
「食べられる」となりますので
「食べれる」というのは「ら」抜き言葉、ということになり
「誤った表現」ということになります。
なるほど、活用の違いで「ら」抜き表現になりうる言葉なのかどうかが分かるんですね。これは勉強になりました。
ということは、「喋られる」というのは逆に一般的でないということになってしまうんですね。意外な事実です。
どうもありがとうございました。
No.1
- 回答日時:
学校に出す作文を書くんじゃないんだから、好きなように書けばいいんじゃないですか? 小説なんて、文法的に正しく書かなくちゃいけないってものでもないでしょう。
段落の切り方も句読点の入れ方も、ら抜きも若者言葉も、好きなようにすればいいし、好きなように使えばいいと思います。そこに作者の表現があるわけですから。そういう外形的なことを気にするより、内容的にいい小説を書くのが先決でしょう。文章のスタイルなんて、たくさん書くうちに定まってくるものです。小説に関する限り、「どこまで許されるか」を決めるのは自分自身です。編集者からクレームをつけられたとき、譲ってもいい部分と譲れない部分というのはあるでしょうけど。 回答ありがとうございます。
しかし僕も、あくまで厳密な意味からすれば絶対的な決まりに沿わなければならないのだろうと考えているわけではありません。果たして日頃から使っている文章に、厳密な決まりがあるのかどうかを知りたかったのです。知らないよりは知っておいた方がよいかと思いましたので。
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