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建築工事の歩掛りとはどのようなものでしょうか?
ある作業を行う上での必要な人工をまとめたものでしょうか?
またどのような場合に参照するのでしょうか?

A 回答 (2件)

まずは調べてみたら?


https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E6%AD%A9%E6%8E%9B

語源なら歩合を掛ける、かと思うが。
一言で説明は難しいんだけど、、、
○設計側で工事予算を算出する場合
○請負い側で総工事費のうち協力会社に拠らない自社施工の数字
と思う。

設計をするとき、各工程での費用は
単価×数量+労務単価
となる場合が多い。
材料単価はメーカーの見積もりやカタログなどの数字に掛け率をかけて実勢価格とする。
数量は同じく同時に作成している設計図書である図面からひとつひとつ拾い出して、数、面積、体積、長さ、などでまとめる。

ここで労務単価がある。
実際の人件費は1日8時間働かせたからと、1時間労働で1/8でいいだろ、とはならないわけだが、、、
土の地面に穴を掘る、径100ΦのSGP-VB管をパイプシャフトにセットする、壁クロスを貼る、割と一般的な作業に対しては
「それに見合う作業員のかかる時間」
をかなり細かく抽出してある。
それが歩掛表。
先に例示した配管工事ではインサート、吊り金物、各スリーブ、標準仕様ではない特記仕様で特殊な振れ止め以外の必要な小物までも含んでいる。
(そのため仕様書があるわけで、歩掛と仕様書はリンクするのが絶対)
標準的な作業は一般作業員、親方クラスのベテランの特殊作業員、電気工事なら電工、機械設備工事なら配管工やダクト工の賃金が基本。

鉄筋コンクリート造の建物として、全体のコンクリートの使用量、太さに応じた鉄筋の総数、鉄筋は一部をスクラップとして形状してその売却益相当額はマイナスとする、などなど。
穴を掘るにもその発生土を場外処分にするなら掘り出した土はほぐれる(体積が増す)ため、土量の変化も反映させる=搬出のダンプトラックの台数に影響がある。
客土の場合は反対に締め固めるわけで単に穴の体積だけだと搬入する土が不足してしまう。

これが必要な理由は「まとめて一式でいくら」のどんぶり勘定を減らすことと思う。
数量と単価を分ける、その単価を分解する。
これで各工程の数字に説得力を持たせることができる。

反対に不得手なことは特殊作業には向かない。
例えば各社で特許を持つ特殊工法とか。
このようなケースではその会社から「材工共(材料と労務費のセット)」で見積もりを取るのが現実的。

あと、地域差、タイミングで誤差は出る。
例えば東日本大震災のときは復興が最優先のため労働力はそちらに振り向けられた。
また、東京五輪開催のため各施設の建設工事でもマンパワーは削がれたと思う。

このような特殊な場合は標準の歩掛は現実と乖離してしまう。
(労務単価が高騰する、または鉄筋など資材費が不足してしまい高騰する、など)

これには地域係数や補正率で対応するしかない。
あと解体工事には無理かと。

土木工事だと内容が比較的単純なため100%歩掛りだけで設計、積算すると思う。
建築工事ではどうしても外部の見積もりに頼る工程がある。

現物の設計書や見積り書を見ればひと目でわかるはず。
(違算の無い設計図書を歩掛りで作成するにはかなり数をこなす必要がある)
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ごく簡単に言ってしまえば経費に相当するお金。



通常工数などは単位面積当たりからとか個数などで計算されるが、正味の金額だけでなく消耗品や付帯管理費などの設定に条件が付きます。
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