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XO指示薬とEDTA・2NaとZn2+の錯体生成の反応が知りたいです。どのような錯体が生成されるのでしょうか?また、なぜ終点で色の変化が起きるのでしょうか?

A 回答 (1件)

EDTA・2NaとZn2+との反応で、


EDTA・Zn・2Na(水中では[EDTA・Zn]2-)
のキレート錯体が生成します。
(EDTAとZn2+とは1:1モル)
さて、終点での色の変化についてですが、
例えば水中のEDTAの濃度を
Zn2+の溶液を用いて滴定することを想定します。
XO指示薬とEDTAはいずれもキレート剤であり、
Znとキレート錯体を生成しますが、
まず、
(1)EDTAはXO指示薬よりもZn2+に対する
 生成平衡定数(キレート安定度定数)が高い
(2)XO指示薬はZn2+をキレートすると
 変色する。(EDTAは変色しない)
以上の2点を頭に入れてください。
次に、EDTAを含む水にXO指示薬を添加しておき、
そこにZn2+溶液を滴下していきますと、
EDTAがZn2+に対してモル過剰の状態の場合は、
XO指示薬は(1)より、Zn2+とキレート生成できませんので、変色しませんが、
更にZn2+を滴下していき、EDTAモルより、
Zn2+モルが過剰になると、EDTAはこれ以上Zn2+を
キレートできませんので、
ようやくXO指示薬はZn2+とキレートできるようになり、(2)より、変色します。
その変色点を終点とすると、
滴下したZn2+のモル濃度と滴定量から、
Zn2+のモル数を算出し、すなわち、それが水中の
EDTAのモル数となり、定量できるわけです。
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この回答へのお礼

本当にわかりやすい説明ありがとうございました。キレート剤を2種類も用いているのかもわかり。とても参考になりました。

お礼日時:2004/12/06 22:25

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